【技能検定1級】第12回問36~問40の解き方

第12回キャリアコンサルティング技能検定1級学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問36.グループアプローチの技能

【A】グループアプローチの目的、運営方法に関する横断的な問題で、目的に照らして検討すれば、正答選択肢は導きやすい問題でした。

正答:3

1.×:統一的ではない。

例えば、T(トレーニング)グループでは、「トレーナー」と呼ばれる。【参考サイト:Schoo

構成的グループエンカウンターでは、「ファシリテーター」と呼ばれることもあるし、木村先生の著書では「リーダー」と記述している。【木村先生⑤P313、⑥P411】

2.×:情報提供することが目的ではない。

グループアプローチは、共通の目標と類似の問題を有するクライエント数人が会合し、リーダーの助言のもとに相互の情報、意見を交換し合うことによって、各自の問題解決に資することを目的にするグループ活動のことである。【木村先生⑤P310、⑥P405】

3.○:メンバー間の健全な相互作用を促進することは、木村先生の著書においても、グループ・キャリアカウンセリングのリーダーの役割として記述している。【木村先生⑤P310、⑥P407】

4.×:目標をグループ自身が決める場合でも、外部の力によって決められる場合でも、グループ・メンバーは、それを共通の目標(common goal)として共有している。【⑤P311、⑥P406】

5.×:グループ・メンバーの行動を規定する基準(norms)がある。その基準によって、メンバーのある行動は報酬を受け、ある行動は罰せられる。【木村先生⑤P311、⑥P406】

問37.グループアプローチの技能

【A】不適切な選択肢を判断するのは、容易な問題でした。情動を抑え、欲求不満耐性が高まるグループアプローチとは、どのようなグループアプローチなのでしょうか…(汗)。

正答:2

1.○:暖かく受け入れたり助言をすることの効果として適切である。

2.×:情動を抑え、欲求不満耐性が高まることは、効果として不適切である。

参加者は相互の話し合い、双方向の関心の交流を通して、参加者全員の持つ経験や背景を共有し、各人の持つ問題解決にヒントを得たり、相互の共感を共有することで学習、動機づけ、必要な態度の形成に至ることを目的にしている。【木村先生⑤P310、⑥P406】

3.○:相互の共感を共有することによって学習、動機づけ、必要な態度の形成に至る効果がある。【木村先生⑤P310、⑥P406】

4.○:グループ内の人間関係の問題を体験することにより、現実への適応能力が高まることは、効果として適切である。

5.○:グループ・メンバーの言動を見聞きすることを通した効果として適切である。

問38.意思決定の支援

【A】システマティック・アプローチの目標設定について、基本的な内容が問われています。こうした問題は、がっちり獲得しましょう。

正答:4

1.×:目標の設定は、カウンセラーとクライエントの共同作業により行う。【木村先生⑤P286、⑥P379】

2.×:目標は固定的なものではなく、変更可能のものである。【木村先生⑤P288、⑥P380】

3.×:目標は、明確に宣言され、かつ到達可能であるとき人を最も動機づける。【木村先生⑤P288、⑥P380】

4.○:目標設定は、カウンセリングの進展を客観的に測定、評価するのに役立つ。【木村先生⑤P288、⑥P380】

5.×:目標設定は特に重要であり、クライエント(求職者)がカウンセリングを終了してよいと思える状態を明らかにする。【木村先生⑤同様の記載なし、⑥P380】

問39.意思決定の支援

【A】こちらもシステマティック・アプローチにおける、支援の基本姿勢からアプローチができる問題です。支援の基本姿勢に照らして判断しましょう。

正答:4

1.○:その行動をとった場合の各ステップごとのメリット、デメリット、必要なコスト、実現可能性を検討する。【木村先生⑤P295、⑥P388】

2.○:アセスメントや自己分析ではないが、カウンセラーが指針を得るのに役立つ質問として、「興味、価値観、能力、目標などと一致しているか」をあげている。【木村先生⑤P296、⑥P390】

3.○:直接的な記載はないものの、意思決定方策のプロセスの中で、選択肢やメリット、デメリットなどを並べた「比較評価表」の作成も提案している。【木村先生⑤P295、⑥P389】

4.×:意思決定方策の前提として、カウンセリング・プロセスの中でクライエントは、受動的でなく積極的な役割を果たすことができるとしており、選択肢の文章からは、ややクライエントの受動的な印象を受ける。【木村先生⑤P295、⑥P389】また、この文章からは、カウンセラーの指示的な印象も受ける。

5.○:クライエントの自己決定権を尊重することは言うまでもないが、木村先生の著書には次のような記述がある。

カウンセラーは、クライエントが必要としたとき、側面から援助、勇気づけ、示唆を与える。【木村先生⑤P300、⑥P395】

問40.自己理解の支援

【B】厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)について、細かな内容が問われており、気持ちが折れてしまいそうになりますが、正答選択肢については、アセスメントを過信しすぎないという留意点を意識していれば、選択は難しくありませんでした。0

正答:5

1.○:「F指先の器用さ」、「M手腕の器用さ」は器具検査により測定するが、器具検査実施しなかった場合は、暫定的に、FM性能の適性能得点が所要適性能基準を上まわっているとみなして照合する。【指導者用資料に記載】

2.○:例えば、指導者用資料での学年ごとの集計表などでは、各適性能の評価段階ごとの人数やパーセンテージや平均点なども明らかにできるため、集団の中に占める個人の位置関係がわかる。

3.○:加算点を加えた得点(加算評価段階)は、調子がよければこの程度は得点が上がるだろうというプラス方向での誤差を考慮した加算評価である。【職業能力の評価-GATBを用いた13年間のデータの検討P13:PDF

4.○:適性能の組み合わせで探索できる、13職業探索領域と40適性職業群が設定されている。木村先生の著書で実物を確認できる。【木村先生⑤P246、⑥P161】

5.×:照合結果は、H(基準を満たしている)、m(基準をほぼ満たしている)、L(基準を満たしていない)の3段階で評価されるが、あくまで適性であり、職務遂行の可能性を否定するものではない。アセスメントの結果を過信してはいけない。

また、教示や検査時間が正しく行われたかどうか、あるいは慌てたり、誤解したり、その他の事情(コンディション)等で十分に力を発揮できなかったことはないか等、検査結果の信頼性をチェックすることも必要である。【指導者用資料に記載】

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