【第31回対策】問1~問10の解説
第31回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説
目次
問1.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
正答:3
1.×:総労働力供給は、1990 年代以降、緩やかな減少傾向で推移し、2010年代以降は、女性や高齢者の就業者数が大きく増加したことでその傾向は緩和されたものの、減少傾向は続いている。【P2】
2.×:逆である。非定型分析タスク・非定型相互タスクが増加する一方で、定型手仕事のタスクが減少している。【P2】
なお、「非定型分析タスク」はマニュアルなどがなく、正解が一つではない問題を、論理や知識を使って解決する業務のことであり、「非定型相互タスク」は、相手の感情や状況を汲み取りながら、対人コミュニケーションを行う業務のことである。
3.○:正社員または正社員以外に対して計画的なOJTを実施した事業所の割合は、未だ感染症流行前の水準に届いていない。【P3】
正社員または正社員以外に対して計画的なOJTを実施した事業所の割合は以下のとおりである。
令和元年度66.2%→2年度59.8%→3年度61.8%→4年度63.0%→5年度63.2%→6年度64.7%【各年度の能力開発基本調査より】
4.×:自己啓発を実施している者の割合は概ね横ばいで推移しており、令和5年度は正社員は44.1% 、正社員以外16.7%に止まっている※。【P4】
※令和6年度能力開発基本調査によると、労働者全体では36.8%である。
問2.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
正答:2
1.×:「短期かつ流動的」ではなく「長期かつ粘着的」である。【P148】
2010年代から現在まで続く人手不足は、「短期かつ流動的」であった過
去の局面と比べて「長期かつ粘着的」であり、欠員率が示す程度以上に深刻となっている可能性がある。【P112】
2.○:男性、女性ともに最も多く、特に70歳以上に多い。
なお、非就業希望の59歳以下の女性の約40%、約100万人が「出産・育児・介護・看護・家事のため」に就業希望がない。【P149】
3.×:2022年の女性の就業率は、79.8%である。また、パート比率については、世界的な低下とは対照的に我が国は30%を超える水準にまで上昇し、OECD26か国中5番目に高い。【P153】
なお、女性の正規雇用は年齢が上がるほど比率が下がる傾向がある。【P154】
4.×:技能実習制度を発展的に解消して、新たに人材育成と人材確保を目的とする育成就労制度を創設することとした。【P174】
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問3.キャリアコンサルティングの役割の理解
正答:3
1.×:「AよりもB」の表現には注意する。逆である。
職業生活に対して「かなり満足している+やや満足している」割合は、専門家に相談経験ありの者は54.8%、専門家に相談経験なしの者は33.9%であり、専門家に相談経験ありの方が値が大きい。【P52】
2.×:「変化した」(59.4%)、「変化しなかった」(40.6%)で、回答者のおおむね6割がキャリアや職業生活は変化したと回答した。【P157】
3.○:「将来のことがはっきりした(40.4%)」が最も多く、次いで「就職できた(23.7%)」、「仕事を変わった、転職した(21.8%)」である。【P157】
4.×:面談の意向は、キャリアコンサルティング未経験者よりも、キャリアコンサルティング経験者の方が高い。【P164、P175】
経験者の相談ニーズは「今後もキャリアコンサルティングを受けたい」「どちらかと言えば受けたい」を合わせて48.8%である。【P163】
未経験者の相談ニーズは「相談したい」「どちらかと言えば相談したい」を合わせて15.0%である【P175】
問4.キャリアに関する理論
正答:4
1.×:成長、探索、確立、維持、解放(衰退、下降)の5段階である。【渡辺先生P44】
覚え方:せいたかいか?(せいたかいっすか?)
