はじめの一歩~マインドセット編

このページでは、試験対策学習のスタートアップに役立つ情報をお届けします。

まずはマインドセット編で、試験対策への心構え、あらかじめ知っておいた方が良いことをお伝えします。本編に続いて、学習方法編をご覧ください。

養成講座が終わったら本格的にスタート。

キャリアコンサルタント試験合格を目指す方のほとんどの方は、厚生労働大臣が認定する講習(養成講座や養成講習と呼ばれる講習)を150時間以上受講し、受験資格を得ています。

この講習は、国家資格キャリアコンサルタントに相応しい知識と技能を習得するために行われるものであり、国家試験合格への講習、国家試験予備校という位置づけではなく、養成講習は「試験対策ではありません」と明確に伝える団体もあるようです。

そのため、試験合格対策は養成講習が終了してから、もしくは養成講座と並行して、各自で徐々にスタートさせる必要があります。試験までの時期によりますが、養成講座の終盤くらいから試験合格対策を意識されると良いでしょう。

みんなで合格サイトでは、学科試験対策に特化し、なるべく効率よく確かな知識を得て合格するためのコンテンツを提供しています。

学科試験対策はみなさん、主に書籍やWEB、過去問題を活用した自学自習を中心に行います。なお、実技試験対策(特に面接試験)は、ロープレを主とした有志による自主勉強会や、有料のロープレ勉強会(遠隔指導も含む)などでの研鑽をする人が多いです。学科も実技も、養成講習だけでスムーズに合格することは難しいと言えるでしょう。

学科試験対策に要した期間を聞いてみました。

国家試験終了後に毎回実施しているアンケートで、学科試験対策に要した期間をお聞きしていますので、結果を紹介します。

出典:第17回試験アンケート結果を共有します【難易度/自己採点/学習期間編】

学科試験対策に要した期間として、概ね毎回、最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満ですが、養成講座を修了する時期によるところはあるでしょう。みなさんの様子を見ていると、試験まで3ヶ月をきると、試験対策を本格的に意識し、時間を費やすようになってくるという印象があります。

また、キャリアコンサルタント試験を受験するみなさんは、公私において重要な役割を担い、責任を負っている、ご多忙な方が多い印象を受けます。試験対策の時期が、公私の繁忙期と重なってしまう、ということもあるでしょう。

ですから、それぞれの状況によりますが「そろそろ始めようかな、いや、始めなきゃ!」と思い立ったら、少しずつでも学習をスタートすることをおすすめしています。

早めに学びの貯金をしておくことは全く無駄にならないばかりか、直前期の焦りを緩和することができますし、実力養成に役立ちます。

また、学びのペースに乗ってくると、試験対策を超え、学び自体が楽しいものになってきます。その内容は試験のみならず、実務や生活において役立つこともあるでしょう。こうなるとシメたもの、合格は後からついてくることでしょう。

できるだけ楽しく学ぶ、楽習(がくしゅう)しよう、はみん合☆のモットーです。

なお、試験の手応えや良かった勉強法など、受験の先輩方からのその他のアンケート結果につきましては、各回の過去問解説及び解答速報のページからご覧になることができます。学習のヒントがたくさん詰まっていますので、お時間のある時にご覧ください。

みん合サイトの人気コーナーであり、みん合の宝といえる情報源です。

第17回を受験した172名の学習法やご感想【アンケート】

何から始める?

まずは養成講座のテキストを読み返そう、いや、本気でじっくり読んでみなくては。」と思っている方も、多いのではないでしょうか。

積ん読(つんどく)状態になってしまっている、膨大な○分冊のテキストや、机上にどーんと鎮座している巨大なバインダーが、ひょっとして、プレッシャーになっていませんか。

養成講座終了後にそれらを通読、精読、振り返ることは、養成講座中とは異なる気づきや、理解の深まりを感じることもあり、もちろんそれは良いことです。

ただ、私は、無理をしてまでそれらを読む必要はなく、特に試験対策のスタートにすべきこととは全く捉えていません。

すべての養成講座の教材を見ているわけではなく、私の見聞きをする中でのお話ですが、養成講座が試験対策講座ではないのと同じく、養成講座テキストは試験対策テキストではないということです。

過去問からはじめよう。

国家試験の回数は既に15回を超え、学科試験の出題のバランスや出題内容には、明らかに「傾向」と言えるものがあります。同一の項目の内容が繰り返し出題されることは珍しくなく、時には全く同じ文章で出題されることさえもあります。

難易度的には難しいと分類される、第17回試験においても、なんと5問が過去の出題と同じかほぼ同じ選択肢の問題が出題されました。似たような問題については、さらに多く出題されています。

ですから、学科試験の全体像と出題傾向を早めに掴んでしまうことを、みん合ではおすすめしています。

詳しい学びはその後です。まずは合格へのマップの全体像を眺めてみましょう。全体像とゴールを確認しましょう。ゴールというのは、50問中、35問以上の獲得です。

高得点を獲得することは非常に難しい試験なのですが、合格ラインを確保する自体は、そこまで困難ではない試験であると、認識しています。ですから、100%の完璧主義は捨てて良いでしょう。

