第4回問36~問40の解き方

第4回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 学校教育法からの出題は初めて。法第51条に、高等学校の教育の目的が明記されています。なお、3は高等専門学校(高専)の目的となります。【学校教育法

1.○ 第51条の1の規定の通り。『義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと。』

2.○ 第51条の2の規定。『社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること。』

3.× 選択肢の文章は、第115条の高等専門学校の目的にあたる。高等専門学校は、いわゆる「高専」で修業年限は5年。『高等専門学校は、深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする。』

4.○ 第51条の3の規定。『個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと。』

問37.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 キャリア教育に関しては第1回から毎回出題がありますが、今回は、非常に難しい出題となり、受験生の正答率は非常に低いと思われます。

1.× 「子供と社会の架け橋となるポータルサイト」は、小・中・高等学校と地域・社会や産業界の架け橋となるマッチングサイトである。

2.× 主として大学生を対象に大学でキャリア教育を行う指導者用に作成したプログラムが、厚生労働省の「大学等におけるキャリア教育プログラム」であり、サイトにおいて閲覧することができる。

 大学生のための「キャリア教育プログラム集」(全体版)

3.× 文部科学省のサイトにおいて、教員を支援するページがあるが、選択肢のような教材を確認できない。【文部科学省

4.○ 大学におけるキャリア教育プログラム事例集は厚生労働省のサイトに、6つの大学の事例集として掲載されている。【厚生労働省

問38.自己理解の支援(自己理解の要素)

 木村先生の著書に明記されている内容ですが、常識的なアプローチからも正解を導き出すことができるでしょう。

1.○ 潜在的な能力(職業適性など)は、自己理解の要素である。【木村先生P74】

2.○ 獲得された能力(専門知識、技術、技能など)は、自己理解の要素である。【木村先生P74】

3.× 受けた教育や訓練は必要な要素であるが、教科の成績順位は、自己理解に必要な要素とはいえない。【木村先生P74】

4.○ 個人的特性(適性、興味、パーソナリティ、価値観など)は、自己理解の要素である。 【木村先生P74】

ほかには、余暇活動やその他の生活活動、個人をめぐる諸条件(企業の条件、家族環境、地域条件など)があります。

 

問39.自己理解の支援(職業レディネステスト:VRT)

 職業レディネステスト(VRT)はホランド理論に基づいて開発された診断ツールで、A検査は興味、B検査は基礎的志向性、C検査で自信を測定します。これをカード版にしたのが、VRTカードです。

1.× 職業レディネステスト(VRT)の職業領域は、ホランドの理論に基づき6領域である。【木村先生P244】

2.○ A検査は仕事内容への興味、B検査は日常の生活行動や意識(基礎的志向性)、C検査は仕事内容への自信度を測定する。【木村先生P244】

3.× B検査は日常の生活行動や意識から、基礎的志向性を測定する。【木村先生P244】

4.× パーセンタイル順位が85以上で「強い」と解釈される。【木村先生P245】

問40.自己理解の支援(その他アセスメント)

 各選択肢のレベルは高く、正誤判定が難しいため、適切な選択肢として1を積極的にセレクトしたい問題です。

1.○ 質問紙法においては、虚偽や、自らをよく見せようとする意識的な回答といった恣意性が介入する余地がある。

2..× 出典不明の選択肢だが、場面設定法ではなく、木村先生が提示する実験的測定法の説明である可能性がある。【(財)日本職業協会

3.× 3時間程度を複数回実施するのはかなりの長時間であり、適切とは言えない。

4.× 投影法は、被験者の無意識的な心理状態を投影、測定するものであり、意欲や自信を回答させるものではない。

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

一般財団法人日本職業協会

文部科学省

厚生労働省