クランボルツの理論【一問一答】

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(全10問)

Q1.社会的学習理論は、クランボルツによって最初に提唱された。

A1.×:社会的学習理論を提唱したのは、バンデューラであり、クランボルツはそれを基礎に理論を展開した。【渡辺先生①P72、②P130】

Q2.クランボルツは、キャリア開発と職業選択に影響を与えるのは、遺伝的特性や特別な能力、環境的状況や出来事、学習経験、課題接近スキルの4要素であるとした。

A2.○:【渡辺先生①P79、②P137】社会的学習理論においては、学習経験が特徴的である。なお、学習経験は道具的学習と連合学習に分類される。

Q3.計画された偶発性理論では、「未決定」を望ましい状態と考える。

A3.○:未決定は従来の理論においては望ましくないものとされていた。【渡辺先生①P88、②145】

Q4.職業選択のプロセスに影響を与える四つの要件の一つである学習経験には、個人がやってみて得られた経験=連合的経験と、他人を観察することによって得られた経験=道具的経験、の二つがある。

A4.×:逆である。個人がやってみて得られた経験は道具的経験であり、他人を観察することによって得られた経験は連合的経験である。【木村先生④P26、⑤P26】

Q5.クランボルツは、「偶然は予測されずに起こるが、いったん起こると予定されていたこととおなじように、通常の連鎖の中に組み込まれて、人間の選択行動に影響を与える」と述べている。

A5.×:これを述べたのはクランボルツではなく、バンデューラ。このような理論を機会遭遇理論と呼ぶ。【木村先生④P33、⑤P33】バンデューラの提唱した社会的学習理論をベースに、クランボルツがさらに理論化したと捉えておく。

Q6.クランボルツは、キャリア形成の一つの要因として、「計画された偶発性」の概念を提唱している。

A6.○:Planned Happenstance(プランドハプンスタンス)と呼ばれる。【渡辺先生①P87、②P145】

Q7.クランボルツは、キャリアは用意周到、綿密に計画し準備できるものであるとした。

A7.×:むしろ偶発的にやってくるチャンスを見逃さないよう、常にチャンスに備え予期せぬできごとが起こる時のために準備するものであるとした。【宮城先生P80】

Q8.バンデューラは、キャリア・カウンセリングにおける学習理論(LTCC)を理論化するに至った。

A8.×:キャリア・カウンセリングにおける学習理論(LTCC)を理論化したのは、バンデューラではなく、クランボルツである。【渡辺先生④P79、⑤P137】

Q9.クランボルツはライフキャリアについて、キャリアの最終ゴールは豊かな楽しみのある人生、生活を築くことであるとし、予期せぬできごとは、むしろ意図的につくりだすこととしている。

A9.○:宮城先生の著書に8項目にわたりまとめられており、クライエントの支援に役立つ考え方が多く、まさに学習理論の神髄と感じる。【宮城先生P81】

Q10.クランボルツらは、偶然の出来事を捉えるための5つのスキルとして、好奇心、持続性、計画性、楽観性、冒険心をあげている。

A10.×:計画性ではなく、柔軟性をあげている。【ジルP47】

覚え方:コージ君、柔軟に楽しく冒険!

「好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心」は、出題に備えて、覚えておきましょう。

(全10問)