過去問解説公開と2級1級対策について

本日も各地で第30回試験の面接試験が行われています。みなさんのご健闘と合格をお祈りしています。

過去問解説が完成しました!

第30回学科試験の過去問解説は先日完成し、完成に合わせ、出題範囲マトリックス×タテヨコくんについても、第30回の内容を更新して改訂版が完成しました。

第30回過去問解説

出題範囲マトリックス×タテヨコくん

第30回試験の振り返りに、次回試験対策に、そして、12月の2級や1級対策にどうぞご活用ください。

出典資料や出題理論家などについては、またあらためて報告の機会を設けますが、それほど大きな変化などはなく、アンケートの途中経過では、みなさんの自己採点合格率は、比較的高い合格率になった前回よりも、さらに若干、高いようです。

なお、第30回過去問解説の完成に伴い、第27回過去問解説は、みん合☆プラス会員への限定公開へ移行しました。

2級や1級の学科試験対策

12月14日に行われる2級、1級技能検定まで、あと4週間となりました。

まず、2級技能検定については国家試験と学科試験の出題範囲は全く同様で、似た内容が出題されます。レベル感は、回や問題によって異なりますが、全体的には大きな差はなく、それぞれに固有の出題内容などはありません。

国家試験と同様に、難問も易しい問題もあり、合格に必要な35問をいかに獲得するかが合格戦略となります。

そのため、2級対策は、2級の過去問(直近3回分)、国家試験の過去問(直近3回分)を中心とした過去問研究を柱とすることをおすすめしています。

過去問合計6回分(300問)を中心として、合格問題集(200問)や、みん合☆総仕上げ模試(各回50問)の問題演習を通じて、知識の穴を減らしましょう。また、時事問題の最近のトレンドを掴んでいきましょう。

2級学科対策の柱:2級過去問+国家試験過去問+合格問題集や総仕上げ模試

特に第30回対策(第29回対策)のみん合☆総仕上げ模試は、2級や1級の出題内容も加味して制作しており、時事問題対策にも役立ちます。

みん合☆プラス会員の方は、是非、ご活用ください。

みん合☆総仕上げ模試

なお、マストではありませんが、もしも余力があれば、1級の直近の1~2回分程度の過去問はやっておいても良いでしょう。

時折、1級から2級に降りてくる問題があります。また、1級の過去問は問題を解くのに十分な思考を要する難問(良問)もあります。難易度は上がりますので、くれぐれも得点は気にせず、学習素材として活用しましょう。

官公庁資料のバージョン

主要な官公庁資料(御三家資料)のバージョンは、2級でも1級でも、次の出題可能性が高いです。

・【最有力】令和6年版労働経済の分析(第1部、第2部)

・【念のため】令和5年版労働経済の分析(第2部)

・令和6年度能力開発基本調査

・第11次職業能力開発基本計画

令和7年版労働経済の分析は、過去の出題実績では、早い場合で来年3月の国家試験、6月の2級技能検定での出題を予測しています。

7月の国家試験、12月の2級(1級)で初出題のケースも、これまでに多く、今年12月に初出題の可能性はかなり低いと考えています。

ただし、雇用指標自体については、令和6年版労働経済の分析は「2023年12月」までの掲載に留まっており、その点はやや心配です。

この1、2年は主要な雇用指標に大きな差は無いものの、試験対策としては2024年(度)までおさえておいた方が良いでしょう。

また、各試験で頻出の能力開発基本調査については、「最も多いもの」をまとめたページと動画を作成しています。

2級、1級ともに出題が予想されます。是非、対策をしておきましょう。

最も多いのは?1位を確認!令和6年度能力開発基本調査編

そのほか、官公庁資料や時事問題対策には、楽習ノートプラスをご活用下さい。

1級合格に必要なこと…

1級は五択問題になる点と、解答が困難な難問も数問、毎回出題されることから、2級や国家試験と比べると難易度は高くなる印象がありますが、1級学科試験に合格した方の多くは合格の秘訣として、「国家試験や2級レベルの問題で失点しないこと」を挙げます。

2級でも言えることですが、1級もAランクの問題で、失点しないことが大切です。

唯一、固有の出題範囲である「教育指導及び事例指導」を除き、2級や国家試験と出題範囲は同様で、5択問題になる以外は、特に難易度の差を感じさせない問題も多く出題されます。

