第6回問41~問45の解き方

第6回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問41.仕事理解の支援

 日本標準「産業」分類は第2回以来の出題。選択肢4は過去にも出題の内容でオーソドックスですが、1や3は出題の意図に疑問を感じる設問でした。

1.○:この内容がホームページに掲載されている。「日本標準産業分類は、統計の結果を表示するための分類であり、個々の産業を認定するものでありません。したがって、助成金等の対象となる産業の指定については、当該業務を所管する機関にお問い合わせ下さい。」これが出典と思われる。【総務省

2.○:日本標準産業分類は、財及びサービスの生産又は 提供に係るすべての経済活動を分類するものである。【総務省

3.×:日本標準職業分類には、議会議員の分類も存在する。【総務省

4.○:日本職業分類は大中小の3分類、厚生労働省編職業分類は大中小に加えて細分類がある。第1回試験で類題が出題されている。【ハローワークインターネットサービス

問42.仕事理解の支援

 OHBYカードとVRTカードは、第3回でも出題されています。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

 楽習ノート

1.×:OHBYカードは、職業理解と自己理解を同時に進められる。【木村先生P278】

2.○:OHBYカードは、自己理解と職業理解を進めるツールである。【木村先生P278】

3.×:VRTカードは、職業レディネステストの一部を簡便に利用できるよう、カードにしたものである。35歳以降ではなく、これから初めて就職する学生等での活用が想定される。【木村先生P279】

4.×:VRTカード出産・育児の期間に就労していなかった女性に向けたものではない。特徴については、こちらをご参照ください。【労働政策研究・研修機構

問43.意思決定の支援

 キーワードを押さえましょう。ティードマンは予期+実行の7段階、クランボルツの社会的学習理論は学習体験、ヒルトンは認知的不協和理論、ディンクレッジは意思決定の8つのプロセスです。意思決定理論では、他にジェラットが要注意です。

1.×:ティードマンは、意思決定のプロセスを予期の4段階、実行の3段階の7つのプロセスを提唱しており、8つの意思決定のスタイルを提唱したのは、ディンクレッジである。【宮城先生P198】

2.×:①遺伝的要素と特殊能力、②環境・状況とできごと、③学習体験、④課題アプローチスキルの4つの要素をクランボルツは挙げているが、特にクランボルツは、③学習体験と④課題アプローチスキルを重要な要素として取りあげている。【宮城先生P199】

3.○:ヒルトンは、認知的不協和理論を意思決定プロセスに応用した。「個人が持つ自己概念や希望、期待、職業観等の「前提」と外界からの情報との間に生じた 不協和(不一致)の解消が意思決定の過程であるというものである。」【ジルP29】

4.×:ディンクレッジは意思決定の8つのプロセスを提唱している。

今回の選択肢1、2の出典と思われるのが宮城先生の「キャリアカウンセリング」。意思決定理論が他の書籍に比べて説明が充実していてわかりやすいです。他のキャリア理論やカウンセリング理論についても、易しい表現で読みやすく、基礎固めにオススメの良書です。

教材ガイドへリンクします。

問44.方策の実行の支援

 方策の実行の支援に関する出題は、第1回から毎回続いています。学習は木村先生の著書でしっかりと行いましょう。

1.×:システマティック・アプローチは第2回、第3回で出題されており、木村先生の著書が詳しい。「主な方策は、意思決定、学習、及び自己管理である。」【木村先生P292】

2.○:方策の実行はシステマティック・アプローチの中で最も中核を段階とされる。「適切な方策の実行にはクライエントの意欲、理解力、カウンセラーの力量が問われることになる。」【木村先生P296】

3.×:クライエントの考えを尊重する。【木村先生P297】

4.×:「していない場合には、あらためて実行するか、内容を検討して別の支援を考える。」なお、クライエントとの契約における「契約書」に関しては、第1回、第4回で出題されている。【木村先生P299】

問45.相談過程の総括

 キャリアコンサルタントの基本的姿勢から、常識的にアプローチしましょう。相談過程の総括については、過去にも解きやすい問題が多いです。木村先生の著書を基本に、知らなかったことはあらためて知識を固めましょう。

1.×:面談の終結においては、カウンセリングの終了を正式に宣言する。【木村先生P310】

2.○:「カウンセリングを通じて学習したことを、将来活用できるかどうか話し合う。」【木村先生P310】

3.×:個人情報保護の留意はもちろん必要だが、「ケース記録は整理し、保存する。」【木村先生P310】

4.×:ジョブ・カードの管理は、クライエント個人が行う。第5回問34でも同趣旨の問題が出題されている。

参考文献・資料

ハローワークインターネットサービス

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

総務省

キャリアカウンセリング宮城まり子著(駿河台出版社2002年)

独立行政法人労働政策研究・研修機構

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