第17回問41~問45の解き方

第17回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問41.自己理解の支援

 自己理解の意義について問われた問題です。出典は木村先生です。P72〜P73の内容は是非一読しておきましょう。

1.×:自己理解はクライエントの行為である。自己理解とは自分自身を理解することであり、キャリアコンサルタントは個人が適切な自己理解ができるように助言・援助しなければならない。【木村先生P72】

2.○:自己理解は、自分自身を分析し、さらに統合するという手続きをとる。なお、統合とは分析された自分の特徴をもう一度全体としてまとめて描写することで、漠然としていた自分の像を明らかにし、自分の言葉で説明できるようになることである。【木村先生P72】

3.×:自分を描写する言葉や方法は、客観的でなければならない。【木村先生P72】

4.×:自己理解には、自己の個性について知るだけでなく、自己と環境との関係、環境の中の自己について知ることも含まれる。【木村先生P72】

問42.仕事の理解の支援

 ずっと気になるトピックにあげていましたが、やっと出ました、日本版O-NET。2020年に新たに開設された本格的な公的な仕事情報サイト「職業情報提供サイト」です。こちらで知ることができる情報や、利用できるツールなどを一通り確認しておきましょう。実際に使用をしてみるのも効果的です。

職業情報提供サイト

既に2級キャリアコンサルティング技能検定でも出題があり、みん合☆では第16回と第17回対策の「気になる未出題項目」としてまとめと問題を提供していましたが、今後定番のトピックになる可能性が高く、引き続き要注意です。

【第17回対策】気になる未出題項目のまとめと問題

1.○:職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトである。トップページ上部に記載がある。【職業情報提供サイト

2.○:キャリア分析のメニューでは、これまでの職歴から「スキル」などの自分の「しごと能力」プロフィールを作成し、希望する職業との適合度を参照できる。【職業情報提供サイト

3.×:人材採用支援・職務整理支援のメニューでは、約500の職業情報を基に、求める人材の職務要件(仕事内容、必要なスキルや知識等)を明確化できる。【職業情報提供サイト

なお、職務について、初級レベルから責任者や高度な専門職として認められるレベルまで、それぞれどのようなことが求められるかまとめているのは、職業能力チェックのメニューである。【職業情報提供サイト

4.○:人材活用シミュレーションのメニューでは、現状の人材と将来あるべき人材の姿を客観的に比較でき、人材の配置、教育訓練などの検討ができる。【職業情報提供サイト

問43.自己啓発の支援

 トライアル雇用及びトライアル雇用助成金制度に関する出題は第9回以来の本格的な出題です。対象年齢が令和2年から55歳未満まで拡充されたこともあり、初見では解けなくてもやむを得ない難問ですが、今後の出題に備えて、ポイントを確認しておきましょう。次のPDFの内容がわかりやすいです。

 トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)のご案内

トライアル雇用は、事前にトライアル雇用求人をハローワーク等に提出し、これらの紹介により、 対象者を原則3カ月の有期雇用で雇い入れ、一定の要件を満たした場合に、助成金を受けることができる制度です。

1.×:1回以下ではなく、2回以上である。紹介日前2年以内に、2回以上離職又は転職を繰り返している者である。

2.○:紹介日前において離職している期間が1年を超えている者は対象者である。

3.○:妊娠、出産又は育児を理由として離職した者であって、紹介日前において安定した職業に就いていない期間(離職前の期間は含めない。)が1年を超えている者は対象者である。

4.○:紹介日において、ニートやフリーター等で55歳未満である者は対象者である。なお、令和2年2月より45歳未満から55歳未満である者に拡充された。

ヨコ解きリンク:[第9回問42

問44.意思決定の支援

 これまでにも繰り返し出題されている内容です。すべて木村先生の著書からの出題と思われます。

1.×:意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要であるが、キャリアコンサルタントが早めの意思決定を促すことは適切とはいえない。【木村先生P294】

2.○:意思決定には、必ず「不確実性」が伴う。また、決定したことは変わることがある。【木村先生P294】

3.×:検討するための情報を収集、活用することは重要である。【木村先生P295】

4.×:その行動をとった場合の各ステップごとのメリット、デメリット、必要な経費、実現可能性を検討する。【木村先生P295】

ヨコ解きリンク:[第3回問43 第6回問43※ 第7回問42 第8回問35 第10回問40※ 第11回問40 第13回問41 第15回問44

※の問題は、木村先生の著書が出典の問題ではなく、ジェラットやヒルトンなどの意思決定に関連する理論家、理論に関する出題です。意思決定の支援では、そうした出題パターンもあることを確認しておくと安心です。

問45.方策の実行の支援

 こちらも、これまでに出尽くされたトピックといえるでしょう。試験対策は過去問ヨコ解きで十分ですが、支援の基本姿勢としても、その内容を身につけておきましょう。

正答:3.BとD

A.×:メリット、デメリットを比較検討し、最もターゲットを実現するために適当なものを1つ選ぶ。【木村先生P291】

B.○:方策の内容、目的、原理、プロセス、結果、結果から得られる利点と損失、しなければならない諸活動などをクライエントに説明する。【木村先生P291】

C.×:方策がクライエントの欲求、価値観、置かれた状況に反する場合には、それらに合うように変更する必要がある。【木村先生P291】

D.○:していない場合はあらためて実行するか、内容を検討して別の支援を考える。【木村先生P293】

ヨコ解きリンク:[第1回問43 第2回問44 第3回問45 第4回問46 第5回問44 第6回問44 第9回問40 第11回問42 第12回問38 第15回問45 第16回問45

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年) 

職業情報提供サイト

トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)のご案内(PDF)

厚生労働省

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全50問の目次