第4回問31~問35の解き方

第4回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問31.カウンセリングの技能・知識

 國分康孝先生の「カウンセリングの技法」からの出題ですが知らないと判定は困難。國分先生は、技法とパーソナリティが一体化するための4つの条件をあげており、それらの表現はユニークであり、また的確で勉強にはなりますが、選択肢には本来しづらいタイプの問題です。

1.× 4つの条件は、「人好き」、「共感性」、「自分の人生」、「無構え」としており、選択肢の「世話好き」ではなく、「人好き」。

2.× 『共感性はクライエントと類似の感情体験があるとき生じてくる。それゆえ、カウンセラーは日常生活でできるだけ多様な感情体験をしておくのがよい。』としている。

3.× 『カウンセラーは自分の人生を持たなければならない』、としており、それは他人の人生を自分の人生のようにみなして深入りすることではない。

4.○ 「無構え」とは、天真爛漫で、天衣無縫であることとある。防御がないことが望ましく、カウンセラーは、酒に酔ったときのような心境でなければならぬ、とまで言っている。

カウンセラーにとって、非常にわかりやすくて実践的な名著です。私も熟読しています。

問32.カウンセリングの技能・知識

 國分先生の著書(カウンセリングの技法)からの出題。著書の内容を知らなくても、カウンセリングの基本姿勢に照らして消去法でアプローチしましょう。受容を邪魔するのはカウンセラーの持つ価値観です。

1.× リレーションの意義には①信頼感の醸成、②生への意欲の回復、③構え、気がねを取るなどがある。【國分先生P26】

2.○ 受容がむずかしいこととする理由として、『われわれすべての人間は価値観を持っているからである。』、『とがめるというのは自分の価値観を相手に押し付けることになるからである。』としている。【國分先生P27】

3.× 支持については、『カウンセラーの一挙手一投足が理論に支えられているのが理想的である。』としている。【國分先生P35】

4.× 『繰り返しは昔の軍隊の復唱ではない。相手の文章を全部記憶して、それをおうむ返しにすることではない。相手の言いたいことをキャッチして、そのポイントを繰り返すのである。』【國分先生P39】

國分先生の著書に、とても分かりやすく記述されていました。

問33.グループアプローチの技能・知識

 正解選択肢(不適切なもの)は、3という発表ですが、客観的に判定するのは困難な選択肢でしょう。ただ、過去の技能士試験(第14回学科問38)において、選択肢3と同様の趣旨の選択肢があり、その際には不適切なものとされています。

1.○ 適切である。

2.○ 適切である。

3.× 判断は難しい選択肢であり、もちろんプロセスを軽視すべきではないと、管理人も考えるが、結果よりもプロセスを重視するというのも言い過ぎではある。得られる結果ももちろん大切であろう。

4.○ 適切である。

問34.キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識

 新ジョブ・カードに関しては、第1回試験以来の出題でした。厚生労働省の下記資料は一読しておいた方が良いでしょう。

 新ジョブ・カード制度推進基本計画

公共職業訓練(在職者訓練を除く)、雇用型訓練、求職者支援訓練がジョブ・カード制度の対象訓練となります。

(出典:ジョブ・カード講習テキスト:LEC著P33)

1.× 教育訓練給付金のことであり、一般教育訓練給付の利用にあたっては、ジョブ・カード作成やキャリアコンサルティングの実施は求められない。

2.○ 適切である。

3.○ 適切である。

4.○ 適切である。

問35.キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識

 あくまで支援の基本姿勢に照らして、常識的にアプローチしましょう。

1.× 大前提(先入観)をもつことは適切ではない。

2.× 積極的な誘導をすることは適切ではない。

3.× 対象者への問いかけを慎むべきではない。

4.○ 適切である。

参考文献・資料

カウンセリングの技法國分康孝著(誠信書房1979年)

ジョブ・カード講習テキスト(LEC)

職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査

厚生労働省