グループによる対人支援と必要なスキル(2)
Check Sheet
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グループでは何が起こっているか
・グループの理解に重要な概念
| コンテント | 「内容」。グループが取り組んでいる課題や作業 |
| プロセス | 進行とその場に流れる雰囲気、各人の感情、関係性の変化 |
グループではコンテントとプロセスは表裏一体である。メンバー間の相互作用が生まれると、グループの中に「ダイナミズム」が発生する。
・相互のやり取りは自己理解も促進する。この仕組みは「ジョハリの窓」(ジョセフ・ラフトとハリー・インガム)がわかりやすい。
| パブリックの領域 | 自分も相手も知っている領域 |
| ブラインドの領域 | 自分は気がついていないけど相手は知っている領域 |
| プライベートの領域 | 自分は知っているけど相手は知らない領域 |
| アンノウンの領域 | 自分も相手もよくわかっていない領域 |
(横軸:自分が知っている、知らない、縦軸:他者が知っている、知らない)
| パブリックの領域 | ブラインドの領域 |
| プライベートの領域 | アンノウンの領域 |
グループでのダイナミズムの成長にはこれが必要
相手からのフィードバック+自らのディスクロージャー(自己開示)
グループの発達
・4つの発達過程
| 過程 | 内容 |
| 形成期 | グループとして形をなしていく。不安、恐れと期待 |
| 混乱期 | 自由な行動、支援者や特定参加者への反抗 |
| 規範形成期 | 互いの特異性やグループの規範(ルール)受け入れ |
| 展開期 | 深まる信頼関係、参加者からの真摯なフィードバック |
このとおりでなくて良いし、この発達過程を判断軸に評価する必要もない。
ファシリテーターに求められる役割とスキル
ファシリテーターには様々な役割があるが、必要な知識、スキルとして9つの項目がある。
| ①自己把握できていること |
| ②自己変革できること |
| ③ほどよい自信 |
| ④生きて働く知識を持っている |
| ⑤明確な作業仮説を持っている |
| ⑥観察眼を持っている |
| ⑦役割取得が柔軟 |
| ⑧参加者からの信用 |
| ⑨技法的な蓄積 |