過去問はどのくらいやりましたか？
第29回試験を受験したみなさんにお聞きしました。
過去問演習が試験対策に効果的と聞くけど、解くべき過去問の回数はどのくらいなのか？ご質問やご相談としても多い内容です。
そこで、受験したみなさんがどのくらいの回数分の過去問を解いたのか？そして合格率（自己採点結果）と、どのような関係があるのか？集計結果を公開します。
まずはこちらから。
過去問題（国家試験）は何回分やりましたか？
最も多い「21回～28回」から「やっていない」までの割合を次のグラフで表示しています。
最も多かったのは、「4回～6回分」でした。
次いで、僅差で「1回～3回分」、「7回～10回分」、そして「21回～28回分」の順です。
「1回～3回分」では問題演習量は明らかに少ないと捉えていますが、みん合でおすすめしている、2級技能検定との組合せで捉える必要もあります。のちほど、組み合わせについて紹介しますが、まずは国家試験単独で集計した合格率との関係を紹介します。
最も合格率が高かったのは「11回～20回分」
みん合☆アンケートでの全体的な自己採点合格率は今回、91.5％でした。それを念頭に置いて、過去問の実施回数と合格率の関係を見てみましょう。
国家試験単独で見ると、今回は過去問の実施回数が多い層の合格率が高かったです。問題演習量の多い方の場合には、知識量もさることながら、言い回しや表現方法で解ける問題もありました。
最も合格率が高かったのは、「11回～20回分」の受験者層で、合格率は98.5％でした（67人中、66名が合格）。
続いて「21～28回分」、そして「1回～3回分」と「7回～10回分」は同じ合格率で、91.4％とわずかに、全体の自己採点合格率91.5％には届きませんでした。
91.5％を超えたのは、11回以上、21回以上の多い回数を実施したみなさんでした。
続いて、2級技能検定の活用状況を見てみましょう。
2級技能検定の過去問は何回分を学習しましたか？
第29回試験を受験した方の、2級学科試験問題を活用している割合を回数は次の通りです。
まず、全体では2級技能検定を1回分でも実施した方の割合は61.7％で、「やっていない」方は38.3％でした。
そして、実施している人で最も割合が高い回数は「3回分」で、4回分以上の方も合わせると、全体の約3分の1（34.7％）の方が「3回分以上」活用したようです。
2級、やるべし、です。
それでは、合格率との相関を検証してみましょう。
2回分以上実施している階層はすべて平均合格率（91.5％）を越えています。
また、1回分でも2級を活用している場合の合格率は93.3％に対して、活用していない場合には88.7％と4.6ポイントもの差がついています。
日々、過去問をじっくり見ている私としては、2級の過去問は活用しない手はないと感じています。
似た内容が相互に出題され合う関係があり、時事問題なども、相互に参考になります。
2級技能検定の学科試験は、国家試験と試験範囲は全く同じで、出題内容、割合、順序、レベル感もとてもよく似ており、学習内容に境界はありません。
これは私の憶測ですが、試験委員は国家試験とは別の先生方が作問を担当していると思うのですが、同じ出題範囲の枠内で、出題の視点が若干変わることは、むしろ、良い練習＆思考訓練になり、試験問題の変化球対策にもなるのではないかと思います。
なお、直近3回分の問題と正答は、キャリアコンサルティング協議会のホームページから入手できます。
また、2級の過去問解説については、みん合☆プラス会員の方へ限定公開しています。
国家試験×2級の組み合わせの最適解
ここまでをまとめると、最も合格率が高いのは、次の実施回数でした。
国家試験：「11回～20回分（98.5％）」
2級技能検定：「3回分（95.7％）」
それでは、国家試験と2級の組合せでの、回数別合格率はどうだったのでしょうか。
国家試験と2級技能検定の実施回数をマトリックスに捉え、合格率を検証したところ、理想的な組み合わせが見つかりました。
かなり、タイパの高い組み合わせがありました！
母数が一定の基準を満たしていて（20人以上）、平均合格率の91.5％を超える組合せの合格率のランキングは次のとおりです。
ここまでは、該当する方は100％合格していましたが、かなりの回数をこなしています。そこまでは無理…、という方も多いはずですが、続く、第3位は驚きの結果となりました。
国家3回分＋2級3回分のミニマムな組み合わせが3位に入りました！
第4位：「国家11回～20回分位」＋「2級4回分以上」96.3％
第5位：「国家1回～3回分位」＋「2級2回分」96.2％ ←Check!
