教材ガイド

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参考書は購入したほうが良いのか?

これまでの「キャリアコンサルタント試験(学科)」の内容を振り返ると、学科試験対策は養成講座テキストだけでは心配というのが率直な感想です。

合格された方の中には「過去問(過去問)解説+テキスト&一問一答・合格問題集」中心の学習で見事に合格!という方もいらっしゃるのですが、試験でよく出題される専門書(参考書)を試験対策に活用することは有効です。

また、実務経験の受験資格により受験される場合には、学科試験対策は完全に独学の態勢で臨むことなり、キャリア理論やカウンセリング理論の入門書に該当するものを活用するのが良いでしょう。

教材選択の参考になるよう、このページでは参考書、問題集の特徴などをお伝えします。

試験における書籍(参考書)からの出題

学科試験はどのような参考書から出題されているのか?第30回国家試験で、実際に出題のあった書籍(資料)は次のとおりです(みん合調べ)。数字は選択肢数です。

種類 出題のあった書籍(資料)名 選択肢数
書籍 キャリアコンサルティング理論と実際木村周著(雇用問題調査会) 27
書籍 新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版) 12
書籍 職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構) 7
書籍 働くひとの心理学岡田昌毅著(ナカニシヤ出版) 6

最もよく出題されるのは、木村先生/下村先生共著の「キャリアコンサルティング理論と実際(6訂版)」です。学科試験の出典ナンバーワンの書籍であり、毎回おおむね6、7問程度が、この書籍から出題されています。

上位4点は、試験での出題常連の書籍、資料と言えるでしょう。

それでは書籍、資料ごとにその特徴を紹介します。

学科試験対策の参考書編

キャリアコンサルティング理論と実際6訂版(木村周、下村英雄共著)

【参考書】キャリアコンサルティングの教科書に該当する位置づけです。

キャリア理論、カウンセリング理論、システマティックアプローチのほか、労働法や国の人材育成の制度など、内容は幅広く、読み込むというよりは、過去問で出題された箇所を確認し、解答の根拠を確認しましょう。

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新版キャリアの心理学【第2版】(渡辺三枝子著)

【参考書】理論家ごとに章立てがされており、理論の背景なども含め、詳しい解説により理解を深めることができます。カウンセリングの内容はほぼなく、キャリア理論に特化した参考書です。

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好きな理論家の章を読み、理解を深めたり、集中的に弱点を克服したりするのに使いやすい参考書です。私も時折読み返していますが、資格取得後もキャリアコンサルタント必携の書です。

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職業相談場面におけるキャリア理論及び カウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(労働政策研究・研修機構)

キャリア理論とカウンセリング理論の基礎知識が網羅されており、比較的読みやすくまとめられている良質なPDF資料です。発行している団体名の略称から、私は「JIL(ジル)」資料と呼んでいます。ちなみに、ダウンロードは無料です。

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3ページで一つの項目を解説しており、コンパクトにまとめられています。

働くひとの心理学(岡田昌毅著)

【参考書】木村先生、渡辺先生の著書には存在しない内容も記述されています。働くひとのモチベーションや成長に焦点を当てており、特に本書の内容からは、動機づけ理論生涯発達理論の内容が出題されることがあります。

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養成講座テキストで、上記の内容がある程度言及されていれば、試験対策上、必携とまでは言えませんが、万全を期したい方にはおすすめの一冊です。

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[新版]キャリアカウンセリング(宮城まり子著)

【参考書】本書はキャリア理論、カウンセリング理論の入門書の位置づけです。養成講座のまとめとして、個別の理論のみならず、理論の繋がり確認することに役立つ書籍です。非常に読みやすいのが特徴です。2025年に新版が登場しました。

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読み込むのでしたら、こちらが最もおすすめです。実務経験の受験資格で受験する方には入門書としても最適です。

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新・カウンセリングの話(平木典子著)

【参考書】精神分析、来談者中心療法、行動療法、認知行動療法、ナラティブ・アプローチなどの療法、技法について、わかりやすく解説している入門書です。上記の「キャリアカウンセリング」と比較すると、本書はカウンセリングに特化しています。

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カウンセリング理論をじっくり学びたいと感じていた方には光明が差す一冊で、私も定期的に読み返しています。

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カウンセリングの技法(國分康孝著)

【参考書】カウンセリングの大家、國分先生の1979年刊行の読み応えある一冊です。本書からの出題は近年では第20回、21回でありました。独特で堅苦しくなく、わかりやすく味わい深い表現や明快な技法はカウンセラー必読の書と言えます。試験後にじっくり読みたい名著です。

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対人的な距離感など、現代ではやや違和感のある内容もありますが、好きな一冊です。
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キャリアコンサルティング関連情報集(キャリアコンサルティング協議会)

