キャリア理論やカウンセリング理論の「理論家」問題は、得点源にしたいところですが、理論家や理論に関する問題は全体の2割程度です(もちろん無視できない2割ですが)。
他の出題範囲とのバランスの取れた対策が必要です。タイパにも留意しましょう。
そこで、理論家(理論)対策にメリハリをつけるため、これまでの全29回の国家試験(キャリアコンサルタント試験)に出題されている、キャリア理論家とカウンセリング理論(療法)の理論家に関する出題選択肢数を集計し、ランキング形式でどの理論家がよく出題されているのかをお伝えします。
これまでに出題された過去問での出題選択数によるランキングをお伝えします。
さらに、過去問を理論家ごとに解く際に活用できる過去問解説へのヨコ解きリンクを作成しています。
学習の優先順位付けや、各理論家の出題内容を特徴を掴むための過去問攻略にどうぞご活用ください。
集計方法に関する注意点
集計方法は、問題文や選択肢における具体的な人名表記をカウントの基準しています。以下でお伝えする【 】内の数は、選択肢の数を示しています。
また、選択肢には人名がなく、冒頭問題文に「スーパーに関する次の記述のうち、適切なものはどれか」という問いがあり、選択肢が4つある場合には、選択肢4つすべてを「スーパー」に関する出題としてカウントしています。
なお、このような「選択肢4つ分の出題」を、みん合では、「大問(だいもん)」と名付けています。
また、例えば、精神分析療法では「フロイト」が有名ですが、精神分析療法に関する問題文や選択肢ではあるものの、フロイトの人名表記が問題文や選択肢の中には見当たらない場合には「フロイト」の出題としてはカウントしていません。
ですから、その理論家(理論)に関する絶対的な出題数とは言えませんが、出題頻度の目安として、学習のメリハリ付けや、試験直前等にこれまでに登場したことのある理論家を網羅しておきたい場合などにご活用ください。
理論家出題ランキング
それではランキングの発表です!動画解説ではそれぞれの理論の特徴も確認します。
【 】内の数字は、これまでの出題選択肢数です。
Sランク理論家(4人)
スーパー【119】
群を抜いて出題が多く、第2回と第11回以外は毎回出題されており、大問で2問出題されることもしばしばありますが、第29回は(珍しく)選択肢1つ分でした。
シャイン【76】
第28回、第29回では出題がありませんでしたが、2位をキープです。
サビカス【76】
シャインと並んで2位です。第29回では出題がありませんでした。
シュロスバーグ【68】
第29回では選択肢一つ分(4S)の出題でした。
ここまでがベスト4。群を抜いて出題数の多い、Sランクの理論家四天王(スーパー、シャイン、シュロスバーグ、サビカス)と勝手に名付けています。
出題ランクSランクの「4人のS(フォーエス)」と捉えておきましょう。
Aランク理論家(13人)
続いては次に出題の多いグループを見ていきましょう。特に、選択肢数【22】以上の理論家は出題Aランクと位置付けています。
ホランド【52】
ホランドは第28回に続いて、第29回でも大問での出題があり、単独5位となりました。
6位:ロジャーズ【48】
第29回に来談者中心療法の出題(大問)がありましたが、人名表記がなかったため、カウントはしていません。そうしたケースもあるため、実際の存在感はさらに大きいです。
6位:クランボルツ【48】
今回は大問での出題があり、ランクアップしてロジャーズと並びました。
8位:ジェラット【44】
クランボルツとテニス仲間のジェラット。そろそろ大問での出題が予想されます。
9位:ホール【43】
3回連続で大問での出題があり、ランクアップしました。
10位:エリクソン【39】
10位:レビンソン【39】
みなさん混同しがちなエリクソンとレビンソンは順位も同じです。
12位:ブリッジス【36】
13位:フロイト【34】
今回、人名での出題はありませんでしたが、「逆転移」が出題されました。
14位:ハンセン【30】
第24回以来、出題がありません。なぜだ…。
15位:バンデューラ【26】
久しぶりに大問での出題がありました。
16位:パーソンズ【25】
17位:マーシャ【22】