第6位：「国家4回〜6回分位」＋「2級2回分」95.2％
みん合サイトにおいて、ミニマムな組合せとしておすすめしている、「国家1回〜3回分位」＋「2級3回分」は組合せ合格率において、なんと今回第3位となり、97.5％と全体の合格率（91.5％）を大きく上回っています。
今回の結果では、実施回が多いと合格率はほぼ100％、もしくは100％に近くなり安心ですが、タイパ的には、2級3回分をマストにして、国家3回＋2級3回をベースに、国家試験の回をどこまで伸ばせるかが合格作戦の要になってくるでしょう。
なお、すべての組合せによる人数（母数）と合格率の関係は次の資料で明らかにしています。
網掛けになっている箇所は、母数が20人以上の回答者数で、自己採点合格率91.5％を上回っている合格率となった過去問の組合せを表しています。
では、どのくらいやれば良いのか？
みん合がおすすめする、過去問実施回はこちらです。
国家試験直近3回分（27回～29回）＋2級技能検定直近3回分（32回～34回）
まずは直近3回分ずつを最初の目標にしましょう。
これら全6回でも、合格を狙えるところまで仕上げていくことが可能と思いますが、これらにプラスαの学習素材を使って合格を確実なものにしたいところです。
プラスα＝①合格問題集や総仕上げ模試 ②それ以前の過去問（国家試験又は2級）
これまでのアンケートでは以前から、過去問10回分を超えて実施している方の合格率は有意に高い傾向があります。過去問10回分というと、500問、選択肢の数にすると2000選択肢です。
この、500問（2000選択肢）のマスターをみん合ではおすすめしています。
上記の直近3回分ずつで6回分、300問ありますから、あと200問はそれ以前の過去問を遡るか、合格問題集や総仕上げ模試などを活用する方法もあります。
合格問題集や総仕上げ模試で200問以上演習できる！
「合格問題集」は第1回から第25回までのまでの過去問をあらためてすべて見直し、分析して問題を作成しています。
模擬問題を合わせると200問（4回分）です。また、25回試験までの内容が加味されていることから、26回以降の過去問を組み合わせることで、これまでの出題内容のカバー率はかなり高まることになります。
そして、目標として掲げている500問（2000選択肢）に達します。
なお、「合格問題集」には、遡っての過去問演習が難しい、例えば一桁台の過去問で出題された内容なども、重要な内容、今後の出題が予想される内容をなるべく収載しています。
過去問や問題集を通じた学科試験対策については、このようなルートマップを作成し、各段階での学習方法を、スタートページにまとめています。
また、過去問や合格問題集以外では、みん合☆総仕上げ模試の組合せでの活用も効果的です。これで、10回分を超える問題量を確保できます。
そして、みん合☆総仕上げ模試を解いた方、解いていない方の合格率は、このような差が生じています。
解いた方は全体の80.3％で合格率は93.8％、解いていない方は全体の19.7％で合格率は82.2％であり、11.6ポイントもの差がつきました（前回は7.7ポイントの差）。
前回、前々回対策のみん合☆総仕上げ模試などは、次回の試験対策にも役立ちます。これまでの総仕上げ模試は、みん合☆プラス会員へ公開していますので、どうぞご活用ください。解説動画もあります。
タテヨコくんをご活用ください。
当サイトでは、過去問演習の際には、出題範囲ごとに回数横断的に過去問を解いていく、ヨコ解きをおすすめしています。ヨコ解きの際に活用できる、「出題範囲マトリックス×タテヨコくん」を用意しています。
Excelデータもありますので、自由に加工編集してご活用ください。
国家試験と2級の直近3回分（合計6回分）のタテヨコくんミニマムから試しに使用し始めてはいかがでしょうか。
過去問演習の注意点
最後に、特にお伝えしたいこととして、過去問などを解く際には、正答が出せたらヨシではなく、正答以外の各選択肢の内容もよく確認をしましょう。
各選択肢の正誤判断を出来るようにしましょう。
何が不適切なのかを指摘できることが、その問題のゴールです。
一巡目では、なかなかそこまで学習を深められない、出典などを調べきれないこともあると思いますから、苦手な内容などは、二巡目、三巡目での理解、マスターを心がけましょう。
解きっぱなしにしないように気をつけましょう。
本日の公開内容は以上です。
アンケートへのご協力を、誠にありがとうございました！
次回は、みなさんからのお声を紹介します。
アンケートにご協力を頂いた皆様には、あらためて御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました。
みなさまの合格と、合格後のご活躍を、心よりお祈りしています。
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キャリアコンサルタント試験の直近3回分より前の過去問解説や、試験傾向がよく似ている2級技能検定や1級技能検定の過去問解説、これまでのみん合☆総仕上げ模試などの会員限定公開のページは、みん合☆プラス会員へ入会するとご覧になれます。
学科試験対策のお伴に、是非ご検討ください。テキスト＆問題集や総仕上げ問題集をお持ちではない方には、大変お得な書籍セットのコースもあります。
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