第2回問41~問50の解き方

第2回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問41.仕事理解の支援

 認証マークについては、くるみん(プラチナくるみん)、えるぼし、ユースエールは押さえておきたいところです。

1.×:くるみん・プラチナくるみんマークとは、子育てサポート企業として厚生労働省の認定を受けた証のこと。【厚生労働省】リストは厚生労働省のサイトでも確認できるが、認定企業の検索は、両立支援のひろば(厚生労働省)で行うことができる。【両立支援のひろば

2.×:ハローワークインターネットサービスでは職業理解のための動画の提供は行っていない。

2020年3月に職業情報提供サイト(日本版O-NET)が開設され、約500の職業解説(動画コンテンツ含む)を参照することができ、総合的な職業情報が提供されることとなった。

職業情報提供サイト(日本版O-NET)

3.×:問15と同じ職業能力評価基準に関する選択肢。職業能力評価基準を個人の職業理解に活用することができる。【厚生労働省

4.○:労働政策研究・研修機構は、当サイトでジル(ジルピーティー)と呼んでいる独立行政法人である。労働に関する総合的な調査研究を実施し、その成果を広く提供している。【労働政策研究・研修機構

問42.意思決定の支援

 支援の基本姿勢に従い、正答を導きましょう。

1.○:それらを踏まえるのは当然である。

2.×:相談者の長期的な職業生活設計と分離することはできない。

3.○:強みや特性・価値観、興味、能力などと整合性のある目標設定を行う。

4.○:知識、スキル、資格などを明確化したうえで目標設定を行う。

問43.方策の実行の支援

 出典は木村先生の著書にあるものの、それを知らなくても消去法で正答を導くこともできる問題です。学習方策は、木村先生が唱えるシステマティックアプローチの第4の特徴になります。

1.×:「いかなる事情があろうとも」は言い過ぎなワードであり、このようなワードが出て来たら不適切と疑う。

2.×:スキル(技能)は単に特定の職業能力のことではない。スキルは特定の職業能力だけではなく、人間関係、意思決定、情報探索、職業選択などの能力も含まれる。【木村先生④P303、⑤P297】

3.×:適応を妨げるような習癖や行動パターンを矯正するための援助を行う。【木村先生④P305、⑤P299】

4.○:達成可能なサブ・ターゲットを立て、努力をほめ、勇気づける。【木村先生④P306、⑤P300】

問44.方策の実行の支援

 問43と同じく、出典は木村先生の著書にあるものの、それを知らなくても支援の基本姿勢に照らして、正答を導くことができる問題です。

1.×:「ベストなものだけ」というのも言い過ぎなワード。ターゲットを実現するために適当なものを1つ選ぶ。【木村先生④P297、⑤P291】

2.○:著書の表現とは違う部分もあるものの、1、3、4の選択肢はありえず、本選択肢が残る。【木村先生④P297、⑤P291】

3.×:「相談者に情報収集をさせない」は、キャリアコンサルタントの支援の姿勢として誤り。「カウンセラーが情報そのものを提供するよりも、クライエントが情報を得る方法を教えることである」【木村先生④P299、⑤P293】

4.×:「否定的な情報は提供しない」は、キャリアコンサルタントの支援の姿勢として誤り。カウンセラーは一般情報を与え、クライエントの自己学習を促す。【木村先生④P300、⑤P294】

問45.新たな仕事への適応の支援

 支援の基本姿勢に従い、正答を導きましょう。

1.×:「必ず勧める」は言い過ぎな表現である。

2.×:新たな仕事への適応に人間関係の良好さはむしろ必要である。

3.○:マナーやビジネスの基本ルールを守るようアドバイスすることは大切である。

4.×:必要なスキル・知識の習得の助言は必要な支援である。

問46.相談過程の総括

 消去法では守秘義務の観点から3が迷う選択肢かもしれませんが、ケース記録として保存することの有用性を確認しましょう。

1.○ クライエントとともにキャリアコンサルティングの成果を確認する。【木村先生④P308、⑤P302】

2.×:「感情によるのではなく、実際に行動が変わったかという事実に焦点を置く」【木村先生④P309、⑤P303】

3.×:ケース記録は整理し保存する。【木村先生④P310、⑤P304】クライエントの同意の上で、スーパービジョンや事例検討会で活用することもある。

4.×:キャリアコンサルタント自身も自己評価を行う必要がある。【木村先生④P308、⑤P302】

問47.環境への働きかけの認識及び実践

 支援の基本姿勢に従い、消去法などで検討して正答を導きましょう。

1.○:理解促進のための研修や、管理者に対するキャリア面接の指導などを行うこともありうる。

2.×:家庭や社会や地域、職場への働きかけも求められる。

3.○:人事考課システムへの助言もありうる。

4.○:ワーク・ライフ・バランスといった、労働時間管理におけるキャリアコンサルタントの役割も存在する。 

問48.自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識

 常識的なアプローチで正答を導きましょう。

1.×:資格取得はゴールではない。

2.○:謙虚な気持ちで、必要な知識やスキルの向上を図る。

3.×:自己研鑽では、面談スキルのみならず、経済動向、法律、専門領域の隣接分野などの学習も望まれる。

4.×:自己研鑽の意味からは離れた説明である。

問49.メンタルヘルスの知識

 厚生労働省のサイト「みんなのメンタルヘルス」に説明があります。基礎知識としては身に付けておきたい内容ですので、時間のある時に少しずつでも一読しておくと良いでしょう。

2021年10月追記:1と4のリンク先が削除されていたため、リンク先を変更しました。

1.○:解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態である。【東京都立松沢病院

2.×:陽性症状に幻覚と妄想、陰性症状に意欲の低下、感情表現の減少などがみられるのは、統合失調症である。【みんなのメンタルヘルス

3.×:躁状態とうつ状態を繰り返す特徴があるのは、双極性障害(躁うつ病)である。【みんなのメンタルヘルス

4.×:ストレス因により引き起こされる情緒面、行動面の症状で社会的機能が障害されるのは、適応障害である。【e-ヘルスネット

問50.メンタルヘルスの知識

第1回に続き出題のあった「職場における心の健康づくり」は、厚生労働省のサイトからリーフレットをダウンロードすることができます。

 職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針

1.○:「セルフケア」では、ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解、ストレスへの気づきや対処が行えるよう支援することが重要である。【P7】

2.×:「ラインによるケア」では、職場環境の把握と改善、労働者からの相談対応、職場復帰における支援などが重要である。【P7】

3.×:「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」では、メンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、個人の健康情報の取扱い、事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口、職場復帰における支援などが重要である。【P7】

4.×:「事業場外資源によるケア」では、情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用、ネットワークの形成、職場復帰における支援などが重要である。【P7】

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

厚生労働省

中央職業能力開発協会

労働政策研究・研修機構

みんなのメンタルヘルス

東京都立松沢病院

e-ヘルスネット

職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針(PDF)

全50問の目次