第31回問01~問05の解き方
第31回キャリアコンサルタント試験学科試験を徹底解説!
選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。なお、過去の類題の過去問解説のリンク先の内容は、直近3回分以外はみん合☆プラス会員限定公開です。
解説内のページ数の表記(【P××】)は、出典の官公庁資料、出典と思われる専門書などの参照ページ数を表しています。また、A(易しい)、B(差がつく)、C(難しい)の難易度評価を記載しています。
目次
問1.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
【B】仕事をしながら育児や介護をしている人の割合が増加傾向であることには、違和感はあまりないかと思います。一見、難しい問いに見えるものも、落ち着いて昨今の社会の状況から判断をしましょう。
正答:4
1.×:未就学児の育児をしている「無業者」は、2012年からの10年間で146万人減少している。【P10】
昨今の女性の就業率の上昇を考えると、無業者の減少自体に違和感はない。
2.×:未就学児の育児をしている者に占める有業者の割合は71.1%から85.2%に上昇しており、無業者よりも有業者の方が多い。【P10】
昨今の夫婦共働き比率の上昇(71.9%:2024年)を考えると、有業者の方が多い点でに違和感はない。
3.×:家族の介護をしている「無業者」が10年間で2万人減少している一方で、「有業者」は74万人(女性48万人、男性26万人)増加している。【P11】
4.○:ダブルケアをしている者の内訳として、39.6%が男性・有業者、2.0%が男性・無業者、39.0%が女性・有業者、19.5%が女性・無業者であり、男女ともに、無業者よりも有業者の方が多い。【P13図表より】

出典:男女共同参画白書 令和6年版(内閣府)P13
問2.キャリアコンサルティングの役割の理解
【A】能力開発基本調査の「最も多いもの」には特に注意して対策をしましょう。また、「問題点」では、第31回対策みん合総仕上げ模試がお役に立てました。
正答:4
1.×:正社員では「キャリアに関する相談を行っても、その効果が見えにくい」が最も多く、正社員以外では「労働者からのキャリアに関する相談件数が少ない」が最も多い。【P24】
2.×:「そうである」との回答は11.2%である。事業所で相談を受けているのはキャリアコンサルタントであるのは約1割とインプットしておく。【P25】
3.×:正社員は「1年に1回、3年に1回など、定期的に実施する」、正社員以外は「労働者から求めがあった時に実施する」が最も多い。【P22】
4.○:正社員・正社員以外ともに、「労働者の仕事への意欲が高まった」が最も多い。【P24】
問3.キャリアコンサルティングの役割の理解
【A】「キャリアコンサルティングの役割の理解」から2問の出題があるのは第29回から3回連続です。
正答:3
1.×:全体報告書には、個別の従業員が特定されないよう配慮した上で、面談対象者全体のキャリア意識の傾向や組織的な課題、及びその課題に対する解決策(提案)を盛り込む。【P14】
2.×:主語と述語の関係や、「当該上司の上司から」など、わかりにくい点があるが、資料には以下の記載があり、直接のコンタクトで問題はない。
対象従業員の上司に対し、キャリアコンサルティング面談の前後で対象従業員の仕事ぶりやモチベーションにどんな変化があったかをヒアリングすることなども望ましい活動である。【P24】
3.○:「はじめに」に記載されている、セルフ・キャリアドックの大切な視点である。
個々人が元気で働くには組織もまた活性化し、活力あふれた組織になることが求められる。【はじめに】
4.×:従業員規模が小さいなど、就業規則や社内通達といった方法によらず、直接従業員に伝えることが可能な場合には、規定の整備という形式にこだわることなく、柔軟な方法を取ることも考えられる。【P13】
問4.キャリアに関する理論
【A】職業指導の父と呼ばれるパーソンズの出題、正答選択は容易な内容でした。パーソンズは過去10回の試験で5回出題されており、最近出題が目立ちます。
正答:2
1.×:職業的発達理論でよく知られるのは、スーパーである。【木村先生P63】
2.○:パーソンズは職業指導の創始者(父)とも呼ばれ、特性因子理論の原型を築いた。【木村先生P63】
3.×:意思決定モデルでよく知られるのは、ジェラットである。【木村先生P86】
4.×:ナラティブ・アプローチでよく知られるのは、サビカスである。【木村先生P82】
問5.キャリアに関する理論
【A】過去3回、大問での出題がなかったシャインの理論が問われました。キャリア・アンカーの定義や種類はしっかりとおさえておきましょう。第31回対策総仕上げ模試がズバリ!でした。
正答:1
1.○:キャリア・アンカーの定義として適切である。個人のキャリアを船に例えた場合、それをつなぎ止める錨(いかり)としての働きをするものである。【木村先生P234】
2.×:キャリア・アンカーは仕事を経験してはじめて少しずつ明らかになっていくものであり、予測は不可能であるため、最初に就く職業に影響を与えず、むしろ転職時に影響がある。【渡辺先生P162】
3.×:内的キャリアを示すキャリア・アンカーは、外的キャリアを示す組織の3次元モデルで表現される、垂直や水平方向への人事異動に直接影響を与えるものではない。【渡辺先生P157】
もしも所属部門の変更などにより、キャリア・アンカーが適合しない場合は、それに適合するよう、職務・役割を戦略的にプランニングし直す、キャリア・サバイバルの考え方を、シャインは提唱している。【渡辺先生P163】
4.×:キャリア・アンカーは3つではなく、8つある。
①特定専門分野/機能別のコンピテンス
②全般管理コンピテンス
③自律/独立
④保障/安定
⑤起業家的創造性
⑥奉仕/社会献身
⑦純粋な挑戦
⑧生活様式
【渡辺先生P160】
覚え方:せんぜん じぶんは ほうきをもって ほうしした じんせい(ほうきでシャイン☆)
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