そのため、1級の過去問研究のほか、2級と国家試験の直近3回分(合計6回分)や、合格問題集を対策に組み込むことをおすすめしています。

なお、「教育指導及び事例指導」については、馴染みのない用語などが問われることもあり、かつ、毎回4問が出題されています。

 [1級]出題範囲マトリックスタテヨコくん

うち、2問はスーパービジョンに関する問題で、国家試験や2級レベルの問題も出題されますが、教育指導に関する問題は対策が難しい点があります。

ただし、中には繰り返し出題されている内容もありますから、可能な限り、過去問で出題内容を確認しておきましょう。

みん合としても、この出題範囲の過去問題をヨコにならべてあらためて検証しますので、何か効果的な対策が見出せましたら、報告いたします。

ただいま、検証中です。

2級も1級も、知らないことを知り、知識の穴を埋めることが、学科試験対策の中心です。寸暇を惜しんで積み重ねていきましょう。

なお、2級や1級の過去問解説はみん合☆プラス会員限定公開となります。

プラス会員への入会につきましては、下記をご覧になり、ご不明な点等ございましたら、ご遠慮なくお伝えください。

みん合☆プラス会員のご案内

朝晩、冷えてきました。

体調管理には気をつけて。

第30回の面接試験後半組のみなさんも、引き続き、応援しています。

             

2件のコメント

  • 匿名

    どこに書けばいいかわからず、コメントで失礼します。過去問解説30回の問9、選択肢4についてです。
    モデリングとは必ずしも直接経験したり強化が与えられなくても他者の行動をモデリングすることで学習が成立するという話なので、解説で罰が入らないからというのは違うのでは?と思いました。報酬や罰の話が出るのはオペラント条件づけに基づく、トークンエコノミーのときに出てくる内容かなと思いました。
    いつも参考にさせて頂いています。ありがとうございます。

    • みん合☆原田

      匿名様

      ご連絡をありがとうございます。内容を確認いたしました。

      はい。直接経験による学習ではなく、観察学習の場合においても、
      その行動を行った結果として予測される「報酬」のみならず、
      「罰」からも学習することを、解説では意図しています。

      参考にしましたのは、解説にある渡辺先生の著書(P135)の記載内容です。

      観察学習により学んだ予期(報酬も罰もある)により、
      行動をするかしないの決定することに力点を置いた解説を行いました。

      あらためて、問題文を読んでみますと、
      お客様が気になった(不適切と思った)のは、
      「その行動を実施したところ」という表現が、直接経験を表している、という点かと思います。

      この問題文の表現には解釈の幅があると捉えています。

      私は解説作成時には、「その行動を実施したところ」を
      「その行動を実施した場合に(実際には行っていない)」に近い意味で解釈しまして、
      予期される報酬だけではなく、罰の影響も受ける、と考え、解説を作成しました。

      選択肢の文章にある、「行動の実施」が直接経験なのか、
      観察学習による代理経験なのかは、解釈が難しい表現であると、あらためて捉えています。

      行動の結果、直接、報酬や罰を受けたりして行動が変化するのは行動療法の考え方ですが、
      他人の行動、ふるまい、姿を見て、やるかやらないかを決めるのが観察学習、社会的学習理論の特徴です。

      そのため、解説の内容に次の文言を補足しました。

      (旧表記)報酬のみならず、罰からも学習する。

      →予期される報酬のみならず、罰からも学習する。
      なお、問題文においては「実施したところ」が、実際に実施しているのか、
      実施せずに観察により予期しているのかの読み取りが難しいが、前者であれば、それも不適切の要因となる。
      https://www.career-consultant.info/ezam20250202/#9

      トークンエコノミーは実際の報酬や罰が行動に影響を及ぼしますが、
      観察学習では、実施の行動をぜずに、モデルを観察することで予期できる報酬や罰により、
      自らの行動を左右すると捉えています。

      いかがでしょうか。
      ご不明な点等がございましたら、ご遠慮なくお伝えください。

      なお、サイトの記載内容へのご質問などがありましたら、
      「お問合せ」よりお伝えください。

      お問合せ
      https://www.career-consultant.info/webmaster/#i-3

      どうぞよろしくお願いいたします。

      原田 政樹

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