第7回問36~問40の解き方

第7回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 平成31年度から創設される、専門職大学、専門職短期大学に関する出題です。マークしている人はほぼ皆無だったのではないかと思われる設問ですから、「捨て問」と開き直って、消去法でアプローチしましょう。

専門職大学・専門職短期大学・専門職学科(文部科学省)

なお、この専門職大学・専門職短期大学の設置については、学校教育法の一部を改正する法律(平成29年5月31日公布、平成31年4月1日施行)に明記されることになり、平成30年3月の現時点ではまだ本法律は公布されていません。

1.○:学校教育法第八十三条の二「深く専門の学芸を教授研究し、専門性が求められる職業を担うための実践的かつ応用的な能力を展開させることを目的とするものは、専門職大学とする。」【PDF

2.○:学校教育法第八十三条の二「専門職大学は、文部科学大臣の定めるところにより、その専門性が求められる職業に就いている者、当該職業に関連する事業を行う者その他の関係者の協力を得て、教育課程を編成し、及び実施し、並びに教員の資質の向上を図るものとする。」【PDF

3.○:第八十七条の二「専門職大学の課程は、これを前期二年の前期課程及び後期二年の後期課程又は前期三年の前期課程及び後期一年の後期課程に区分することができる。」【PDF

4.×:修業年限に通算することができる。第八十八条の二「…修得した実践的な能力の水準その他の事項を勘案して専門職大学等が定める期間を修業年限に通算することができる。ただし、その期間は、当該専門職大学等の修業年限の二分の一を超えない範囲内で文部科学大臣の定める期間を超えてはならない。」【PDF

新たな学校の種類(学校種)に関する問題は、過去にも出題されています。幼児期から高等教育に至るまでの一貫したキャリア教育・職業教育のため、キャリコンには必要な知識ということでしょうか。義務教育学校・高等学校専攻科が既に出題されています。[第5回問37]

問37.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」は第4回を除いて毎回出題の超頻出資料です。[第1回問34、問35][第2回問34、問35][第3回問34、問35][第5回問36][第6回問37]

 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

1.×:文章は、キャリア教育ではなく、職業教育の定義である。【P16】

2.×:文章は、職業教育ではなく、キャリア教育の定義である。【P16】

3.○:キャリア教育と職業教育の基本的方向性として明記されている。【P16】

4.×:前半の文章に加え、社会的・職業的自立や社会・職業への円滑な移行に必要な力を明確化するとしているが、キャリアコンサルタントの学校への配置について特に言及されていない。【P16】

基礎的・汎用的能力の内容(4つ)を問う問題が、第1回、第2回、第5回で出題されています。「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つを覚えておきましょう。

問38.相談場面の設定

 相談場面の設定に、ジョブ・カードを絡めてきた珍しい問題です。キャリアコンサルタントとしての基本的姿勢から正答を導くことができる問題でした。

1.×:相談場面において、「理論の概要を説明する」必要までは無い。

2.×:「なるべく短時間で」ということはない。

3.○:作成の目的や活用方法、意義などについて理解を含めることは大切。

4.×:ジョブ・カードはあくまで本人が作成するものであるため、「キャリアコンサルタントが記入することを約束」はありえない。

問39.自己理解の支援

 木村先生の著書にいずれも明記されているとはいえ、初見では判断が難しい設問でした。木村先生の第3章は頻出です。読破が難しいと感じたら、メリハリをつけて、過去問出題箇所を中心に参照しましょう。

1.×:観察において注意すべきこととして、ある特徴があるのだから、この特徴もあるはずであるとする傾向に陥らないようにする(包装効果あるいは論理的誤差)。【木村先生P79】

2.○:自然(的)観察法とは、日常の自然に起こる事象をあるがままに観察し、記録する方法である。【木村先生P79】

3.×:用具(的)観察法とは、検査、調査等を用いて観察し、記録する方法である。【木村先生P79】

4.×:実験的観察法とは、場面・状況を設定し、または条件を統制したり、変化させて観察し、記録する方法である。【木村先生P79】

問40.自己理解の支援

 職業能力評価基準に関する出題は、定期的にあります。厚生労働省のサイトの他、職業能力評価基準のポータルサイトに詳しい説明や利用できるツールがあります。頻出とまでは言えないものの、時間のあるときに、一覧しておきたいサイトです。[第1回問39][第2回問15、問41][第4回問16]

職業能力評価基準ポータルサイト

1.○:「職業能力評価基準」とは、仕事をこなすために必要な「知識」と「技術・技能」に加えて、「成果につながる職務行動例(職務遂行能力)」を、業種別、職種・職務別に整理したもの。【厚生労働省

2.○:文章の通りであり、キャリアマップでは、 [1]キャリアの道筋と[2]各レベルの習熟の目安となる標準年数が一目で分かるようになっている。【厚生労働省

3.×:新卒の採用面接のためのものではない。「人材要件確認表」は、能力本位での採用、即戦力となる人材の採用を推進することを目的に、経験者を中途採用する際の面接用シートとして活用できるように職業能力評価基準を基に作成したもの。【職業能力評価基準ポータルサイト

4.○:「自分の(または部下の)能力レベルはどの程度なのか」「次のレベルにいくには何が不足しているのか」を具体的に把握することができ、定期的にチェックすることで習熟度を把握することができる。【厚生労働省

参考文献・資料

文部科学省

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

職業能力評価基準ポータルサイト

厚生労働省

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