【技能検定】第36回問46~問50の解き方

第36回キャリアコンサルティング技能検定学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問46.ネットワークの認識及び実践

【A】相談者支援においては、キャリアコンサルタント一人で抱え込むのではなく、必要に応じて社内外の専門家や関係機関と連携することが重要です。

ネットワークの構築を否定する選択肢が度々出題されますが、公式、非公式を問わず、ネットワークはあるに越したことはありません。

正答:1

1.○:ネットワークは、相談者支援のための紹介・連携だけでなく、専門性の向上や情報交換、実践知の共有にも役立つ。

2.×:キャリアコンサルティングで連携を図る場合であっても、情報漏洩があってよいわけではない。また、個人が特定される事項については、原則として相談者の同意を得たうえで、必要最小限の範囲で共有する。

3.×:インターネットは情報収集や連絡手段として有用であるが、キャリアコンサルタントにとって最も重要なネットワークがインターネットであるとはいえない。

なお、この内容(同じ文章)は過去に複数回、国家試験で出題されている。

4.×:経営資源が限られている中小企業ほど、外部の専門家や支援機関とのネットワークを活用する意義は大きい。

問47.自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識

【B】選択肢4は個人的には盲点で、正答に悩んだ挙句、ハッと気がつきました。確かに記録に残すことで「一旦忘れる」ことができ、再度の面接の際やケースを振り返る場合には、事例記録を読むことで「思い返す」ことができます。

正答:4

1.×:事例記録は、キャリアコンサルタントの自己理解に役立つこともあるかもしれないが、カウンセリングを客観的に評価することに役立つ。そのためにも、自分自身を対象とした一人称で叙述することは適切ではない。

2.×:事例検討においては、プライバシーへの配慮は必要だが、相談者の様子や態度について歪曲や誇張した表現を用いることは適切ではない。

3.×:事例記録では、相談者を深く理解するために具体的な情報を記録することは重要だが、疑わしき情報を具体的な事実として書き記すことは不適切である。

4.○:記録に残すことで、キャリアコンサルタントは必要な情報を後で確認できるようになる。自分がカウンセリング経験から学んだことや、次回までに覚えておきたいことを記録すれば、次に思い出すことができる。一旦忘れることができるとともに、再度思い返す際のきっかけにもなる。

なお、木村先生の著書では次のような表現がある。

「自分がカウンセリング経験から学んだこと、次回までに覚えておきたいことを記録すれば、次に思い出すことができる。」(木村先生P401)

問48.自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識

【A】キャリアコンサルタントの継続的な学びに関する問題です。経験年数にかかわらず、自己研鑽、事例検討、スーパービジョン、関連領域の学習などを継続することが求められます。

正答:1

1.○:キャリアコンサルタントとしてのキャリアの初期段階にある者に留まらず、経験を積んだキャリアコンサルタントにおいても、積極的かつ定期的にスーパービジョンを受けるべきである。【キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進に関する報告書(P7):PDF

2.×:文献等で多くの事例について学習することは有益であるが、それだけで実際に事例経験を積んできたキャリアコンサルタントと同等の経験があるとはいえない。

3.×:「キャリアコンサルティングに関するスーパーバイザーによる助言・指導を受ける」を挙げた人の割合は、半数を超えていない(13.3%)。

半数を超えているのは、「相談実務の経験を積む」(57.0%)、「更新講習以外のキャリアコンサルティングに関する研究会・勉強会等への参加または実施」(56.6%)である。【第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査(P221):PDF

4.×:専門的医学の観点から助言する能力まで求められていない。医学的判断や治療は、医師等の専門職の領域である。

問49.キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢

【A】キャリアコンサルタントの基本姿勢に関する問題です。相談者の自己決定を尊重しつつ、組織と個人の接点を調整し、キャリア形成を支援します。

正答:3

1.×:組織の状況、相談者の希望、価値観、能力、職業生活設計などを踏まえ、相談者が主体的に意思決定できるよう支援する必要がある。

2.×:全員が出社して仕事をする方が企業の生産性向上につながるとは一概には言えず、働き方の希望、業務内容、組織の制度、生活上の事情等を踏まえ、相談者と組織の双方にとって望ましい方策を検討することが重要である。

3.○:個人のキャリア自律と組織の人材活用をつなぎ、双方にとって納得度の高いキャリア形成を支援することが求められる。

4.×:結婚、出産、育児、介護などのライフイベントは、仕事やキャリア形成に大きく関係する。プライバシーに配慮しながら、それらが話題になるような場合に、回避することは適切ではない。

問50.キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢

【A】キャリアコンサルタント倫理綱領からの出題です。

 キャリアコンサルタント倫理綱領

正答:3

1.○:自己研鑽(第6条2)の内容であり適切である。【第6条】

2.○:説明責任(第9条)の内容であり適切である。【第9条】

3.×:キャリアコンサルタント倫理綱領には、面談終結後の多重関係については明文化していないが、再びカウンセリング関係になることもあり得る。

そのため、相談者との多重関係については、キャリアコンサルティングが終結した後であっても配慮が必要である。【第11条】

4.○:基本的理念(第1条3)の内容であり適切である。【第1条】

おつかれさまでした。
間違えた問題、正誤判断ができなかった選択肢は、繰り返し確認しましょう。

全50問の目次