第6回問06~問10の解き方

第6回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問6.キャリアに関する理論

 2のバタフライ・モデルはマークしていなかった人も多いと思いますが、ジル資料にありますのでチェックしておきましょう。なお、設問1は第4回試験で既出の内容のため、確実に取っておきたい問題です。

1.○:第4回問8と全く同じ文章での出題。「未決定であることによって、新しい学習が促進されることがある」【渡辺先生P88】

2.×:バタフライ・モデルは、キャリア・カオス理論の特徴の一つ。【ジルP49】

3.×:「トランジション」は転機。転機といえばシュロスバーグやブリッジス。

4.×:「内的キャリア」、「外的キャリア」といえば、個人と組織の相互作用がキーワードのシャイン。【ジルP70】

設問2で参考文献とした「ジル資料」は理論家対策や理論の学習に必携の資料。無料でPDF資料を入手できますので、理論学習にお役立てください。重要性は、木村先生の著書と並びます。まだダウンロードしていない方はお早めにダウンロードし、通勤中などの移動時間に読み進めましょう。

 職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

問7.キャリアに関する理論

 ジェラットは、潜在的な可能性と現実との距離を近づけるための意思決定を提唱しています。3と4の判断は難しいですが、「不確実性」がキーワードです。

1.×:これらの4つの要素は、クランボルツの社会学習理論の4つの要素。【宮城先生P72】

2.×:これらの5つのライフステージは、スーパーの理論。成長→探索→確立→維持→解放の5つの段階。【渡辺先生P41】

3.×:「ピーターソンら(1996)の認知的情報処理理論によれば、自己理解と職業の理解が土台となり、個人の意思決定スキル、メタ認知が促されていく。」【ジルP43】

4.○:「不確実性を積極的に受け入れ、将来に向かって意思決定を創造する」【渡辺先生P92】

問8.キャリアに関する理論

 難しい問題ですが、選択肢1は明確な出典は見つかっていないものの、積極的に選択肢2を正答とすることができます。

1.×:適切な社会集団の発見・認識を「壮年初期」の発達課題としている。

2.○:14の命題の10番目にあたる。【渡辺先生P30】

3.×:ヒルトンは認知的不協和理論を元に意思決定のプロセスを提唱しており、発達課題ではない。【ジルP29】

4.×:親の養育態度を情緒型、拒否型、受容型の3つの分けたのは、ローの理論である。これは押さえておきたい。【木村先生P28】

問9.キャリアに関する理論

 ホランドは個人の性格特性と仕事環境との相互作用の結果からキャリアが形成されると提唱しており、自ずと正答を積極的に導きだすことができます。RIASECはしっかりと押さえておきましょう。

1.×:ホランドの六角形モデルは、我が国においても、日本版VPI職業興味検査で使用、活用されている。【渡辺先生P47】

2.×:5つめは支援的ではなく、企業的である。これはしっかりと覚えておきたい。RIASECは、R現実的、I研究的、A芸術的、S社会的、E企業的、C慣習的という6つの職業興味領域を前提としている。【ジルP23】

3.×:「自分の性格特性と一致するような社会的環境で仕事することによって、より安定した職業選択をすることができ、高い職業的満足を得ることができると考えた」【宮城先生P57】

4.○:「「人」と「環境」が相互作用をしながらその人特有のパーソナリティ(性格)が発達していくのである。」【ジルP25】

問10.キャリアに関する理論

 社会構築理論、サビカスに関する基礎知識があれば対応できる設問です。

1.×:キャリア構築理論にはインタビューが欠かせない。「キャリア構築理論を用いた実践では、各人の「ライフテーマ」を明らかにすることが最も重要な課題となる。」【ジルP53】

2.×:むしろ、スーパーのキャリア発達理論の影響は大きい。「パーソンズからホランドに至るマッチング理論(特性因子論)、スーパーのキャリア発達理論などを統合・発展・展開した 21 世紀のキャリア理論と位置づけられる。」【ジルP52】

3.×:「キャリア構築理論を用いた実践では、各人の「ライフテーマ」を明らかにすることが最も重要な課題となる。」【ジルP53】

4.○:キャリア構築理論は、主観的なものに重きを置く理論である。「キャリア構築理論においては、「キャリア」は客観的なものでなく、主観的なものとなる。」【渡辺先生P178】

参考文献・資料

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版2007年) 

キャリアカウンセリング宮城まり子著(駿河台出版社2002年)

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

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