明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、12月14日に行われた第35回2級キャリアコンサルティング技能検定の過去問解説が、先日完成し、みん合☆プラス会員向けに公開しました。
完成とともに、ABCの難易度評価やタテヨコくんのアップデートも完了しました。それらのご案内も含め、今回の出題内容を多面的に振り返ります。
3月のキャリアコンサルタント試験合格を目指すみなさんにとっては、次回試験対策に役立つホットな学習素材です。やらなきゃ、損です。
どうぞご活用ください。
出題範囲と出題数の検証
2級第35回過去問解説の完成に伴い、出題範囲マトリックス×タテヨコくんを更新しました。
タテヨコくんには、いくつかのバリエーションがありますが、国家+2級直近3回分(合計6回分)の「タテヨコくんミニマム」がおすすめです。
それより前の過去問演習に活用される際には、他のタテヨコくんを活用したり、データを編集してご活用下さい。
キャリアコンサルタント試験と2級技能検定の出題範囲表の内容は全く同じで、出題内容も似ています。両試験ともに、出題範囲表に基づき、出題範囲ごとに一定の割合で出題があります。
その割合も、国家試験と2級はよく似ています。次回以降の国家試験対策にも役立つ内容が2級の学科試験にもたくさん盛り込まれています。
出題順序や出題割合の変化はほぼ無し
2級技能検定の直近3回分の出題順序や問題数を見てみましょう。国家試験と比べてみても良いでしょう。【PDF版】【Excel版】 
↑クリックするとPDFファイルが開きます
主要な出題範囲からの出題数の変化は、ほとんどありませんでした。
難易度は易化を体感
難易度は、解いている際は、今回も最近3回続いている、難易度の高さを踏襲していると感じたものの、難易度の高い問題が多い前半部分と比べ、問30以降の後半は非常に解きやすい問題が多く、「前半難しく後半はだいぶ易しくなる」最近の国家試験のような手応えを感じました。
難易度評価の一覧表のABC評価を比較してみると、今回はCランクの難問が少なく、Aランクが多かったです。
| 回 | A(易しい) | B(差が付く) | C(難問) | 合格率 |
| 第28回 | 24 | 21 | 5 | 57.40% |
| 第29回 | 25 | 19 | 6 | 68.87% |
| 第30回 | 31 | 11 | 8 | 58.18% |
| 第31回 | 27 | 19 | 4 | 74.05% |
| 第32回 | 29 | 13 | 8 | 52.30% |
| 第33回 | 26 | 15 | 9 | 55.29% |
| 第34回 | 28 | 16 | 6 | 62.90% |
| 第35回 | 32 | 14 | 4 | ? |
ABC評価はあくまで独断と偏見によるものにて、ABC評価と合格率の相関関係は見えにくいところはあるのですが、第29回や第31回のような、比較的高い、70%前後の学科試験合格率になるのではないかと予測をしています。
難問もありましたが、全体的には標準的な出題内容であったと捉えています。また、後述しますが、今回は比較的最近の過去問からの復活問題が多かったです(完全一致6問)。
続いて、出題内容の特徴を洗い出していきましょう。
初出の理論家
今回も初出の理論家がいらっしゃいました。
・レズネスキーとダットン(問4)
名前は知らなくても対応可能な問題でしたが、レズネスキーとダットンは、ジョブ・クラフティングの手法を提唱しました。
ジョブ・クラフティングは、働く人が自らの仕事の捉え方や意味付けを主体的に見直し、充実感や満足感の得られる仕事への取り組みをつくり出す手法のことである。
・ジェプセン(問5)
ジェプセンは、スーパーの主題外挿法の影響を受け、キャリアをストーリー(物語)として捉えました。
なお、ジェプセンの研究が、サビカスのキャリア構築理論における「ライフテーマ」へと繋がります。ジェプセンは、スーパーからサビカスへの橋渡し役と言っても良いでしょう。
主題外挿法は、主題(テーマ)、つまりその人の人生やキャリアに現れるパターンや価値観、関心事から、その人の人生やキャリアの未来を予測することである。
他の理論家は頻出理論家が多く、問題も比較的解きやすいものが多かったです。なお、上記の初出理論家は、国家試験へのスライド出題もありえますので、要注意です。
初出の資料
・45年で日本人はどう変わったか(問1)
NHK放送文化研究所の資料からの出題で、事前に備えておくことは不可能な内容でした。1973年から2018年にかけての、人の価値観に関する調査であり、問題を読み解く際にも個々人で受け止めが異なるかもしれません。
その点でも客観的な判断は難しい問題ですから、解けなくもやむを得ないCランクと位置づけています。前回(第34回)の試験でも問1は難問でした。出ばなをくじかれないようにしましょう。
・人材版伊藤レポート2.0(問10及び問13)
国家試験では第25回問1で出題がありましたが、2級技能検定では初めての出題です。しかも2問分出題されています。
ただし、内容的には資料を読んでいなくても、リスキル(リスキリング)や健康経営の必要性についてが問われており、正誤判断は比較的容易な内容だった点は救いでした。
・今後の人材開発政策の在り方に関する研究会報告書(問42)
