第31回問41~問45の解き方
第31回キャリアコンサルタント試験学科試験を徹底解説!
問41.仕事の理解の支援
【A】必要な情報を的確に入手するための「情報リテラシー」に関する出題はこれまでにあまり記憶がありませんが、正誤判断は比較的容易な問題でした。表現にも気をつけましょう。
正答:3
1.×:SNSの匿名情報には、個人の主観や極端な体験談、あるいは不正確な情報が含まれている可能性があるため、必ずしも有効とは言い切れず不適切である。
2.×:「常に」に注意する。
インフルエンサーの言葉は常に真実が語られているとは限らないため、真偽を確かめながら情報収集する必要がある。
3.○:厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(job tag)は、公的な統計や分析に基づいた信頼性の高いデータベースであり、興味のある仕事をリストアップして情報収集することは適切である。 【職業情報提供サイト(job tag)】
4.×:「必ず」に注意する。
生成AIには確かに、誤情報の可能性(ハルシネーション)があるものの、その特性を理解して真偽に注意しながら活用することで、業界や職業情報において、これまで知らなかったことを知る、特徴を掴むなどの活用法がある。
問42.自己啓発の支援
【B】正答選択肢の4の積極的な選択が難しかったかもしれませんが、1~3については、積極的に不適切と判断したい内容です。
正答:4
1.×:6ヶ月ではなく、3ヶ月である。
トライアル雇用は、職業経験の不足などから就職が困難な求職者等を原則3ヶ月間試行雇用することである。
2.×:事業主が希望するだけでは利用できず、ハローワーク、地方運輸局※、または適切な職業紹介事業者からの紹介を受けて雇い入れることが要件である。
※地方運輸局は、船員を希望する人への職業紹介を行っている。
3.×:有期雇用ではなく、無期雇用への移行が目的である。
4.○:自ら事業を営んでいる人や役員に就いている人で、1週間当たりの実働時間が30時間以上の人は、すでに一定の就労状態にあるとみなされるため、支援の対象外となる。
他には、安定した職業に就いている人、学校に在籍中で卒業していない人、他の事業所でトライアル雇用期間中の人は対象外となる。
問43.意思決定の支援
【B】モデリング(観察学習)の方法や対象に関する、珍しいタイプの出題内容でした。木村先生の著書に根拠を見いだせますが、バンデューラなどの社会的学習理論にも繋がる内容ですので、理解しておきましょう。
正答:2
1.×:サイコドラマは、モレノが開発した集団心理療法である。【木村先生P409】
カウンセラーがモデルとして手本を示す場合はあるが、その手法は「サイコドラマ」に限定したり、「サイコドラマ」を積極的に活用するわけではなく、木村先生の著書では、「ロールプレイ」を通じて提示する、とある。【木村先生P392】
2.○:適切なフィードバックは、正しい行動の定着を促す(強化する)。
そのため、可能な場合には、カウンセラーが即座にフィードバックする。【木村先生P392】
直接問われてはいないが、バンデューラのモデリングの4過程を確認する。
①注意過程(モデルに注目する)
②保持過程(記憶に留める)
③運動再生過程(やってみる)
④動機づけ過程(継続する)
特に③の運動再生過程の時点においては、フィードバックしてくれるカウンセラーやオブザーバーの存在が有効である。
ちなみに覚え方は、「ちゅうほうんどう」。
3.×:モデルの対象には、クライエント自身、カウンセラー、実在のモデルのほかに、文学、芸術、メディアなどで示される象徴的モデルがある。【木村先生P392】
4.×:クライエント自身の成功体験などもモデルの対象となる。【木村先生P392】
これは、バンデューラの自己効力感を高める4つの情報源のうち、「遂行行動の達成」を意味している。
問44.方策の実行の支援
【A】木村先生の著書から、方策の実行の6ステップの出題です。支援の基本姿勢からアプローチしましょう。
正答:2
1.×:方策がクライエントの欲求、価値観、置かれた状況に反する場合には、それらに合うように変更する必要がある。【木村先生P385】
2.○:方策の内容、目的、原理、プロセス、結果、結果から得られる利点と損失、しなければならない諸活動などをクライエントに説明する。【木村先生P385】
3.×:「ただちに」には気をつける。
していない場合は再度同じ方策を実行するか、内容を検討して別の支援を考える。【木村先生P385】
4.×:選択肢を並べ、メリット、デメリットを比較検討し、ターゲットを実現するために最も適当なものを1つ選ぶ。【木村先生P384】
問45.新たな仕事への適応の支援
【A】「こんなキャリアコンサルタントは嫌だ」の視点で不適切なものを排除しましょう。
正答:1
1.○:適応支援の方法として適切である。
2.×:不安や不満の理由などに耳を傾ける必要があり、「我慢が必要」と蓋をしてしまうような言葉を投げかけるのは不適切である。
3.×:フォローアップ面談は、本人の希望に基づいて行う。
4.×:ありえない選択肢だが、定期的に求人に応募することが成長に繋がるわけではない。
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