クラムのメンタリングについて
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クラムのメンタリングについて述べよ。(過44回)
シナリオ
・メンタリング行動(クラム)
| 機能 | 誰が? | 何を? | 
| キャリア的機能 | 上司が行うことが多い (外的キャリア支援) | スポンサーシップ | 
| 推薦と可視性 | ||
| コーチング | ||
| 保護 | ||
| 挑戦しがいのある仕事の割り当て | ||
| 心理・社会的機能 | 相互信頼と親密性 (内的キャリア支援) | 役割モデル | 
| 受容と確認 | ||
| カウンセリング | ||
| 友好 | 
覚え方(無理あります)
スポーツ推薦、コーチの保護と挑戦の割り当て=キャリア的機能
モデルの受容とカウンセリング友好=心理・社会的機能
 
答案の案
クラムは、組織におけるメンタリング行動を体系的に整理しています。メンタリング行動を「キャリア的機能」と「心理・社会的機能」という2つに分類しています。
まず、「キャリア的機能」とは、メンターが組織的地位や影響力などを保持している場合に発揮できる支援行動であり、いわゆる上司がその役割を担う場合が多いと考えられます。
具体的には、「スポンサーシップ」、「推薦と可視性」「コーチング」「保護」「挑戦しがいのある仕事の割り当て」という5つの行動がこれに含まれます。これらの行動はプロテジェが仕事のやり方を習得したり、昇進や昇格したりするのを支援する機能を有しており、主にキャリアの客観的側面(外的キャリア)を支援する行動だということができます。
他方、「心理・社会的機能」とは、キャリア的機能とは異なり、相互信頼と親密性を増していく人間関係を前提とし、メンターに組織的な地位や影響力がなくても発揮されると考えられています。
この機能を発揮する行動として、「役割モデル」「受容と確認」「カウンセリング」「友好」の4つを挙げています。心理・社会的機能は、プロテジェが自己の能力に関する認識や、明確なアイデンティティの形成、組織に役立っているという自己有能感を促進する機能であり、主観的なキャリア発達(内的キャリア)を支援する機能です。(524文字)