2.×:マキシ・サイクルではなく、ミニ・サイクルである。マキシには「長い」という意味がある。【渡辺先生P45】
3.×:反比例ではなく、比例するとした。【渡辺先生P54】
4.○:その人のテーマと典型的なキャリアパターンを照らし合わせ、将来を「外挿法」による予測する手法であり、これは後ののナラテイブアプローチや、キャリア構築理論にも影響を与えた。【木村先生P77】
外挿とは、既知のデータに基づいて、未知の領域を予測、推論することである。
問5.キャリアに関する理論
正答:3
1.×:キャリアを外的キャリアと内的キャリアの2つの軸で捉えたのは、シャインである。【渡辺先生P157】
2.×:キャリア持続性ではなく、キャリア自信である。【渡辺先生P97】
覚え方:かとうこうじ
3.○:たえず変化する環境のなかで、みずからも変化し適応を繰り返すダイナミックなプロセスを通じて、自己概念を発達させ実現を目指していく。【渡辺先生P96】
4.×:安定性から機動性へと働き方が変わりつつある今日的状況においては、安定性を前提としたモデルだけでキャリアを理解することは困難であり、機動性という変化を常態とするキャリア構築の概念として、キャリア・アダプタビリテイの重要性を主張している。【渡辺先生P96】
問6.キャリアに関する理論
正答:1
1.○:客観的で合理的なストラテジーは連続的意思決定プロセスを、主観的で直感的なストラテジーは積極的不確実性を示している。
ジェラットは左脳だけではなく、右脳も使った意思決定を後期理論で提唱している。【渡辺先生P120】
2.×:これはクランボルツが提唱した、キャリア意思決定に影響を与える要因の4つのカテゴリーである。【渡辺先生P137】
3.×:連続的意思決定プロセスは、予期システム、価値システム、基準システムの3段階から成る。【渡辺先生P117】
4.×:フェスティンガーが提唱した認知的不協和理論を意思決定プロセスに応用したのは、ヒルトンである。【木村先生P86】
問7.キャリアに関する理論
正答:2
1.×:全般管理コンピテンスである。【渡辺先生P160】
2.○:才能と能力は「何が得意か」、動機と欲求は「何をやりたいのか」、意味と価値は「何をやっている自分が充実しているのか」である。【渡辺先生P164】
3.×:同一の職業においても、人それぞれ、その職業にどの視点から価値をおくかは様々であり、キャリア・アンカーと職業を一対一で結びつけることはできない。【渡辺先生P162】
4.×:生物学的・社会的、仕事・キャリア、家族関係サイクルの3つである。【渡辺先生P153】
問8.キャリアに関する理論
正答:2(CとDの2つ)
A.×:統合的人生設計を提唱したのは、ホランドではなく、ハンセンである。【渡辺先生P203】
B.×:Existence(存在欲求)、Relatedness(関係欲求)、Growth(成長欲求)の3つの次元から構成されるERGモデルを提唱したのは、アルダファである。【岡田先生P26】
覚え方:存在欲求が有るダファ
なお、マクレランドは、親和欲求、権力(支配)欲求、達成欲求から構成される、達成動機理論を構築した。【岡田先生P27】
覚え方:達成しマクレランド!
C.○:制限妥協理論は、例えば性役割では、男の子はケーキ屋さんや花屋さんを職業の選択肢から外したり、女の子はサッカー選手やトラック運転手を選択肢から外したりすることである。【木村先生P75】
D.○:デシは内発的動機づけのプロセスを解明し、このように無報酬で意欲的に行動していた人に報酬を与え、再び無報酬状態にすると動機が低下すること現象を、アンダーマイニング効果と名付けた。
問9.カウンセリングに関する理論
正答:4
1.×:5つの自我状態は、バーンによって開発された交流分析でわかる。交流分析は、弟子のデュセイによって開発されたエゴグラムでも知られる。
パールズはゲシュタルト療法を創始し、技法としてエンプティ・チェアが知られる。
2.×:身調べは、吉本伊信が提唱した内観療法において、自己観察と内省のために行う技法である。
森田正馬(まさたけ)は神経質の治療の森田療法を創始した。「あるがまま」を重視する。
3.×:自律訓練法はシュルツが提唱した。ウォルピは行動療法の系統的脱感作を開発した。【木村先生P121】
4.○:フェルト・センスは、例えば、日曜夕方になると、翌日の仕事のことが頭をよぎるような、ある状況や問題に対して、身体が抱いている、まだ言葉にならない身体感覚のことである。
ロジャーズの弟子であるジェンドリンが開発したフォーカシング(技法)では、フェルト・センスからのメッセージを言葉などにして受け取り、そこから気づきを得ることに主眼を置いている。【ジルP117】
問10.カウンセリングに関する理論
正答:2
1.×:システムズ・アプローチは、問題の原因を成員(メンバー)に求めて人格変容を迫るような解決を図るのではなく、家族全体を対象とし、「家族システムの問題」と捉えて、解決を図る特徴がある。
2.○:認知療法の内容として適切であり、ベックが提唱した。
自動思考は何かが起きた瞬間にパッと思い浮かぶ思考やイメージのことであり、スキーマは自動思考の根底にある、その人の価値観や信念のことをいう。
3.×:これは代表的な認知的アプローチである論理療法の基本的な考え方である。
ゲシュタルト療法は、「今、ここ」での自覚を重視する心理療法であり、過去の原因分析よりも、現在の心身の感覚や未解決の感情に気づくことを優先し、自分本来の全体性を取り戻すことを目指す療法である。代表的な技法にはエンプティ・チェアがあり、パールズが創始した。
4.×:これは行動的アプローチ(行動療法)の考え方である。【木村先生P120】
エリスが提唱した論理療法は、人間の感情は出来事によって引き起こされるのではなく、その出来事をどのように受け止めるかという信念によって生じると考え、受け止めに焦点をあてる。【木村先生P118】