キャリアカウンセリングによる支援の限界について

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キャリアカウンセリングによる支援の限界について、カウンセラー側とクライエント側からそれぞれ述べよ。(過45回)

答案のシナリオ

この表をベースに展開する。(キャリアカウンセリングのリファー

カウンセラー側の限界 クライエント側の限界
臨床経験の不足 キャリアカウンセリングへの認識の程度(意欲や欲求)
時間的な制限 時間的な余裕や物理的な距離
③対応できる人数の限界 精神疾患を伴う場合⇒リファーする
理論的な固執 ④キャリアカウンセラーとの相性

答案の案

キャリアカウンセラー側による原因としては、以下の4つがある。

第一に、臨床経験の不足。強い自殺願望、異常行動、うつ症状などの危機介入を必要とする対象者に対して適切な対応はできない。第二に時間的な制限。カウンセリングは時間を決めて行うが、長時間になると対象者へ向ける関心や姿勢は散漫になりやすい。第三に対応できる人数には限界がある。第四に理論的な固執性がある。自分の得意とするカウンセリング理論に固執してしまうと、結果として問題を悪化させてしまうこともある。

つづいて、クライエント側の原因としては、以下の4つがある。

第一にキャリアカウンセリングへの認識の程度。対象者が自分で問題を解決する意欲や欲求が希薄な場合には、カウンセリング関係は成立しにくくなる。第二に、時間的な余裕や物理的な距離。電話やメール等などで代用する方法はあるものの、効果は限定されてしまう。第三は精神疾患を伴う場合。この場合には専門機関へのリファーが必要である。最後に第四として、キャリアカウンセラーとの相性である。生理的、感情的な嫌悪や否定的な感情を持っていると関係は深まらない。(474文字)