第5回問11~問15の解き方

第5回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問11.キャリアに関する理論

 レビンソンと並び、試験ではよく出題されるエリクソンの問題。解答が難しい問題でしたが、選択肢は全て、岡田先生の著書からの出題でした。レビンソン、エリクソン、ブリッジスなどの発達理論の参考文献としては他の先生方よりまとまっていてわかりやすいです。

1.○:アイデンティティを中核として人間生涯全般を捉えるライフサイクル論に基づき、心理社会的発達を「個体発達分化の図式」に示した。【岡田先生P80】

2.×:自分が何かを失うのではないかという不安を持つことなく、自分の同一性と他者の同一性を融合させる能力のことは、「親密性」のことである。【岡田先生P81】

3.×:成人期においては「親密性」「世代性」が主たる発達課題とされ、人生の最終的な発達課題を「統合性」としている。【岡田先生P81】

4.×:「統合性」の失敗は、絶望を意味する。「世代性」とは、次の世代の確立と指導に対する興味や関心のことを指す。【岡田先生P82】

問12.キャリアに関する理論

 これまでにもブリッジスは第2回、3回で出題があり、「終わり」からはじまる3つのプロセスはよく問われています。なお、問11に続き、岡田先生の著書からの出典の問題でした。

1.×:ブリッジスはトランジションを、「終焉」、「中立圏」、「開始」の3つのプロセスがあるとした。【岡田先生P86】

2.×:トランジションのはじめの頃は、新しいやり方でもあっても、昔の活動に戻っている。【岡田先生P87】

3.×:「終わり」のスタイルを理解することは有益である。【岡田先生P87】

4.○:中立圏は混乱や苦悩の時期。「終わり」と「始まり」の間に重要な空白ないしは休養期間が入るとした。【岡田先生P87】

問13.個人の特性の知識

 法定雇用率の算定基礎、法定雇用率達成企業の割合、障害者の職業訓練は、第1回問14でも同じ趣旨の出題がありました。

1.×:障害者の法定雇用率の算定基礎に精神障害者が含まれるようになるのは、平成30年4月1日からである。【厚生労働省:PDF

2.×:法定雇用率を達成した企業は、平成28年で48.8%である。【厚生労働省

3.○:いずれも障害者の就労に対する支援施策である。【厚生労働省

4.×:重度の障害のある方へは、障害者職業能力開発校(全国19校)において、その障害に配慮したきめ細かい職業訓練が実施されている。【厚生労働省

問14.個人の特性の知識

 若者無業者、ニートに関する出題は5回連続しています。まとまった資料はあまりないのですが、これまでの出典等を確認しておきましょう。本問は意外な解答でしたが、消去法で最終的に残ってしまうのが4でした。

1.○:学び直し、職業訓練機会の提供などにより正規雇用化を支援する。【厚生労働省:PDF

2.○:直接の出典ではないものの、子ども・若者育成支援推進法の概要を確認する。【内閣府:PDF

3.○:「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」に示されている。【厚生労働省:PDF

4.×:20~24歳と25~29歳では「病気・けがのため」が最も高い。【平成27年版子ども若者白書

問15.人事管理及び労務管理の知識

 ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査 報告書からの出題。ノーマークだった方が多い資料と思われますが、不適切な選択肢のピックアップは比較的容易だったのではないでしょうか。

 ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査 報告書

1.○:なお、第一子妊娠時に、出産後の就業継続意向があった女性の割合は正社員で 70.7%、非正社員で 53.3%と、正社員の方が就業継続意向は高い【報告書P22】

2.×:「認可保育園・認証保育園に子どもを預けられれば」継続できたという
回答が最も多い。【報告書P24】

3.○:ただし、女性の配偶者が利用した両立支援制度は、「あてはまるものがない」が最も多く、次いで育児休業である。【報告書P25】

4.○:出産後も就業継続したいと考え実際に就業継続した女性は、第一子が 1 歳になるまでに夫婦の役割分担について話し合って納得した割合が高い。【報告書P26】

参考文献・資料

厚生労働省

内閣府

働くひとの心理学岡田昌毅著(ナカニシヤ出版2013/01)

ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査 報告書

平成27年版子ども若者白書

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