大問での出題は5回目。4つのアイデンティティ・ステイタスが二巡目に入りました(しかも過去問と同じ内容でした)。
ここまでが選択肢数22以上の17人です。
みん合では、Sランク及びAランクのよく出る頻出理論家と位置づけており、この17人は大問での出題も多いのが特徴です。
Bランク理論家(15人)
続いて、たまに出題のある出題Bランク理論家です。
18位:アイビー【19】
今回、大問での出題がありました。
19位:ハーズバーグ【16】
今回、大問での出題があり、ランクアップしました。
20位:國分康孝【12】
20位:エリス【12】
22位:マズロー【11】
23位:ギンズバーグ【10】
23位:パールズ【10】
25位:バーン【9】
人名はありませんでしたが、今回、交流分析の出題がありました。
26位:アドラー【7】
26位:カーカフ【7】
28位:ヒルトン【6】しばらく出てませんね。
28位:吉本伊信【6】
30位:森田正馬【5】
30位:ニコルソン【5】
30位:スキナー【5】
ここまでが出題Bランク(15人)の主に選択肢レベルで登場することがある理論家です。S/A/Bのここまでの32人の理論家は、特に、理論の特徴などを思い出せるようにしておくと安心です。
なお、以降はCランクで、平木典子、ハーとクレイマー、ハヴィガースト、コクラン、レヴィン、デシ、ハックマンとオルダム、ハーシーとブランチャード(各4選択肢)と続きます。
33位以降は、Cランクに位置づけていますが、大問として出題されたことのある理論家※は、やや注意です。大問として出題された理論家については、ページ下部でご案内の「理論家別ヨコ解きリンク」をご確認ください。
※平木典子、デシ、ハックマンとオルダム、ハーシーとブランチャードがいます。
また、第29回試験で初出の人名は、ありませんでした。
そして、これまでに出題されている理論家は、キャリア理論とカウンセリング理論を合わせて62名です。
理論家ランキング(選択肢数)の詳細資料はこちら
これまでに出題された理論家62名の一覧、及び出題選択肢数の詳細は下にPDFの資料を用意しています。併せてご確認ください。
理論家出題ランキング(第1回〜第29回)
キャリア理論家とカウンセリング理論家を分けて確認したい方は、Excel版で「種類(キとカで区分)」の列をソートするなどしてご活用ください。
また、理論家の分類や繋がり、キーワードについては、テキスト&一問一答の「理論家攻略マップ」や「試験に出る(かもしれない)59人の理論家」をご覧ください。
テキスト&一問一答(第4版)Pⅳ~
テキスト&一問一答(第4版)PⅦ~
理論家別ヨコ解きリンク
「スーパーについて…適切なものはどれか。」といった大問(選択肢4つ分)での出題については、これまでの過去問解説へのリンクを一覧にした、「理論家別ヨコ解きシート」を用意しています。
これまでに大問で出題された理論家は全30名います。
中でも、これまでに4問以上出題されている、アイビー、ブリッジスから上位の理論家18名(S&Aランク理論家)は特に対策をしましょう。
大問は理論家ごとの特徴、要点が、その一問に盛り込まれた問題が多いですから、ポイント整理に役立ちます。
以下のPDFとExcelのシートをご活用ください。それぞれの問題番号から該当する過去問解説のページへリンクしています。
第29回対策理論家別ヨコ解きリンクシート
なお、第1回~第26回の過去問解説はプラス会員限定公開となりますので、ログインしてからご覧ください。
理論家対策にご活用ください!
各理論家の特徴、ポイント、キーワードの整理にはテキスト&一問一答(第4版)をご活用ください。
また、各理論家の問題演習には、過去問を研究して作成した全200問の四肢択一式問題からなる、合格問題集(第2版)をご活用ください。
いわゆる理論家問題と呼ばれる問題は、次の出題範囲で出題がありますが、合格問題集には50問の理論家対策問題が収載されています。
・テキスト&一問一答(第4版)
2-1、2-2、2-3、2-4、2-5、2-6、2-13、2-14、3-1、3-2
・合格問題集(第2版)
2-1、2-2、2-9、2-10、3-1、3-2
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