【第31回対策】問31~問40の解説

第31回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説

問31.中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識

正答:4

1.×:アイデンティティ拡散を含めた4つである。【岡田先生P83】

2.×:これは、16~25歳の基本訓練の段階の課題であり、キャリア中期の危機の段階(35~45歳)に直面する一般問題は、「自分のキャリアの再評価を行い、現状維持か、キャリアを変えるかを決める」である。【木村先生P232】

3.×:獲得・喪失モデルを提唱したのは、バルテスである。

獲得・喪失モデルは、人生の前半では獲得が多く、後半ではできていたことができなくなったり、それまでの役割を終えたり、喪失が多くなることを表している。

なお、トーンスタムは老年的超越の概念を提唱した。

4.○:ハヴィーガーストは人間の発達段階を乳幼児期、児童期、青年期、壮年期、中年期、老年期の6つに分類し、それぞれの段階で達成、克服しておくべき「発達課題」を初めて提唱した。

年老いた親に適応することは、中年期の発達課題として適切である。【参考サイト:マイナビ看護師

 バルテスとトーンスタムについては、テキスト&一問一答(P189)をご参照ください。

問32.人生の転機の知識

正答:2

1.○:ブリッジスは転機の始まりは何かが始まるときではなく、何か
が終わるときとしている。【渡辺先生P194】

2.×:ニコルソンのトランジション・サイクルは、①準備して、②遭遇して、③適応して、④安定化するサイクルである。

3.○:ドリフトは漂流の意。人生や仕事生活の節目には、自らの過去を内省して将来を展望する、キャリア・デザインを行うことにより、流され続けてしまうことなく、ドリフトを楽しむことができるとした。

4.○:成人の発達を捉える4つの視点として適切であり、シュロスバーグはこの中でも、4つ目のトランジション(転機)の視点を重視した。【渡辺先生P186】

難しい表現のため、以下で補足する。

■成人の発達を捉える4つの視点

視点 理解のポイント
文脈的(文化的) 文化的・社会的背景を重視する視点。性別、人種、社会階層、時代背景などが個人の発達にどのように影響するかを考える。
発達的 発達段階と各段階の課題を重視する視点。エリクソンやレビンソンの理論のように、年齢や時期に応じて共通の課題(発達課題)があると考える。
ライフ・スパン 生涯を通じた変化に注目する視点。加齢に伴う変化だけでなく、予期せぬ出来事や歴史的事件など、多様な要因が相互に影響し合うプロセスを捉える。
トランジション 転機そのものに注目する視点。人生で起こる出来事に対し、個人がどう適応し、対処していくかを重視する。

問33.個人の多様な特性の知識

正答:3

 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン

1.○:具体的には、事業場内ルールの作成と周知、労働者や管理職等に対する研修による意識啓発、相談窓口や情報の取扱方法の明確化などがある。【P3】

2.○:本人の同意が必要である。また、健康診断または本人からの申出により事業者が把握した健康情報については、取り扱う者の範囲や第三者への漏洩の防止も含めた適切な情報管理体制の整備が必要である。【P3】

3.×:両立支援コーディネーターの配置は義務付けられているわけではない。【P4】

4.○:育児や介護と仕事の両立支援と異なり、時間的制約に対する配慮だけでなく、労働者本人の健康状態や業務遂行能力も踏まえた就業上の措置等が必要となる。【P3】

問34.個人の多様な特性の知識

正答:2

1.○:65歳までの高年齢者雇用確保措置を実施済みの企業は、報告した企業全体の99.9%で、中小企業では99.9%、 大企業では100.0%であった。【令和6年高年齢者雇用状況等報告(P3):PDF

なお、70歳までの高年齢者就業確保措置の実施状況については、報告した企業全体の31.9%である。【令和6年高年齢者雇用状況等報告(P4):PDF

2.×:65歳までの高年齢者雇用確保措置の内訳で最も多いのは、継続雇用制度の導入(67.4%)であり、次いで定年の引上げ(28.7%)である。【令和6年高年齢者雇用状況等報告(P3):PDF

3.○:「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が最も多く、次いで「コミュニケーション能力」、「マナー・社会常識」の順である。【 令和5年若年者雇用実態調査の概況(P19):PDF

