第5回問06~問10の解き方

第5回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問6.キャリアに関する理論

 理論家やキャリア理論の基礎の学習は、独立行政法人労働政策研究・研修機構が提供している「職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査」が特にお勧めで、機構のサイトにおいてPDF版が無料提供されています。なお、当サイトでは、本資料のことを「ジル資料」と呼んでおり、参照ページ数はこのPDF資料に基づいています。書籍版の情報はこちらからどうぞ。

 職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査

今回も出典として多く確認しています。是非、ご活用ください。

1.×:キャリア・アンカーといえば、シュロスバーグではなく、シャイン。【ジルP71】

2.×:ホランドは、パーソナリティと環境の特徴との相互作用により、個人の行動が決定されるとした。【木村先生P30、ジルP25】

3.×:個人差、職業差を適合させる、「丸いクギは丸い穴に」の言葉で有名なのはパーソンズ。【ジルP13】

4.○:ジェラットは、予期システム、評価システム、決定システムの3段階で意思決定が行われるとした。【ジルP29】

問7.キャリアに関する理論

 消去法で3と4が消えます。1の一貫性、分化がホランドのキーワードであることに気づければ正答を導くことができる問題です。

1.×:一貫性、分化はホランドの研究のキーワード。【木村先生P30】

2.○:サビカスのキャリア・アダプタビリティは、関心、統制、好奇心、自信の4つの次元から構成されている。【渡辺先生P186】

3.×:これはシュロスバーグの4S。【ジルP76】

4.×:これはクルンボルツらによる、偶然の出来事を捉える5つのスキル 。【ジルP46】

問8.キャリアに関する理論

 渡辺先生の著書からの出題。選択は非常に難しいため、深追いしてはいけない問題です。

1.×:スーパーは特性因子理論と自己概念理論を統合することで、職業発達の理論が構築できると考えた。【渡辺先生P27】

2.○:職業適合性を能力とパーソナリティに分け、さらに能力を適性と技量に、パーソナリティを、適応、価値、興味、態度に分類した。【渡辺先生P35】

3.×:ライフ・スパン/ライフ・スペースの理論的アプローチをしているのはスーパーだが、機能と階層ではなく、「時間」と「役割」の視点からアプローチしている。【渡辺先生P38】

4.×:スーパーは、思春期のキャリア発達の中心的プロセスは「成熟」であり、成人のキャリア発達の基本概念は「アダプタビリティ(適応力)」であるとした。【渡辺先生P44】

問9.キャリアに関する理論

 こちらも選択が難しい設問です。渡辺先生の著書を理解していないと完全解答は難しく、深追いしてはいけない問題です。

1.○:シャインのいうマッチングは静的なマッチングではなく、個人のキャリアが決まるダイナミクスを明らかにしようとする試みである。【渡辺先生P110】

2.×:個人が生きている領域を、「生物学的・社会的」、「家族関係」、「仕事・キャリア」の3つのサイクルに分けている。【渡辺先生P111】

3.×:キャリアを捉える際には、「外的キャリア」と「内的キャリア」の2つの軸で捉える。【ジルP70】

4.×:キャリア・サバイバルではなく、8つのキャリア・アンカーである。ちなみにキャリア・サバイバルは職務・役割プランニングのことであり、アンカーが明確になったら行うこととして、シャインが提唱している。【ジルP71、渡辺先生P121】

問10.キャリアに関する理論

 ハンセンの4L、シュロスバーグの4S、シャインのライフステージ/ライフ・スペースなど、列挙できる事柄はしっかりと押さえておきましょう。

1.×:これはシュロスバーグの4Sの内容。【ジルP77】

2.×:これはスーパーの5段階からなるライフ・ステージの内容。さらに「解放」がある。【ジルP19】

3.○:ハンセンの4L。【ジルP65】

4.×:これはスーパーのライフ・スペース(役割)の内容で、9つに分類される。①子供②学生③余暇人(余暇を楽しむ人)④市民(地域活動など地域への貢献の役割)⑤労働者⑥配偶者(妻・夫)⑦家庭人(自分の家庭を維持管理する)⑧親⑨年金生活者。【ジルP19】

参考文献・資料

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版2007) 

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

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