やや乱暴な話に聞こえるかもしれませんが、試験対策のファーストステップとしては、「まず、過去問にトライする」ことをおすすめしています。

「そんな、無茶な…。」と思われる方もいるかもしれませんが、過去問を試験対策のスタート地点とすることをみん合では提案しています。

何問獲得できるのか、リラックスした気持ちで良いですから、是非トライしてみてください。合格ラインに距離があっても、気にすることはありませんが、思ったよりも出来た、という感覚を掴む方もいるかもしれません。

まず、1回分を解いてみる。

一気に全50問を解いても良いですが、数問ごとで構いません。確保できる学習時間の中で、なるべく心地よいリズム感で楽しく学習を進めるのが最も大切です。

過去問は「知っているか、知らないか」を確認し、知らないことは自分の知識にするためのツールです。また、知っていることはより確かな知識にするためのツールです。

アウトプットからのインプットが、この試験対策の王道ととらえています。

正答や解説、出典等を確認しながらじっくり理解をしていきましょう。解けないものがあっても、全く気にしないでください

知らないことは、習得すれば良いですし、試験ではこれはもうお手上げ!という難問があることも確認しましょう。いくら準備をしても、正答を導くことが困難な捨て問題というのも、実際にはあります。

解説にも、随時その旨を明記していますので、それも含め、学科試験の全体像、レベル感、得意不得意を確認しましょう。得意不得意には個人差もあります。

では、はじめに第何回の学科試験を解くのが良いかというと、最近の試験では、内容が標準的の第15回や第16回が良いでしょう。

他の回でも構いませんが、合格率が特に低かった第4回や第9回、次に難しい第7回や第11回、第17回といった難しい回をいきなり解いて、心折れないでください。合格率の低い回は、やはり難問が多いです。

試験回ごとの難易度と平均合格率

各回ごとの難易度の分類と、平均合格率は次の通りです。( )内は2つの登録試験機関を合算した平均合格率です。

難易度 試験回と平均合格率
難しい 第4回(21.3%) 第9回(30.5%)
やや難しい 第5回(50.3%) 第7回(54.3%) 第11回(62.3%)、第17回
標準的 第3回(64.3%) 第6回(62.7%) 第8回(63.3%) 第10回(64.2%) 第14回(67.2%) 第16回(64.6%)
やや易しい 第1回(77.8%) 第2回(75.7%) 第12回(75.5%) 第13回(71.1%) 第15回(75.0%)

ご覧のように回によって難易度の差があります。あくまで、みん合調べでの難易度分類ですが、感じる難易度と合格率には相関関係もあるようです。

大切なことは、どんなに難しい回であっても、35問を獲得(死守)することです。

試験範囲を意識する。

キャリアコンサルタント試験は、試験範囲に基づいて出題されています。1回分の過去問にトライした後には、出題範囲表を一度じっくりと確認しましょう。

出題範囲表は、登録試験機関のホームページに掲載されています。

キャリアコンサルティング協議会

日本キャリア開発協会(JCDA) 下部に「キャリアコンサルタント試験の出題範囲」のリンクがあります。

両機関で実技試験(論述と面接試験)の内容は異なりますが、学科試験の内容は共通で、出題範囲表からは、毎回ほぼ一定の割合で問題が出題されています。

例えば、スーパーやシャイン、シュロスバーグなどのキャリア理論家に関する出題は、第2科目「①キャリアに関する理論」から5問〜6問程度、「⑨中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識」と「⑩人生の転機の知識」から2問〜3問の合計8問前後の出題があります。

第2科目の「⑦学校教育制度及びキャリア教育の知識」や「⑧メンタルヘルスの知識」は第1回試験からずっと、毎回2問ずつ出題されているという具合です。

他の試験範囲についても、概ね同じことが言え、その出題割合が大きく変わるようなことは、今までにはありません。

なお、この「試験範囲」ですが、2020年度(令和2年度)に改訂されました。

新しい出題範囲表では一部の試験範囲の名称変更や、範囲と出題の帰属関係の変更、記載順序の変更がありましたが、学習内容的には既に出題されているものが、あらためて出題範囲表に明記されることになったものがある程度です。

次の資料で実際の試験内容への影響をまとめています。

 出題範囲変更の分析資料(第14回と第15回比較)

問題の増減は多少ありますが、学習内容自体には大きな変更はありません。これは、新出題範囲へ変更された第15回から第17回の3回を経ても引き続き言えることです。

そのため、変更以前の過去問も含めて、やり込むことがベターな学科試験対策と思います。

そして、過去問を学習素材として演習するにあたっては、出題範囲の区分も少し意識してみましょう。きっと学習効率のアップに繋がることでしょう。

少なくとも、当初思っていたような、途方もなく広い学習範囲ではない、と感じられるはずです。

さらに詳しい過去問の解き方やそのほかの学習方法については、次の学習方法編でお伝えしますので、是非ご覧ください。

みんなで合格を目指して、共に、積み重ねていきましょう。

(最終更新:2021年8月)