第23回までの試験結果(合格率)について

これまでのキャリアコンサルタント試験の過去の合格率を紹介します。

第1回~第14回までの合格率

国家試験になってから最初の2、3年間は、合格率に不安定さがあり、20%台から80%台までの激しい高低差がありました。ちなみに国家試験化をして、しばらくの間は年に4回実施されていました。

そして、第15回(2020年度)からは、新しい出題範囲表による出題が行われていますので、第14回までと、それ以降で分けて紹介します。

  学科試験 実技試験 同時受験者
  協議会 JCDA 協議会 JCDA 協議会 JCDA
第1回 81.0% 74.2% 71.6% 51.5% 59.1% 37.2%
第2回 77.2% 74.8% 74.3% 59.4% 67.2% 50.7%
第3回 66.1% 63.3% 65.7% 61.9% 50.6% 48.6%
第4回 23.5% 19.7% 75.4% 63.7% 24.5% 17.1%
第5回 48.5% 51.4% 72.1% 65.7% 42.9% 43.3%
第6回 64.2% 61.5% 76.0% 66.4% 56.7% 50.9%
第7回 53.6% 54.8% 70.0% 74.6% 49.3% 52.4%
第8回 66.5% 59.9% 67.5% 67.9% 54.9% 53.6%
第9回 28.8% 32.1% 67.8% 67.9% 26.2% 34.6%
第10回 65.4% 62.9% 73.3% 65.7% 55.9% 53.3%
第11回 62.5% 62.7% 75.3% 74.1% 56.4% 58.3%
第12回 75.5% 75.5% 62.4% 68.7% 56.7% 60.3%
第13回 71.7% 70.4% 58.0% 65.4% 50.6% 58.1%
第14回 65.1% 69.1% 66.6% 65.3% 54.8% 55.8%

第4回と第9回は、明らかに難易度が高く、20%台の合格率となり、魔の4回、9回などと語り継がれています。これらの回では、出典の資料の広がりという特徴を感じた回でした。ただし、第10回以降は比較的落ち着いています。

第15回~第23回までの合格率

第15回(2020年度)からは、出題範囲表の改訂後の試験が行われています。改訂後の第15回からの合格率を紹介します。

  学科試験 実技試験 同時受験者
  協議会 JCDA 協議会 JCDA 協議会 JCDA
第15回 75.3% 74.7% 61.7% 64.3% 53.5% 57.0%
第16回 65.3% 63.9% 59.4% 63.6% 48.4% 52.2%
第17回 55.9% 58.0% 57.0% 59.4% 40.7% 46.5%
第18回 82.6% 79.0% 68.0% 57.0% 64.0% 54.6%
第19回 60.8% 63.0% 59.7% 63.3% 46.1% 52.5%
第20回 78.2% 77.4% 57.5% 64.4% 51.0% 60.7%
第21回 63.0% 59.7% 54.9% 62.9% 43.9% 52.2%
第22回 82.2% 82.3% 65.3% 63.0% 59.3% 59.3%
第23回 85.0% 81.2% 63.3% 62.5% 61.2% 59.8%

第17回のみ、50%台と明らかに低い合格率でしたが、それ以外は、学科試験は60%~80%の合格率が多くなり、比較的安定しています。

また、第18回、第20回、第22回、第23回は、特に高い合格率になりました。

学科試験については、両機関でもちろん、同じ問題で行われていますので、両機関を合わせた平均合格率も紹介しておきます。

学科試験の2機関平均の合格率

キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会(JCDA)の2機関の合格者数を受験者数で除した平均合格率は次のようになりました。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
77.8% 75.7% 64.3% 21.3% 50.3%
第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
62.7% 54.3% 63.3% 30.5% 64.2%
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回
62.6% 75.5% 71.1% 67.2% 75.0%
第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
64.6% 56.8% 81.1% 61.6% 77.9%
第21回 第22回 第23回    
61.7% 82.2% 83.6%    

第22回、第23回は連続して過去最高の合格率を更新しました。

このギザギザ感からは、第23回はおそらく低下するのではないかと予想していたのですが、むしろ合格率が上昇する結果になったのは驚きでした。

第23回の出題内容を見てみると、新傾向の問題や、ひと捻り加えられた問題などがあり、一見難しく感じるものも少なくなかったのですが、問題を解き慣れている人には、正答の判断自体は難しくなかったり、直近の2級を解いていた人には難問にも立ち向かうことができたりと、準備や努力が実る出題内容だったように思います。

思ったよりも手強い試験ではないでしょうか…。

真実のところは、もちろん私にはわかりませんが、試験実施サイドで想定している合格率は、学科試験は70%前後で、実技試験は60%前後なのではないかと思います。

そして、学科と実技の同時合格率は、50%前後でしょうか。

【第15回以降の学科、実技同時受験者の合格率】

そう考えますと、この試験は率直に言って、なかなか大変な試験です。

150時間にも及ぶ、養成講座を受講した方が約9割を占める試験でありながら、学科と実技の同時合格率が50%前後というのは、正直、厳しい試験であるとも言えるのではないでしょうか。

そのため、養成講座の終盤や修了する頃からは、なるべく早めに、計画的に試験対策に取り組むことが必要な国家試験であると言えるでしょう。また、学科試験対策と実技試験対策はバランス良く行っていきましょう。

合格目指し、勉強時間や学習方法を工夫しながら、頑張っていきましょう。

応援しています。