第4回問26~問30の解き方

第4回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問26.労働関係法令及び社会保障制度の知識

 育児休業(給付金)、介護休業(給付金)等に関して幅広い知識を確認する大問でした。制度の概要をしっかりと確認しましょう。

1.○ 産前産後休業、育児休業期間中の健康保険・厚生年金保険の保険料は、事業主が申し出ることによって免除される。なお、介護休業では免除はされないことに注意。

2.× 雇用保険料は、賃金に一定率を乗じた金額を負担するため、休業中の賃金の有無による。ちなみに雇用保険料率は平成29年度より9/1000(一般の事業)に変更されている。免除という意味ではないことに注意。

 楽習ノート「雇用保険料率の変遷

3.× 育児休業給付金、介護休業給付金は非課税である(所得税及び翌年の住民税)。

 育児休業給付金パンフレット

4.× 育児休業給付や介護休業給付は、雇用保険の被保険者であることが条件となる。また、これらの申請先は市町村ではなく、ハローワークである。【ハローワークインターネットサービス

問27.労働関係法令及び社会保障制度の知識

 雇用保険制度に関する大問は第3回試験に続いての出題でした。正解選択肢は、育児休業給付金についてであり、問26に関連した問題ともいえます。

1.× 同額ではなく、雇用保険の基本手当日額は、離職した日の直前の6か月に毎月きまって支払われた賃金の合計を180で割って算出した金額(賃金日額)のおよそ50~80%で、最高額は年齢区分ごとで異なる。【ハローワークインターネットサービス

2.× 高年齢雇用継続給付は、原則として60歳以降の賃金が60歳時点に比べ、75%未満に低下した状態で働き続ける場合に支給される。【ハローワークインターネットサービス

3.○ 育児休業給付金の支給額は、支給対象期間(1か月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当額である。【ハローワークインターネットサービス

4.× 2年間の時効が完成するまでは、申請することが可能である。【厚生労働省:PDF

問28.カウンセリングの技能・知識

 判定が非常に難しい問題でしたが、今回から出典資料として目立つ存在となった、JIL(ジル)資料※からの出題です。JIL(ジル)資料って何?という方はこちらもご覧ください。PDF版は無料でダウンロードすることができます。※タイトルが長いので、管理人が勝手に命名しているだけです。

 職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査

内容はほぼ同様ですが、書籍版が欲しいという方は、こちらでご確認ください。

1.○ フロイトの構造論において、自我は現実原則で動き、イド(エス)は快楽原則で動き、超自我は道徳原則で動く。【ジルP102】

2.○ アドラー心理学を理解するための重要なキーワードとして、劣等感、共同体(感覚)、勇気づけがある【ジルP105】

3.○ 『交流分析は 「構造分析」、「交流パターン分析」、「ゲーム分析」、「脚本分析」の 4 つの分析を通して、人 格的成長や不適応問題の変容をはかるものである。』【ジルP108】

4.× 「認める、関係を見つける…」の内容は、応用行動分析ではなく、カウンセリング手法の一つである「フォーカシング」における5つのスキルである。【ジルP117】

問29.カウンセリングの技能・知識

 ロジャーズが好きな人は多いと思いますが、出典「人格と行動についての理論」の19の命題そのものの理解も非常に難しく、多くの受験者が戸惑った問題と思います。私たちの解答作成においても、大変苦労した問題でした。ちなみに選択肢の出典はジル資料。直観でマークするのみでしょう。

1.○ 『その人が受け止めている(以下「認知」という)世界が現実であり、個人は、 その認知している世界のなかで生きている。』【ジル資料P112】

2.× 資料を検証した結果、出典箇所が見つからず、消去法での選択。【情報求む】

3.○ 『ロジャーズは、他者を理解しようとするならば、その他者が自分自身の行動を、その人の社会・文化で培われた その人自身の視点から見ているように、その行動を理解する必要があると説明している。』【ジル資料P114】

4.○ 『心理的適応とは、「自己概念」が、個人のなか で刻々と生起している「経験」を意識しないように「否認」したり、「歪曲」せずに受け容れ、 その変化を取り込み、再体制化している状態である。』【ジル資料P115】

問30.カウンセリングの技能・知識

 支援の基本姿勢に照らして、消去法で導くのが良いでしょう。ただ、問題文にある「非支援者」は「被支援者」の誤字と思われます。なお、この内容に触れているシャインの著書に関する解説をしている参考サイトを紹介しておきます。支援者が陥りやすい六つの罠は必見です。(参考サイト:Publico)

1.○ 初めのうち、一段低い位置にいるのはクライエントの方である。それを認めたうえで、対等な立場にしていくプロセスが必要である。

2.× 支援者に従うことを歓迎する感情は、問題解決に絶対的に必要とはいえない。

3.× 時期尚早に助言を与えることが良好な人間関係のために良いとは限らない。

4.× 常に的確な「指示」をすることが、支援者の役割ではない。

こちらの書籍は、比較的読みやすく、対人支援に関して気づきの多い書籍で私はオススメです。

参考文献・資料

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則(エドガー・H・シャイン)

職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査

厚生労働省

ハローワークインターネットサービス

Publico