第31回問06~問10の解き方

第31回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問6.キャリアに関する理論

【A】前回の第30回問4の社会認知的キャリア理論(SCCT)の問題において「自己効力感」が出題されていましたが、今回はバンデューラの自己効力感を高める4つの情報源が出題されました。覚え方もあわせて確認しましょう。

正答:1

自己効力感を高める4つの情報源は、遂行行動の達成、言語的説得、代理経験、情動的喚起である。【渡辺先生P136】

覚え方:すいげん だいじょ

1.○:キーワード、内容ともに適切である。【渡辺先生P136】

2.×:失敗体験は、自己効力感を高める4つの情報源ではない。むしろ低下する。

3.×:転機は、自己効力感を高める4つの情報源ではない。転機は、シュロスバーグやブリッジスの理論が有名である。

4.×:偶然の出来事は、自己効力感を高める4つの情報源ではない。偶然の出来事は、クランボルツの計画された偶発性理論が有名である。

問7.キャリアに関する理論

【A】プロティアン・キャリアと伝統的なキャリアの比較に関する問題は、第27回、第28回でも出題されています。整理しておきましょう。

正答:2

テキスト&一問一答第4版(P37)

1.×:「組織(他者)からの尊敬」よりも「自分を尊敬できるか(自尊心)」を重視する。【渡辺先生P173】

2.○:「組織における気づき」よりも「自己への気づき」を重視する。【渡辺先生P173】

3.×:「組織で生き残ることができるか」よりも「市場価値」を重視する。【渡辺先生P173】

4.×:「地位や給料」よりも「心理的成功」を重視する。【渡辺先生P173】

問8.キャリアに関する理論

【A】しばらくの間、出題がなく、出題の予想をしていたハンセンが、(やっと)出題されました。ハンセン、ジェラットは第31回対策総仕上げ模試がお役に立てました。

正答:1

1.○:ハンセンの統合的人生設計の内容として適切である。【渡辺先生P208】

2.×:問7でも整理した通り、ホールは、キャリア形成の主体者は個人であり、働く個人にとって重要な態度側面は、仕事満足感や心理的成功を重視する。【渡辺先生P173】

3.×:シュロスバーグの4Sの間違い探しは頻出です。「Standard(基準)」ではなく、「Support(周囲の援助)」である。【渡辺先生P193】

4.×:不確実性を排除するのではなく、それを受け入れ、客観的で合理的なストラテジーだけでなく、主観的で直感的なストラテジーを統合して用いていかねばならないと考え、積極的不確実性を提唱した。【渡辺先生P120】

人名、理論の名称、特徴の整理は、テキスト&一問一答(第4版)の理論家攻略マップ(巻頭Ⅳページ~)と読者特典の動画で対策しましょう。

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問9.キャリアに関する理論

【B】サビカスの大問は第28回以来です。サビカスのキャリア構築理論は、21世紀型のキャリア理論とも呼ばれますが、変化の激しい現代においては、固定的ではなく、柔軟に適応しながらも、意味づけをしながら、自らの「キャリアストーリー」を紡いでいくことを重視しています。

正答:2

1.×:サビカスは、職業人生に自分らしい意味を見出す、「主観的な意味づけ」を強調している。【渡辺先生P85】

2.○:個人がアイデンティティを保ちながら、組織や職業の変化を前提として柔軟性を重視したキャリアの構築をめざすことを主張している。【渡辺先生P89】

3.×:科学的・数量的な分析を重視するものではない。

過去に起きた出来事が、現在の自身の役割にどう影響しているかの解釈のプロセスは「キャリアストーリー」のなかで語られる。

その内容は客観的・歴史的な事実とは異なるかもしれないが、個人にとっての真実である「物語的真実(narrative truth)」として尊重される。【渡辺先生P103】

4.×:職業行動における「what(職業パーソナリティ)」「how(キャリア・アダプタビリティ)」「why(ライフテーマ)」の3つの視点を用いて整理している。【渡辺先生P90】

問10.カウンセリングに関する理論

【B】前回は人名とキーワードの2要素の組み合わせでしたが、療法、人名、キーワードの3要素の組み合わせでした。3要素の組合せの方が、これまでの出題は多いです。

第31回対策総仕上げ模試(問9、10)からは森田正馬(吉本伊信)、自律訓練法(シュルツ)、バーン、認知の歪み(ベック)の4選択肢分のすべてが的中しました。

正答:4

1.×:認知の歪みに焦点をあてる認知療法は、ベックが提唱した。認知療法と行動療法が、認知行動療法へと発展した。ロジャーズは来談者中心療法を創始した。

2.×:身の回りの人を思い、「してもらったこと・してかえしたこと・迷惑かけたこと」は、吉本伊信の内観療法における、自己観察のための3つの問いである。

森田療法は森田正馬が創始し、「あるがまま」を受容することを重視する。

3.×:構成的グループ・エンカウンター、シェアリングは、國分康孝が発展させた。バーンは交流分析を開発した。

4.○:自律訓練法はシュルツが開発した。身体の弛緩(リラックス)により心身の状態を整える。

自律訓練法は、さりげない集中(受動的注意集中)の状態で、筋肉の緊張を解き、中枢神経や脳の機能を調整し本来の健康な状態へ心身を整えることを目的とした訓練法である。(テキスト&一問一答第4版P72)

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