過去問実施回数と合格率の相関関係【第25回アンケート】

動画版はこちらから(YouTube)

過去問はどのくらいやりましたか?
第25回試験を受験したみなさんにお聞きしました。

過去問演習が試験対策に効果的と言うけど、解くべき過去問の回数はどのくらいなのか?ご質問やご相談としても多い内容です。

そこで、第25回試験の学科試験に関するアンケートから、受験したみなさんがどのくらいの回数分の過去問を解いたのか?そして合格率(自己採点)との相関関係があるのか?集計結果を公開します。

では、みてみましょう。

過去問題(国家試験)は何回分やりましたか?

次の結果になり、過去問の実施回数は前回と比べると、やや減少傾向が感じられます。

前回との比較も見てみましょう(注:前回の11回~24回分位→11回~23回分位)。

最も多かったのは、「4回~6回位」で、次いで「1回~3回位」、「7回~10回分位」の準でした。このあと紹介する2級技能検定の実施回も合わせて捉える必要がありますが、全体的に、国家試験単独での回数は少ない方へシフトしているようです。

最も合格率が高かったのは「7回~10回分」

みん合☆アンケートでの全体的な自己採点合格率は今回、80.9%でしたが、過去問の回数と合格率の関係を見てみましょう。

今回、最も合格率が高かったのは、前回と同様に「7回~10回位」の受験者層で合格率は83.9%でした。最も人数が多かった「4回~6回位」の合格率は81.3%と全体の平均を僅かながら上回っています。

第23回試験までは概ね、実施回数比例的に合格率が上がる傾向を、毎回お伝えしてきましたが、今回も前回に続き、そうとは言えなくなっています。

これについては、動画の中で(2分30秒くらいから)、推測として思うところをお伝えしています。

では、2級技能検定はどのくらい割合の方が活用し、何回分解いているのでしょうか。

2級技能検定の過去問は何回分を学習しましたか?

第25回試験を受験した方の、2級学科試験問題を活用している割合は次の通りです。

まず、全体では2級技能検定を1回分でも実施した方の割合は、61.7%と増加しています。

そして、最も割合が高かったのは「3回分」、4回分以上の方も合わせると、約4割の方が「3回分以上」を活用したようです。

続いて、合格率との相関を検証してみましょう。

最も合格率が高いのは、「4回分以上」の84.6%ですが、「3回分」も僅差の84.5%です。

また、1回分以上2級を実施している方の合格率は、82.0%であるのに対して、「やっていない」方の合格率は79.1%ですから、2級実施者の合格率は有意に高いと言っても良いでしょう。

2級技能検定の学科試験は、国家試験と試験範囲は全く同じで、出題内容、割合、順序もとてもよく似ており、内容に境界はありません。第18回~第31回の過去問解説は、みん合☆プラス会員に限定公開しています。

なお、直近3回分の問題と正答は、キャリアコンサルティング協議会のホームページから入手できます。活用しない手はないでしょう。

キャリアコンサルティング協議会(過去問題/学習情報)

現実的な目標回数の設定について

ここまでをまとめると、最も合格率が高い実施回数は、国家試験では「7回~10回分(83.9%)」、2級では「4回分以上(84.6%)」でしたが、組み合わせではどうでしょうか。

国家試験と2級技能検定の実施回数をマトリックスに捉え、合格率を検証したところ、十分な母数での理想的な組み合わせが見つかりました。

母数は20名以上いて、平均合格率の80.9%を超える組合せのランキングは次のとおりです。

第1位 「国家11回~22回分位」+「2級4回分以上」90.9%

第2位 「国家7回~10回分位」+「2級3回分」88.5%

第3位 「国家11回~22回分位」+「2級3回分」86.4%

また、ミニマムな組合せとしてご紹介している、「国家1回〜3回分位」+「2級3回分」は組合せ合格率では第8位で81.9%と全体の合格率(80.9%)を上回っています。さらに回を増やしたほうが合格率は高まりますが、コスパ、タイパ的には非常に良い組合せと言えそうです。

なお、すべての組合せによる人数(母数)と合格率の関係は次の資料で明らかにしています。

 第25回対策過去問組み合わせの詳細資料

国家3回+2級3回に総仕上げ模試を取り入れるというのがミニマムで効率が良いのかもしれませんが、みん合的なおすすめは、次の回数(組合せ)を提案します。

では、どのくらいやれば良いのか?

