第6回問31~問35の解き方

第6回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問31.カウンセリングの技能・知識

 (2018/01/22修正)アイビイのマイクロカウンセリングに関する出題。これまでに第1回、第3回で出題があります。出典は、福原眞知子先生の「マイクロカウンセリング技法」と思われます。どちらかと言えば論述・面接試験対策に有用な良書です。

教材ガイドにリンクします)

1.○:フィードバックは、カウンセラーあるいは第三者がクライエントをどう見ているかという資料を与え、クライエントの自己探求、自己吟味を促す。【福原先生P13】

2.○:指示は、クライエントにどのような行動をとってほしいかを明確に示し、それをクライエントが正確に理解し、実行に移すことを促す。【福原先生P13】

3.○:自己開示は、カウンセラーが自分の考えや経験を伝えることをいい、クライエントの自己開示を促し、行動変容のためのよいモデルとなることも可能である。【福原先生P13】

4.×:論理的帰結は、クライエントの行動により予測される良い結果、悪い結果の両方を考えるよう促すことをいう。【福原先生P13】

問32.カウンセリングの技能・知識

 木村先生の著書からの出題です。木村先生は、カウンセリングのアプローチについて、4つに大別しています。①感情的アプローチ、②認知的アプローチ、③行動的アプローチ、④包括的(折衷的)アプローチの4つです。それぞれの特徴を著書の記述を元に整理しておきましょう。

教材ガイドへリンクします。

1.○:感情的アプローチについて、「状況や環境そのものよりは「クライエント自身の、現在の見方や感じ方」を問題とする。」とし、「「今、ここに」に集中する」としている。【木村先生P42】

2.○:認知的アプローチについて、「人の感情は、思考(合理的、認知的プロセス)によって影響を受ける」とし、「問題が起きるのは、非合理的な思考プロセスによって、考えたり行動するときである」としている。なお、認知的アプローチには、論理療法、認知療法、現実療法などがある。【木村先生P46】

3.×:行動的アプローチについて、「個人の病的症状や問題行動は、不適切な行動の学習、適切な行動の未学習及び環境による不適切な刺激と強化によって起こされる」とし、「弛緩訓練」、「脱感作」、「自己主張訓練」などの訓練によって、不適切な行動を除去する」としている。【木村先生P48】

4.○:アイビイのマイクロカウンセリングやカーカフのヘルピング技法は、典型的な折衷的なアプローチである。【木村先生P52】

問33.グループアプローチの技能・知識

 グループアプローチに関する出題は頻出で、第1回~第5回まで毎回出題がされています(第5回は変化球でしたが)。出典は木村先生です。

1.○:グループメンバーは、共通の目標を共有している。【木村先生P317】

2.○:グループメンバーの行動を規定する基準があり、「メンバーのある行動は報酬をを受け、ある行動は罰せられる。」【木村先生P317】

3.○:「グループメンバーには一連の役割(roles)が設定され、その役割に従って、特定の機能が実行される。」【木村先生P317】

4.×:個人的特徴を行使し合うことは大切だが、譲らないとまでは言えない。「グループの行動は、そのグループ・メンバーの各人のニーズを満足するように行動する」【木村先生P317】

問34.キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識

 ジョブ・カードに関する出題は、第4回、5回、6回と続いています。ジョブ・カードについて、網羅的に情報を収集したり、実務で活用できるのはジョブ・カード総合サイトです。スキマ時間などにサイトで、ジョブ・カードの目的や、出来ることなどをサイトで確認しておきましょう。

ジョブ・カード総合サイト

1.×:ジョブ・カードの作成において、キャリアコンサルタントの助言・指導に従うことは任意である。どの情報を企業に提出するかは、企業のニーズも考慮する必要がある。

2.○:ジョブ・カードは、生涯を通じたキャリア・プランニングのツールである。【ジョブ・カード総合制度総合サイト

3.×:ジョブ・カード作成アドバイザーによるキャリアコンサルティングは、必須とまではされていない。【ジョブ・カード総合制度総合サイト

4.×:ジョブ・カードは職業能力証明のツールとして活用する。【ジョブ・カード総合制度総合サイト

問35.相談過程全体の進行の管理に関する技能・知識

 1,2は他の専門家に速やかにリファーすべき事象であり、4はそもそもキャリアコンサルタント倫理綱領に反する行為。3の総合労働相談コーナーは初見であるが、文章の通り。未見の内容は、まずは消去法でアプローチしましょう。

1.×:キャリアコンサルタントは病名の診断は当然出来ない。類題が第4回の第5問に出題されているが、精神疾患が疑われる場合には、面談を無理に続けずに医療機関等にリファーすべきである。

2.×:幻聴症状がある場合には、上記1と同じく、面談を続けずに医療機関等にリファーすべきである。

3.○:総合労働相談コーナーは、各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内などに380か所に設置されており、あらゆる分野の労働問題を対象に、専門の相談員が面談もしくは電話にて無料で対応している。【厚生労働省

4.×:キャリアコンサルタント倫理綱領に照らしても不適切であり、任務の範囲外であるならば、他の専門家の協力を求めるなどの方法で、最大の努力をすべきである。【キャリアコンサルタント倫理綱領第8条】

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

マイクロカウンセリング技法-事例場面から学ぶ-福原眞知子監修2007年風間書房)

ジョブ・カード総合サイト(厚生労働省)

厚生労働省

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