第6回問36~問40の解き方

第6回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 第2期教育振興基本計画(文部科学省平成25年6月)からの出題は初めてであり、ノーマークで戸惑った方は多かったと思いますが、仲間外れを見極めて消去法でアプローチするしかありませんが、本問は誤字があり、解答の訂正(2と4がともに正解)がありました。

 第2期教育振興基本計画パンフレット

1.○:「社会を生き抜く力の養成」。主体的、能動的な力を身に付けることがうたわれている。

2.△:正しくは「未来へ飛躍を実現する人材の養成」。問題文では「飛翔」となっていた。

3.○:「学びのセーフティネットの構築」。学習機会の確保と、教育研究環境の確保がうたわれている。

4.×:基本計画では、環境の保護については、特にうたわれていない。なお、4つめは、「絆づくりと活力あるコミュニティの形成」である。

問37.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 アとイは、積極的にバツにできるでしょう。ウとエは自信を持って答えるのは難しい問題です。資料「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」は目を通しておいた方が良いでしょう。

ア.×:卒業年次のみということはない。また進路指導と関連すべきものである。

イ.×:出典は問1のもの(平成27年度)とは異なり、平成22年度の「キャリア・コンサルティング研究会」報告書からの出題。最も期待される分野は、普通に「就職活動に関する相談」です。「ビジネス・マナー講座が最も」はないでしょう。【平成22年度キャリア・コンサルティング研究会報告書P61:PDF

ウ.○:キャリア・コンサルタントの活用が役に立ったと評価できることとして、「学生の就業意識・将来設計意識が高まった」が最も多い。【平成22年度キャリア・コンサルティング研究会報告書P62:PDF

エ.○:これまでにも出題のある、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」からの出題と思われる。大学におけるキャリア教育は、学校から社会・職業への移行を見据えたものであり、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度の育成が課題である。【今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)P73:PDF

問38.自己理解の支援

 コンピテンシー(高業績者の行動特性)はなぜか頻出です。消去法でも良いですが、キャリアをこれから積む高校生や大学生にキャリア・アンカーを適用するのは無理があるでしょう。

1.×:シャインのキャリア・アンカーは、組織内における、いわば自分の所在地に繋ぐものであり、組織で仕事をしていない高校生や大学生にそれを適用することは難しい。【参考:木村先生P67】

2.○:職業的適合性は「能力」と「パーソナリティ」から成り、「能力」の下位項目には「適性」と「技量」がある。【木村先生P73】

3.○:エンプロイアビリティは第3回試験でも出題されている。エンプロイアビリティには、「動機、人柄、性格、信念、価値観等の潜在的な個人的特性に関するもの」も含まれる。【木村先生P76】

4.○:コンピテンシーは第1回、3回、5回で出題されている。コンピテンシーは「高業績者の行動特性」と覚えておけばいずれも対応できる。【木村先生P79】

問39.自己理解の支援

 心理検査の方法については、4回目、5回目から本格的に出題されています。楽習ノートでそれぞれの特徴を確認しましょう。GATBの特徴はしっかりと押さえておくべき内容です。

 楽習ノート

1.○:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)は、11の紙筆検査と4つの器具検査によって、9つの適性能を測定する。【木村先生P241】

2.×:VPI職業興味検査はホランドの理論が反映されたものであり、6種類の興味領域(RIASEC)と5種の傾向尺度の個人の特性が測定できる。傾向尺度は自己統制、男女傾向、地位志向、希有反応、黙従反応を測定する。一貫性と分化は興味領域を示す。【木村先生P244】

3.×:職業レディネステストの解釈においては、プロフィールの高低差がある場合には職業への準備性ができているととらえる。【木村先生P244】

4.×:練習すれば上達するのかもしれませんが、あくまで適性検査ですので…。解説のしづらい設問です。【内田クレペリン検査

問40.仕事理解の支援

 選択肢2は第5回問42とそっくりな文章。また、「最も」といった表現には要注意である。コンピュータ支援システムにはデメリットも当然ある。

1.○:印刷・出版情報は手軽に利用できる利点があるが、内容を最新のものにするためには時間と労力を要するため、インターネット等で内容を更新する必要がある。【木村先生P256】

2.○:これは第5回問42と同内容の設問。視聴覚情報は、「伝統的な印刷情報よりは、クライエントに直接訴えるものとして広く使われている」。【木村先生P256】

3.×:「最も」は要注意表現。有効ではあるものの、効果が個人により異なることや、コンサルタントの訓練が不十分なことなど、問題点もある。【木村先生P259】

4.○:「シミュレーションを活用した職業体験は、職業やキャリアの探索の興味をもたらすことが明らかにされている。」、「学校進路指導、職業紹介、企業の能力開発の場面で行われるようになった。」【木村先生P258】

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

第2期教育振興基本計画パンフレット

平成22年度キャリア・コンサルティング研究会報告書

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

内田クレペリン検査

 

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