第6回問01~問05の解き方

第6回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問1.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

 「キャリア・コンサルティング研究会」報告書からの出題は初めてでしたが、支援の基本姿勢に照らせば3つめまでは正解が導き出せるでしょう。ただし、4つめの選択肢の判断が難しく、さらに本肢に誤字があり、後日、登録試験機関より解答訂正が有りました。なお、「適切なものはいくつ」の設問は、問題の難易度が上がります。

 平成27年度キャリア・コンサルティング研究会報告書

選択肢1.○:「キャリア形成支援を求める労働者個人にきめ細かく寄り添い、働きかけ、 キャリア形成に結びつく具体の意思決定や行動を促す」【P22】

選択肢2.○:「キャリア支援に関連する幅広い専門家・機関との有機的なネットワークを構築」【P22】

選択肢3.○:「企業、学校、需給調整機関をはじめ、キャリア形成に関わる機関が直面する組織課題 にダイナミックに関与し、その解決に寄与する」【P22】

選択肢4.×:「キャリアに関わる新たな課題発生にも機動的、的確に対応できるキャリアコンサルタント制度・個々人両面の「地力」と「柔軟性」を備えること」とあり、問題文の「知力」とは異なるものの、結果的に「知力」も「地力」も両方が正解扱いとなった。「知力」は誤字の見解。【P22】

≪問1の呪い!?≫どうも問1は、正答を導くのが難しい問題が出題される傾向があります。他の問題と同じく、配点は50分の1でしかありません。問1で心折れることなく、こだわりすぎず、気持ちを入れ替えて先へ進みましょう。

問2.キャリアコンサルタントの活動

 キャリアコンサルタント倫理綱領を理解して置けば、正答を導くことができる問題です。倫理綱領が関係する問題は第1回より毎回必ず出題されています。全5ページの資料ですので未読の方はすぐに読んでおきましょう。

 キャリアコンサルタント倫理綱領

1.○:守秘義務の規定。【第5条】

2.○:任務の範囲の規定。【第8条】

3.×:組織との関係の規定。「組織の利益を優先」ではない。【第11条】

4.○:相談者の自己決定権の尊重の規定。【第9条】

問3.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

 頻出の「労働経済の分析」からの出題ですが、「平成26年版」とやや古い資料のため、積極的に正答を導き出すことは難しい問題です。持てる知識でアプローチして消去法で解きましょう。

 平成26年版労働経済の分析

1.○:「スキル・技能が必要となる職業や、医療、福祉のように働くために資格等が必要な産業では正規雇用への移行が高まることが確認できた。」【P212】

2.○:「非正規雇用労働者を登用する際に一定の就業期間を重視しているが、比較的長期間の就業期間が正規雇用への移行に有意であることが分かった。」【P212】

3.○:「学卒後、初職として正規雇用に就いた者は、一時的に非正規雇用の職についたとしても、その後、正規雇用の職を得やすいことである。」【P213】

4.×:半減は極端すぎる表現でありバツ。「正規移行が成功する確率は、20歳台で高いが、30歳台、40歳台でも比較的高くなっている。」ちなみに、20歳代は約20%に対して、30歳代は約17~16%となっている。【P213】

問4.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

 労働経済の分析から連続の出題。なお、次回出題に備え、平成28年版は熟読しておきましょう。その際、ご自身の考えと違和感のあるデータやランキングは特に印象付けておくことがポイントです。え!こんな数値なの?とか、こんな理由が多いの?といった意外性には注意です。

 平成28年版労働経済の分析

1.○:約3割と認識しておく。「60 歳以上層の就業率は上昇傾向にあり、2005 年は 27.6%であったが 2015 年は 29.9%となっている。」【P133】

2.○:「高年齢者の働き方としては、自らの生活様式に合わせて仕事を選ぶ傾向が強い」【P146】

3.○:「自らの活躍の場を広げ、 能力発揮することを開業動機と回答する割合が高くなっている。」【P152】

4.×:「就業継続の希望は男女でそれほど大きな違いはみられない。」【P149】

問5.キャリアコンサルタントの活動

 直接の出典は不明ですが、支援の基本姿勢に照らして常識的にアプローチして正答を導き出したい問題です。

1.○:企業内キャリアコンサルタントの重要な役割。

2.×:「意識の高い者と低い者を選別」は誤り。

3.○:環境への働きかけは、キャリアコンサルタントの重要な役割。

4.○:組織への働きかけは、企業内キャリアコンサルタントの重要な役割。

参考文献・資料

平成27年度キャリア・コンサルティング研究会報告書

平成26年版労働経済の分析

平成28年版労働経済の分析

キャリアコンサルタント倫理綱領

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