【技能検定】第34回問36~問40の解き方
第34回キャリアコンサルティング技能検定学科試験問題を徹底解説!
選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。
問36.相談場面の設定
【A】クライエントとの親和関係(ラポール)の構築に焦点を絞った問題です。カウンセラーの立場で、関係構築への基本姿勢からアプローチしましょう。
正答:2
1.×:親和関係(ラポール)があってこそ、自己開示が有効性を持つ。
2.○:非言語的なサインにも留意して、相談者を理解しようとする姿勢や態度が親和関係の構築に有効である。
コミュニケーションの場面で、感情や好意の伝達の手がかりは、顔による表情が最大で55%、声の調子が38%、言語による伝達が全体の7%に過ぎないと言われており、非言語的なコミュニケーションは言語によるものよりもインパクトが強いことがわかる。【ジルP96】
3.×:具体的なアドバイスを迅速に提供することが、親和関係の構築に繋がるとはいえない。
4.×:専門知識を強調し、相談者に尊敬されることが、親和関係の構築に繋がるとはいえない。
問37.相談過程の総括
【A】事例(ケース)研究の問題です。クライエントの立場からカウンセラーの対応の適否を判断しましょう。
正答:3
1.○:このような事情により早期に終結する場合に、いったん、これまでの面談内容を評価をして、次のカウンセリングの場と機会へつなげることは適切である。
2.○:経過を振り返り吟味し、可能性のある原因を明らかにすることは有用である。
3.×:直ちに終結させることは適切ではない。「カウンセラーに責任はなく関係修復はできない」とは言い切れず、原因を追及することも必要である。
4.○:そのような場合には、終結の意義に関するクライエントの基本的理解と、その後の 来談の機会を保証するなどの配慮が必要である。
問38.自己理解の支援
【A】選択肢2は、選びにくかったかもしれませんが、消去法でアプローチしましょう。
正答:2
1.×:個人の思いや価値観に繋がるような記載が否定されるわけではない。
自己PRを行うものでもあり、人に読ませるための積極性も必要である。【木村先生P158】
2.○:「キャリア・シート」「職務経歴書」の様式は、各企業、官民職業紹介機関、業種・職種などでいろいろである。目的、対象にふさわしいキャリア・シートを使用して、支援する。【木村先生P158】
3.×:キャリア・シートや職務経歴書の作成は、自己理解を促進するものであり、キャリアコンサルティングにおいても活用できる。【木村先生P158】
4.×:キャリア・シートの必須記載項目は、労働基準法において規定されているわけではない。
問39.自己理解の支援
【C】出典は不明ですが、2級第27回問39と同様の問題でした。妥当性の検証に有意性があるかどうかを正誤の判断基準としています。
正答:3
1.×:奇数項目と偶数項目に分けて相関係数を求めることに、妥当性の検証への有意性は感じられない。
2.×:これは再検査法の内容であり、妥当性ではなく、信頼性を検証するための検査法である。【木村先生P141】
3.○:測定値と外部基準による測定値との相関係数を調べることは、妥当性の検証への有意性が感じられる。
4.×:各項目の得点と、その項目を除く合計得点の相関係数を求めることに、妥当性の検証への有意性は感じられない。
問40.仕事の理解の支援
【A】職業情報提供サイト(job tag)の機能に関する基礎的な内容です。実際にサイトを確認しておきましょう。
正答:3
1.○:職業のビジュアルなイメージをつかむことができるよう、各職業の紹介動画(各90秒程度)を掲載している。【職業情報提供サイト(job tag)】
2.○:これまで経験した職業から「スキル」などの自分の「しごと能力」プロフィールを作成しておくと、希望する職業との比較などに利用できる。【職業情報提供サイト(job tag)】
3.×:Gテストは、問題を素早く正確に解く力を知るための検査であり、職業興味検査ではない。【職業情報提供サイト(job tag)】
4.○:各職業のページには、「求人検索」のボタンがあり、その職業に関する、ハローワークインターネットサービスの求人情報を検索することができる。
出典:職業情報提供サイト(job tag)
