実存療法
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理論の概要
| 思想家 | 特徴 | 
| ハイデガー(ドイツ) | 人間を「現存在」と呼んだ | 
| ヤスパース(ドイツ) | 死・苦悩・争い・罪といった人生の壁=「限界状況」 | 
実存療法
・実存療法自体は哲学ではなく、存在の本質を考えるのが目的ではなく、クライエント個人にとっての存在の意味が問われる。
・自分の生が無意味なものになるのではないかという不安=「実存不安」
・実存療法の特徴
| 特徴 | 内容 | 
| 固有性の重視 | 個人を固有の歴史をもったかけがえのない存在 | 
| 意味の探求 | 悩みや症状や問題行動=自分らしい生き方を求めて苦悩 | 
| 選択する自由と責任 | 能動的に選択を行い、その結果について個人的責任をとる | 
実存療法の理論家のプロフィールや背景
| 理論家 | 国名 | 内容 | 
| ルートヴィヒ・ビンスワンガー | スイス | 「現存在分析」。その人固有の存在の仕方を了解する。枠にとらわれない自由な人間的出会いにより治療 | 
| メダルト・ボス | スイス | 「現存在分析」。ハイデガーの思想に、より忠実。 | 
| ヴィクトール・フランクル | オーストリア | 「夜と霧」著者。セラピーの技法を「ロゴテラピー」と呼んだ。限界状況においても「意志の自由」を持つ。「逆説志向」と「脱反省」という2つの技法。 | 
| ロロ・メイ | アメリカ | 「不安の研究」。ロジャーズやマズローとともに、人間性心理学の学派を形成していく | 
| アーヴィン・ヤーロム | アメリカ | 心理療法の実際の様子を小説化。「実存的精神療法」 | 
キャリアコンサルタントにとっての実存療法
CLが主体的に選択・決定していうことをキャリアコンサルタントは支えていく。
効用と限界
| 効用 | 実存不安や空虚さを抱えているCLには有用→自分らしく生きるための主体的選択と決定を支援する。 | 
| 限界 | 実存についての分析的記述やセラピストの態度が優先されて専門的技法が開発されていない。 |