第3回問31~問40の解き方

第3回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問31.グループアプローチの技能・知識

 木村先生の著書にも関連する記述はありますが、キャリアコンサルタントにとってあるべき自己研鑽のイメージを持ちながら回答しましょう。

1.×:グループアプローチとは、「リーダーの助言をもとに相互の情報、意見を交換し合うことによって、各自の問題解決に資することを目的にするグループ活動」。木村先生の記述もありますが、情報交換が禁止というのはありえないでしょう。【木村先生④P316、⑤P310】

2.○:私的感情交流あっての自己開示である。【木村先生④P320、⑤P314】

3.×:ソーシャルスキルを身につけることもグループカウンセリングの作用としてある。「現在、学校進路指導などにおけるエクササイズ集が開発されている。」【木村先生④P321、⑤P315】

4.×:むしろ役割を与える。「グループ・メンバーには一連の役割(roles)が設定され、その役割に従って、特定の機能が実行される。」【木村先生④P317、⑤P311】

問32.キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識

 第2回試験においても、ほぼ同様のトピックでの出題がありました。常識的に解くこともできますが、木村先生の著書の記述に準拠していますので、著書を読んでおくことも有効でしょう。

1.○:キャリアシートの作成は、「自分の過去の実績や事実に基づき分析し、とりまとめることである」【木村先生④P247、⑤P250】

2.○:「レイアウトにも十分配慮する。必要なら図表等も入れる」【木村先生④P248、⑤P250】

3.○:自己啓発プラン作成の一例が、木村先生の著書(4訂版)に掲載されている。【木村先生④P235、5訂版では削除】

4.×:数値化できないものも記載する。「職務と関連する地域活動、余暇活動、趣味等も書く。」【木村先生④P248、⑤P250】

問33.相談過程全体の進行の管理に関する技能・知識

 2の内容に自信が無い場合でも、1、3、4は、支援の基本姿勢から消去できるでしょう。必ず取りたい問題です。

1.×:相談結果を自ら評価することも必要である。「カウンセラー自身のために評価する。」【木村先生④P308、⑤P302】

2.○:「リレーション作りの技法は、ロジャースの来談者中心カウンセリングが提唱したもので、あらゆるカウンセリングに共通する技法である」【木村先生④P290、⑤P284】リレーション作りはラポール作りのことである。

3.×:自己決定権を尊重する。「キャリアコンサルタントが最適であると判断」や、「1つの絞って提案」は不適切である。

4.×:後輩への助言や指導は当然にあって良いものである。

問34.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 第2回試験でも出題されている「今後の学校のおけるキャリア教育・職業教育の在り方について」の概要からの出題です。

 「今後の学校のおけるキャリア教育・職業教育の在り方について」概要

1.○:高等教育における、キャリア教育推進のポイントである。【P2】 

2.×:文章の内容は、小学校でのキャリア教育推進のポイントである。【P2】

3.×:文章の内容は、後期中等教育でのキャリア教育推進のポイントである。【P2】

4.×:文章の内容は、中学校におけるキャリア教育推進のポイントである。【P2】

ところで、後期中等教育って…何?後期中等教育は、「高等学校」での教育と押さえておきましょう。また、高等教育は、「大学や高等専修学校(高専)」及び「専門学校」での教育のことです。

 

問35.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 基礎的・汎用的能力については、第1回試験から3度連続出題されています。その後の出題も多く、本試験範囲の定番資料と言えるでしょう。

 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

1.○:基礎的・汎用的能力の説明である。【P24】

2.×:これは基礎的な知識・技能に分類される。【P23】

3.×:これは論理的思考力、創造力に分類される。【P24】

4.×:これは基礎的な知識・技能に分類される。【P24】

問36.相談場面の設定

 支援の基本姿勢に従い、常識的にアプローチする問題です。

1.○:キャリアコンサルタント自身の態度も重要である。「温かい雰囲気の中で、クライエントが安心して話のできる信頼関係を樹立する。」【木村先生④P291、⑤P285】

2.×:「一方的に示す」は不適切である。

3.×:非言語情報は貴重な情報源である。

4.×:「従うことを…誓約」はあり得ない表現。自己決定権を尊重する。

問37.自己理解の支援

 自己理解の方法については、木村先生の著書の内容をよく確認する必要があります。

1.○:自己理解の方法には、観察法、検査法、面接法があり、最近の傾向としては、コンピュータ支援キャリア・ガイダンス(CACGS)がある。【木村先生④P80、⑤P80】

2.○:経団連での定義として次の説明がある。エンプロイアビリティ=労働を可能にする能力+企業の中で発揮され、継続的に雇用されることを可能にする能力。【木村先生④P76、⑤P76】

3.×:コンピテンシーとは高業績者の行動特性のことである。【木村先生④P79、⑤P79】

4.○ 観察法には、大別して①自然的観察法、②用具的観察法、③実験的観察法がある。【木村先生④P79、⑤P79】 

問38.自己理解の支援

 木村先生P72からそのままの出題でした。1、2を消去し、3を積極的に正答として選択するのはそれほど難しくないでしょう。

1.×:将来のキャリアを合理的に選択するためには、自分自身について理解することがまず第一歩である。【木村先生④P72、⑤P72】

2.×:「自分を描写する言葉や方法は、客観的でなければならない」。【木村先生④P72、⑤P72 】

3.○:「自己理解には、自己の個性について知るだけでなく、自己と環境との関係、つまり環境の中の自己について知ることも含まれる」【木村先生④P72、⑤P72】

4.× 自己理解の方法には、観察法、検査法、面接法がある。【木村先生④P79、⑤P79】なお、自律訓練法、シェイピング法、暴露療法は行動療法の種類である。

問39.自己理解の支援

 心理検査(アセスメント)の内容、対象、特徴などを整理しておきましょう。

1.×:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)は、11種の紙筆検査と4種の器具検査から構成されており、9種の適正能を測定するものである。対象は中学生~成人(45歳程度)である。【労働政策研究・研修機構

2.×:VPI職業興味検査は、6つの興味領域と5つの傾向尺度がわかる。対象は短大生・大学生以上である。【労働政策研究・研修機構】 

3.○:職業レディネス・テスト(VRT)は、6つの興味領域に対する興味の程度と自信度、基礎的志向性を測定することができる。対象は中学生・高校生(大学生も可)。【労働政策研究・研修機構

4.× キャリアインサイト(統合版)は、パソコンにインストールする必要がためスマートフォンでは利用できない。また、35歳以上を対象としたキャリア・インサイトMCがある。【労働政策研究・研修機構

問40.仕事理解の支援

 常識的なアプローチで解答できる問題です。

1.×:類似する職業や関連する業界全体の理解も必要である。

2.×:希望する産業について「のみ」は言い過ぎである。全産業とまでは言わないまでも、関連する産業への関心、理解は必要である。

3.×:ハローワークの求人票には最も高待遇な事例が記載されているわけではない。

4.○:職業に関する基本的な考え方のみならず、雇用情勢や労働市場に関する情報もキャリア選択に影響がある。

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

「今後の学校のおけるキャリア教育・職業教育の在り方について」概要

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

独立行政法人労働政策研究・研修機構

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