こちらは令和7年7月に公開された、新しい資料であり、今後の人材開発政策の方向性を示す、貴重な資料です。職業能力開発基本計画は来年度に第12次へ改訂が行われる予定ですが、その下敷きになるのではないかと思われます。
各試験において、今後出題されると思われる、重要な資料と感じました。今後の受験においては要注意です。
・企業の競争力強化のためのダイバーシティ経営(問15)
前回の第34回(問15)に続き、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンといった難しい用語の定義が問われました。一般的な定義ではなく、資料上での表現に置き換えられていたため、非常に難しい、Cランク問題でした。
そのほかは、選択肢レベルですが、「全国企業短期経済調査(日銀短観)」から人手不足に関する内容が問われましたが、2級では初めての出題です(問17)。
資料御三家の出題
資料御三家はそろい踏み、それぞれ出題がありました。
・令和6年度能力開発基本調査(問11)
予想通り、最新の令和6年度版からの出題でした。
・令和7年版労働経済の分析(問17)
9月に公開された「令和7年版」が出題されたのは意外でした。両試験で最速のタイミングでの出題です。
内容的には有給休暇の取得率が上昇傾向である点でしたので、読んでいなくても、対応は可能でしたが、令和7年版については、1月中にダイジェストを、楽習ノートプラスに公開する予定です。
・第11次職業能力開発基本計画(問2)
第11次の最終年度ですが、出題がありました。4月頃には第12次の基本計画が公開される予定です。
これらを含め、15問が官公庁資料などに基づく問題でした。国家試験でも同様ですが、3分の1近くが資料系問題であることを念頭に、楽習ノートプラスで対策をしましょう。
そのほか、特徴的な出題と感じた内容は以下です。
・こども基本法(問21)が初出題
・専門職大学の定義(問22)が久々の出題
・雇用保険法や育児・介護休業法の改正内容が盛りだくさん
・治療と仕事の両立支援が7回連続で出題
復活ゾンビ問題多し!
今回の特徴として、復活問題の多さが挙げられます。この点が、難易度評価に影響しているかもしれません。いつもより復活問題が多く、今回は6問ありました(問22、問31、問34、問37、問39、問50)。29、30、31回からの復活が2問ずつでした。
落ち着いて35問の獲得を
新資料や改正法など、難しい内容も出題されており、今後の方向性を感じさせる出題内容もありました。
広い視野で出題内容を俯瞰して、合格戦略を捉えましょう。
2級技能検定でも国家試験でも言えることですが、難問の登場(連続)に「心折れずに」、35問を獲得することが合格の秘訣です。
今回はAランクの易しい問題も多かったと評価をしています。そして、問題ゾーンごとに難問が続くゾーン、易しい問題が続くゾーンがあることを念頭に置きましょう。
問題ゾーン別の難易度評価
10問区切りで問題ゾーンを分けてみると、前半はAランク率は半数や半数以下ですが、問31以降は90%~100%と圧倒的にAランクの割合が高くなります。
| 第35回 | Aランクの問題数 | Aランク率 |
| 問1~問10 | 5 | 50% |
| 問11~問20 | 4 | 40% |
| 問21~問30 | 4 | 40% |
| 問31~問40 | 9 | 90% |
| 問41~問50 | 10 | 100% |
ブリッジス方式(終わりからはじめる?)
そのため、みん合では、本試験問題は「後ろから解く作戦」も推奨しています。以前に国家試験についても分析して記事と動画にしていますが、2級でも同じ傾向があります。
難問が続くゾーンは確かにありますから、Cランクの問題については、獲得できなくてもやむを得ない、他で取り返して35問を超える、という気持ちで試験に挑むことも大切です。
そのためには、やると決めた問題は、正答が合えばヨシではなく、各選択肢の正誤判断ができるところまで、マスターしましょう。
2級も国家試験も、学科試験対策には両方の直近3回分(合計6回分)の過去問を対策の軸とすることをおすすめしています。
6回分で300問(1200選択肢)あります。これに合格問題集の200問(800選択肢)を加えますと、合格に必要十分な問題演習量として位置づけている500問(2000選択肢)に達します。
3月の国家試験、6月の2級を目指すみなさんは、この問題数のマスターを目標にすることをおすすめしています。
その際には、選択肢ごとに判断ができるかどうかを、マスターの目安にして、それが出来ない選択肢は、解き直しをしましょう。
今年も引き続き、合格に役立つ情報、教材提供を行います。
どうぞよろしくお願いします。
みん合☆プラス会員を募集しています。
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また、6月の2級技能検定を目指す方は、3月1日より開講する第32回(7月)試験対策をご検討ください。
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合格目指して一緒に頑張っていきましょう。


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