今回のアンケート結果から導き出した、みん合的過去問の実施回数の最適解は、以下のように考えています。

国家試験直近から6回分(20回~25回)+2級技能検定直近3回分(29回~31回)

+6月16日行われる2級第32回=全10回

これまでのアンケートでも常に、10回分以上実施している方の合格率は有意に高い傾向があり、50問×10回分=500問(2,000選択肢)を、合格に十分な問題演習量として捉えています。過去問3回分+3回分(300問:1,200選択肢)のみでは、やや物足りない印象があります。

そのため、じっくり研究する過去問は、2級も合わせて10回分を目標に。

そして、まずは、「国家3回+2級3回」からスタートしてみてはいかがでしょうか。また、後述する、みん合☆総仕上げ模試の組合せ活用も効果的ですし、総仕上げ問題集(四肢択一式問題を200問収載)を活用するのもよいでしょう。

国家試験と2級の直近3回分(6回分)+総仕上げ模試4回分

2級第32回は、7月の第26回国家試験の3週間前に実施されますが、なんとか試験までには過去問解説を完成させる予定です。

試験直前の模擬問題の一つと位置づけてみてはいかがでしょうか。

タテヨコくんをご活用ください。

過去問演習の際には、出題範囲ごとに回数横断的に過去問を解いていく、ヨコ解きをおすすめしていますが、ヨコ解きの際に活用できる、「出題範囲マトリックス・タテヨコくん」をご用意しています。

Excelデータもご用意していますので、自由に加工編集してご活用ください。

出題範囲マトリックス・タテヨコくん

余力があればさらに遡りましょう。

これらの回を軸にして、あとは時間との兼ね合いの中で、時の経過による内容の劣化があまりない、「キャリアに関する理論」、「カウンセリングに関する理論」、「企業におけるキャリア形成支援」、「学校教育制度及びキャリア教育の知識」、「メンタルヘルスの知識」。「グループアプローチの技能」などをさらに遡り、ヨコ解きをして苦手を克服したり、得意を伸ばしたりしていくことが、差がつく戦略となるでしょう。

なお、逆に時の経過による内容の劣化がありがちな出題範囲は下記です。

・社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解(問1前後)

・職業能力開発の知識(問10前後)

・労働市場の知識(問20前後)

総仕上げ模試を解いた方の合格率は高い。

最後に、みん合☆総仕上げ模試の活用率と合格率をお伝えします。 

アンケート回答者のうち、79.2%の方にご活用いただき、利用者の合格率は82.6%と、利用していない人と比べて7.7ポイント、合格率が高かったです。前回24回対策の際には9ポイントの差がありました。

今回は、問8の防衛機制、問10の吉本伊信とバーン、問21の高プロ、問27のインターンシップ、問41厚生労働省編職業分類改定など、直接的にズバリ、お役に立てたトピックもありました。

総仕上げ模試は、やらなきゃ損、と思います、手前味噌ながら。

なお、これまでの総仕上げ模試は、みん合☆プラス会員に限定公開をしています。

ちなみに、問5のブルースティンは、第22回対策の総仕上げ模試で出題をしていましたが、だいぶ遡らないといけなかったため、そんな前のはやっていないよ、という方も多かったと思います。

過去問が通用しない、とまでは言えない状況ではあるのですが、できれば、入手が誰でも出来る、国家試験と2級の直近3回分ずつの過去問にプラスし、予想問題を4回~5回分程度の全10回程度の問題演習を軸にしたような学科試験対策の新しいかたちを作っていこうと、みん合では考えています。

今後、これまでの総仕上げ模試を再編集し、出題内容の重複などを整理していまして、最強の予想問題(集)をWeb上で作りたいと思っています。

本日の公開内容は以上です。

アンケートへのご協力を、誠にありがとうございました。

アンケートで皆様から頂いたたくさんのご感想やご意見などのお声は、後日、公開します。

とても参考になる勉強法、対策方法が盛りだくさんですので、ご期待ください。

最後になりましたが、アンケートにご協力を頂いた皆様には、あらためて御礼申し上げます。皆様の回答は、今後受験するみなさまの合格へと繋がっています。

本当に、ありがとうございました。

みなさまの合格と、合格後のご活躍を、心よりお祈りしています。

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キャリアコンサルタント試験の直近3回分以外の過去問解説や、試験傾向がよく似ている2級技能検定や1級技能検定の過去問解説、そのほか会員限定公開のページは、みん合☆プラス会員へ入会するとご覧になることができます。

学科試験対策のお伴に、是非ご検討ください。テキスト&問題集や総仕上げ問題集をお持ちではない方には、大変お得な書籍セットのコースもございます。テキスト&問題集は、最新の第3版が登場しました。

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