みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験

前から解くか、後ろから解くか?

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試験直前に何をしたら良いですか?というご相談を多く頂いています。

試験当日に最も焦りや不安、迷いを感じるのは、「見たことがある内容なのに自信を持って正誤判断ができない」ときです。そこで、これまでに解いた過去問や問題集で間違えた問題や、自信を持って判断できなかった選択肢をすべて丁寧に復習することをおすすめします。

そして、試験当日の合格作戦を考えましょう。今回のお話は、解く順番についてです。

キャリアコンサルタント試験の学科試験問題は、前から解くか、後ろから解くか?学科試験の永遠のテーマですが(大げさ)、念頭に入れておくと、落ち着いて解くためのヒントになるかもしれません。

直前期の応援の代わりに、調査して分かったことをお伝えします。

なるべく心穏やかに学科試験でベストを尽くして合格して頂くため、問題番号のゾーンや、出題範囲ごとの難易度評価についてお伝えします。

難易度は50問を通じて一定ではありません。

問題によって難易度の差があることは、みなさんも過去問などを解きながら感じていることでしょう。みん合サイトでは、過去問などについて難易度評価を行い、A・B・Cの三段階で評価をしています。

・難易度評価の区分
A(易しい):頻出の内容や、支援の基本姿勢から正答を導ける問題。
B(差がつく):得意不得意はあるが、学習密度により正答選択が可能な問題。
C(難しい):初見では正答選択ができなくても、やむを得ない捨て問題。

全体でのABCの問題数の割合は、概ね6:3:1のようです。

そして、出題範囲表が改定された第15回から、前回の第28回試験までの全14回分の700問を、A、B、Cに分類して、問題ゾーンごとの問題数を集計しました。

Cランクの難問は、「問11~問20」で最も多く出題されており、「問41~問50」では最も少ないことがわかりました。

一方、「問41~問50」のAランクの易しい問題の出題率は87.9%と、9割近くに及ぶことがわかりました。

「問31~問40」についても、「問41~問50」と似た傾向があり、前半の「問1~問30」と「問31~問50」とでは、解く際のスムーズさに違いがあるものと思われます。

前半が難しく、後半が易しいという傾向がはっきりと見られます。

出題範囲ごとの難問率を明らかにしました!

そして、さらに、出題範囲(名)ごとにCランクの難問出題数を集計し、出題範囲(名)ごとの「難問率」を計算しています。

出題範囲(名)の数は全部で30ありますが、Cランクの問題が出題されたことがある出題範囲(名)は15ありました。

難問率上位のベスト5をお伝えします。

第15回試験以降の出題数を分母に、Cランクの出題数を分子に、出題範囲ごとの難問率を算定しています。

第1位は毎回概ね3問が出題される、「労働市場の知識」です。雇用指標や官公庁資料などから、難問が出題されますが、3問のうち1問はCランクという見込みも割合から成り立ちます。3問中2問の獲得を目指しましょう。

第2位は「社会及び経済の動向ならびにキャリア形成支援の必要性の理解」で、これは問1~問2の時事問題にあたります。

特に2問が出題される場合には、そのうち、1問が未出題の資料から出題されたとしても不思議ではありません。

冒頭の時事問題にはくれぐれも出鼻をくじかれないようにしましょう。持っている知識や時代を捉える感覚から、ベストを尽くしましょう。

第3位は「労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識」。

労働関係法令や労働政策からは、未だ出題の無いものもあり、初見では獲得困難な問題も出題されますが、過去に出題されている内容は、しっかり獲得しましょう。

通常4問出題されますが、割合から想定すると4問中1問はCランクの可能性がありますし、CランクよりのBランクの難しい問題も出題されがちですから、得意ではないという方は、落ち着いて、4問中2問の獲得を目指しましょう。

第4位や第5位には、能力開発基本調査などの定番の内容からの出題もありますが、初めて出題される制度や官公庁資料からの問題も含まれています。そのため、問10~問25あたりまでは難問が続くことを覚悟しておきましょう。

終わりから解いてみてはいかがでしょうか。

試験当日は緊張して冷や汗が出ることもあるかもしれませんが、そんなときは深呼吸をして落ち着きましょう。また、合格ラインの35問を確実に取るためには、難しい問題は試験時間の後半に解く方法もおすすめです。

落ち着いて問題、選択肢の検討ができる状態に心身の状態を整えることも、試験当日の緊張感の中、試験時間の100分間に試されると思っていてください。

確実に獲得できるものから、しっかりと獲得したうえで、難問ゾーンでの戦いに備えてはいかがでしょうか。

しばしば、問1の時事問題で心が折れてしまい…、というお声が聞こえてきますが、問1で時事問題が出題されているのは明らかですから、あらかじめ心の準備をしておく、落ち着いて取り組めるように解く順番を工夫する、といった試みをしてみましょう。

解く順番に決まりはありません。

ただし、マークミスには気をつけて下さい。

私の場合はまずは問題用紙に○や×などの印を付けておき、10問単位など、まとめてマークシートへの記入を行います。

この記入単位は、人それぞれかもしれませんが、見直しについても、内容の見直しというよりは、マークミスがないかどうかの確認が中心です。

(余談ですが)問題文の指示などの見落としなどがない限りは、原則として、最初に出した答えを信じるようにしています。答えを変えなきゃよかった、というお声が毎回少なからず、届きます。

終わりから始める、ブリッジス方式?をよかったらお試し下さい。

もしくは序盤から中盤の難問の連続で、気持ちが疲れてしまったら、終盤の「思いやりゾーン」で気持ちを落ち着かせるともに得点を確保しましょう。

そして、勇気と落ち着きを補充してから、難問へ立ち向かいましょう。

35問を獲得して合格することが、当日に果たすべきミッションです。

私ならば、迷わず後半から解きます、というお話でした。

エールに代えて。ラストスパート、応援しています。

直前期はアセスメントツールのチェックもおすすめです

自己理解や職業理解のためのアセスメントツールは、ほぼ毎回1問出題されていますが、出題頻度には差があります。直前期には、その点を意識して確認してみてはいかがでしょうか。

ランキングだけではなく、そのツールの特徴も確認できます。記事と動画をご用意しています。

第29回総仕上げ模試も使い倒しちゃいましょう

第29回対策みん合☆総仕上げ模試の得点アンケートは400件を超えるご協力をいただいています。ありがとうございます。

得点には一喜一憂せずに、知らなかったことを知るための学習素材として活用していただきたいのですが、気になる方も多いようですから、アンケートの途中経過を報告します。

▼7月1日10時現在の得点アンケート結果

最も多いのは39~35問、ついで34問~30問、44問~40問の順で、35問以上の合格ライン確保層を合計した割合は、53.9%です。

60%前後になることを想定して作成しましたが、実際はやや低い結果となりました。つまり、想定よりも難易度が高かったことを示しています。合格点に届かなかった場合でも、気を落とさず、知らなかったことを落ち着いて学び直しましょう。

また、もしも余力があるという方は、前回の第28回対策のみん合☆総仕上げ模試の活用もおすすめです。

みん合☆総仕上げ模試

どうぞご活用ください。

西日本ではあっという間に梅雨も明けてしまいましたが、全国的に猛暑の日々が続くようです。水分補給、栄養補給、体調管理にはお気を付けて、頑張っていきましょう。

応援しています。