【技能検定】第35回問36~問40の解き方

第35回キャリアコンサルティング技能検定学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問36.方策の実行の支援

【A】情報提供の原則や、必要に応じた契約書の締結は度々出題されています。

正答:1

1.○:情報の収集・提供・活用は、そうした時間等の制約の下でのカウンセリングを実施するための有効な方策の一つである。【木村先生P385】

2.×:情報提供の原則は、クライエントが自分で情報を得る方法を教えることであり、本人による情報入手が難しい場合に限り、情報そのものや具体的な入手方法を教える。【木村先生P387】

3.×:具体的な行動計画を立て、期限を設け、時には契約書を取り交わすことも有効である。【木村先生P386】

4.×:クライエントにとって否定的な情報は、通常、クライエントは受け入れにくい傾向がある。そのため、カウンセラーは一般的な情報を与え、クライエントがそれをもとに自分の期待内容等を再評価し、現実に合わせるようにさせる。【木村先生P387】

問37.相談場面の設定

【A】目標設定の意義や留意点は頻出です。

正答:4

1.×:目標設定は、キャリアコンサルタントが自身の安心や方針決定のために行うものではなく、クライエントの考えを方向づけ、行動するのを援助する。【木村先生P380】

2.×:目標は明確に宣言され、かつ到達可能であるとき、人を最も動機づける。【木村先生P380】

3.×:カウンセラーは、自分がこのクライエントを支援するのに最適な人間かを検討し、相応しくないと判断した場合には、躊躇せずに他の適当な機関やカウンセラーへリファーすべきである。【木村先生P381】

4.○:カウンセリングの目標を達成するため、必要に応じて、契約書(同意書)を取り交わす。【木村先生P382】

問38.自己理解の支援

【B】マズローの自己実現欲求の言葉の定義に関する珍しいタイプの問題でした。難しい用語も登場しますが、自己実現欲求の意味として最も適切なものを選択しましょう。

正答:4

1.×:これは、モチベーションの内容である。【木村先生P247】

2.×:これは、バンデューラの自己効力感の内容、特に効力予期の内容を示している。【木村先生P92】

3.×:知の探索と知の深化(深耕・活用)は、経営学における「両利きの経営」で用いられる用語である。

知の探索は、既存の知識体系から遠く離れた場所へ、新しい知識を探しに行くことである。一方、知の深化(深耕、活用)は今持っている知識をさらに深掘りし、効率化や改善を進めることである。

経営学においては、既存の事業の深化と新規事業の探索の同時に追求し、イノベーションの力を持つための経営手法とされている。

4.○:自己実現欲求の内容として最も適切である。

自己実現欲求は、人間が持つ可能性を実現し、個人の個性や能力を発揮しようとするものである。【岡田先生P24】

問39.自己理解の支援

【A】両試験で頻出の、「職業レディネス・テスト(VRT)」の目的、実施時期、および指導への活用方法についての理解を問う良問です。

正答:2

1.○:職業レディネス・テストは、多面的な自己理解の援助に役立つ。

職業レディネス・テストは、進路選択に影響を与える、仕事に対する基礎的志向性、個人の興味、自信度の強い職業領域、弱い領域を探索するために使用される。【木村先生P164】

2.×:進路の具体的な決定段階で実施するのは不適切である。

むしろその前段階である「自己理解」や「職業探索」の初期段階で実施し、職業選択の方向づけ、動機づけに役立てるのが本来のあり方である。

3.○:職業レディネス・テストは確かに非能力検査であり、まずは職業レディネス・テストにより、職業選択の可能性を広げた上で、後に能力的な適性を確認するという順序は進路指導計画上、望ましい。

4.○:職業レディネス・テストは自己理解のみならず、職業理解にも役立つ。

具体例は権利関係により示せないが、職業レディネス・テストは、例えば「パソコンで図表を作成する」といった職業の記述(問い)から、A検査ではやってみたいかやってみたくないかの「興味」を、C検査では自信があるかないかの「自信度」を測定するものである。

問40.仕事の理解の支援

【A】採用形式の大問は珍しいケースですが良問です。リファラル採用は両試験で初出題です。出題実績のある、アルムナイ採用と合わせて確認しましょう。

正答:1

1.○:新卒一括採用の内容として適切である。日本社会において長年定着してきた日本的雇用慣行の大きな特徴の一つとされている。

2.×:一定の条件を満たすものについては、採用選考活動への活用が認められる。【インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たって基本的考え方(P8):PDF

3.×:潜在能力を重視し、入社後に職務を決定する方式」は、「メンバーシップ型採用」の説明である。

4.×:リファラル採用は、自社の従業員から知人や友人の紹介・推薦を受けて選考する方式である。

リファラル採用では、社員が人柄やスキルを知っている候補者を紹介するため、ミスマッチを抑制でき、入社後のギャップも少なく定着しやすいのが特徴である。一方、過去に出題実績のある「アルムナイ採用」は、退職した元社員を再雇用する方式を言う。

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