4.○:若年正社員が、現在の会社から今後「転職したいと思っている」割合は 31.2%であり、「転職したい と思っていない」割合は 30.3%で、拮抗している。【 令和5年若年者雇用実態調査の概況(P19):PDF

問35.カウンセリングの技能

正答:1

1.×:クライエントは通常、自己概念と経験が不一致の状態で悩み、来談する。クライエントの自己概念と経験が一致する方向へ援助するのが、カウンセラーの役割である。【木村先生P116】

2.○:カウンセラーの基本的態度として適切であり、受容的態度とも呼ばれる。【木村先生P116】

3.○:カウンセラーの基本的態度として適切であり、受容的態度とも呼ばれる。【木村先生P116】

4.○:ロジャーズは、自分自身を維持・発展させる方向へ成長させる欲求があるとし、その欲求には「自己実現欲求」も含まれるとした。【ジルP112】

問36.カウンセリングの技能

正答:2

1.×:これはカーカフのヘルピング技法の内容である。【木村先生P373】

覚え方:カカオ いて くり

2.○:システマティック・アプローチの内容として適切である。【木村先生P378】

3.×:これはキャリアコンサルティングにおける重要な6分野であるが、ステップ(順序)を表すものではない。【木村先生P378】

4.×:これはウィリアムソンの特性因子カウンセリングの内容である。【木村先生P65】

問37.グループアプローチの技能

正答:4

1.×:構成的グループ・エンカウンターはゲシュタルト療法などの技法をもとに國分康孝が発展させた。【木村先生P410】

なお、ロジャーズはフリートークが主体のベーシック・エンカウンター・グループを創始した。【木村先生P409】

2.×:これはレヴィンのTグループの内容である。【木村先生P409】

3.×:これはモレノのサイコドラマの内容である。【木村先生P409】

4.○:田上不二夫の対人関係ゲームの内容として適切である。【参考サイト:日本レクリエーション協会

対人関係ゲームは、構成的グループ・エンカウンターのエクササイズの一つとして行われることもある。

問38.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

正答:3

1.○:ジョブ・カードの定義として適切である。【マイジョブ・カード

2.○:ジョブ・カードのメリットとして適切である。【マイジョブ・カード

3.×:大きく分けると、主な様式には、さらに様式1のキャリア・プランシートがあり、キャリア・プランシートの作成準備のための、キャリア・プラン作成補助シートがある。

4.○:マイジョブ・カードのキャリア・プラン作成補助シート(在職者用)では、ライフラインチャートの作成や、自分に影響を与え、印象に残っている経験・出来事の記録、価値観や強み・弱みの整理等ができる。【キャリア・プラン作成補助シート(在職者用)

問39.相談過程全体の進行の管理に関する技能

正答:4

1.×:「よりも」表現には気をつける。

相談者が発する言語的な情報とともに、態度や視線といった非言語的な情報も注意する。

2.×:中長期的な目標を立てたうえで、短期に区切った具体的な目標設定に落とし込むのが良い。

相談者のキャリア・プランをもとにした中長期的な目標や展望の設定と、それを踏まえた短期的な目標の設定を支援する。【出題範囲表(P5):PDF

3.×:ラポールは一旦形成されたとしても、自然に維持されるものではない。形成されたラポールが損なわれないよう関係形成に努める。

4.○:マイクロ技法のかかわり行動に挙げられている内容であり、基本的なかかわり方として適切である。【木村先生P371】

問40.自己理解の支援

正答:3

1.○:職業的適合性はスーパーによって整理され、さらに能力は適性と技量に、パーソナリティは適応、価値観、興味、態度に分けられる。【木村先生P132】

2.○:エンプロイアビリティの内容として適切である。【木村先生P133】

3.×:前段のキャリア・アンカーの定義は正しいが、職業経験を経て徐々に明確になるものであり、高校生や大学生などの望ましい職業選択に活用するのは適切ではない。

4.○:コンピテンシーの内容として適切である。

なお、コンピテンシーは達成動機理論で知られるマクレランドが研究を深めビジネス場面に応用した。【木村先生P225】

問41~問50へ進む