【資料集】官公庁資料の「資料一覧」の位置づけで、官公庁資料・統計を中心に、その概要や情報元へリンクするQRコードが掲載されています。

リンク先を辿りすべてを網羅することはなかなか困難ですから、必要に応じて参照するのが良いでしょう。または、時事問題ダイジェストとして活用しましょう。

おすすめ指数は、
購入はキャリアコンサルティング協議会へ。

知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識(厚生労働省)

【参考書】「試験対策が難しい、労働基準法や労働契約法などの労働関連法規に関する基礎知識について、わかりやすくまとめている資料です。

厚生労働省のサイトにおいてPDFファイルを無料でダウンロードできる点が◎です。

令和7年に改訂版が出ました。版権フリーで、英語版、中国語版、ベトナム語版もあります。

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労働法[第5版]

【参考書】労働関連法規に関する入門書。法律関係の書籍の中では比較的読みやすく、労働関係法の全体像や各規定の理解に役立ちます。

職場等で法的な問題が生じる「SCENE」での問題提起や、ハラスメントなどの身近な問題を取り上げた「コラム」など、労働法への興味をひく工夫があります。

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実技(論述・面接)の参考書編

マイクロカウンセリング技法-事例場面から学ぶ(福原眞知子著)

【参考書】技法習得のための知識だけではなく、事例場面の逐語録を用い「良い例」と「悪い例」を確認し、その場面展開に関する解説があるなど、紙の本とは思えない実践的な演習に繋がる良書です。

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DVDには4つの面接事例が収録されており、逐語録とは違った気づきも得られます。試験対策というよりは、試験後の自己研鑽に効果的です。

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試験対策テキスト/問題集のご案内

キャリアコンサルタント学科試験テキスト&一問一答(原田政樹著)

改訂を重ねて、第4版を数えました。
これまでの出題項目を中心とした「ポイントまとめ」と、過去問題の改題による「一問一答問題」を掲載し、効率よく知識が身につき、合格力を養成できる一冊です。

赤色チェックシートが付属し、キーワードの暗記や解答確認に役立ちます。みん合の持つ、合格ノウハウをたっぷり詰込みました。

2025年7月に第4版をリリースしました。
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キャリアコンサルタント学科試験「合格問題集」(原田政樹著)

過去問題を研究して新たに作成した四肢択一式問題150問と本試験を想定した模擬問題50問の合計200問により、試験対策の総仕上げができる一冊です。

出題範囲ごとに出題傾向や対策のポイントをまとめたページを一読してから、四肢択一式問題を解くことで、試験対策のポイントや実際の試験での解き方を実感できる、合格対策に必携の一冊に仕上がりました。易しすぎず、難しすぎずの良問を揃えています。ラストスパートに役立つ一冊です。

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私ならこう使う!

教材の好みは、人それぞれですから、上記ガイドやおすすめ指数は、あくまで管理人の個人的な意見として参考にしてください。

ちなみに、私ならば…、という活用法はこちらです。

国家試験や2級(1級)技能検定の学科試験対策の柱は過去問研究です。問題は基本的に一問ずつ解き、過去問解説を活用して、選択肢ごとに正誤を確認しましょう。

正答が合っていればヨシではありません。

選択肢の何が不適切なのか、過去問解説で確認をしましょう。その際、出典として表示している、「キャリアコンサルティング理論と実際6訂版」や「新版キャリアの心理学」などの参考書や資料を参照してみましょう。

この2点の書籍は用意しておくと良いでしょう。

なお、これらの参考書をすべてを精読、読破しようとしたら時間がかかりますし、大変です。興味があれば、興味のある箇所を確認する、という姿勢で良いです。

出たとこチェックがおすすめです。

もちろん、気になる内容であれば、その前後を読んでみるのも良いです。よく出題されている内容や、先生方の独特な表現や用語の翻訳に触れておくことも試験対策に繋がります。

また、上記の「ジル資料」と「知って役立つ労働法」はPDF(無料)で入手できますから移動時間やスキマ時間に読むのも良いでしょう。

なお、じっくり読む込むのでしたら、宮城先生の「新版キャリアコンサルティング」がおすすめです。

また、日々、公私にわたり、ご多忙なみなさんにとっては、移動時間スキマ時間の有効活用が合格のカギを握ります。

移動時間やスキマ時間には、上記の「テキスト&一問一答」や「合格問題集」、読者特典のWebアプリや、みん合サイトで知識を確認しましょう。

試験対策の教材は、あれもこれもと中途半端にやるよりも、厳選した教材を徹底的にやりこみ、自分のものにすることが大切です。未消化のものを増やしてはいけません。

また、過去問は解きっぱなしにせず、繰り返し解き直しましょう。

正誤判断が出来なかった選択肢は特に見返しましょう。スマホに写真を撮っておくのもおすすめです。見返した都度、正誤の根拠を確認しましょう。

次の試験に出るかもしれません。
その積み重ねが、確実に、合格へと繋がります。

頑張っていきましょう。応援しています。

(2025年12月改訂)