第10回問06~問10の解き方

第10回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問6.キャリアに関する理論

 キャリア理論家とその理論についての基礎的な問題です。キーワードを整理しておきましょう。

1.×:パーソンズの理論は後に特性因子理論と呼ばれ、マッチングの理論とも呼ばれる。【木村先生④P23、⑤P23】なお、個人と環境との相互作用というキーワードは、ホランドやシャイン等がよりふさわしい。[第7回問6、問29]

2.○:ホランドはVPI職業興味検査やSDS、6角形のパーソナリティ・タイプの理論(いわゆるRIASEC)を開発した。【渡辺先生①P47、②P59】[第2回問6、第4回問7、第5回問6、第6回問9、問11、第7回問9]

※渡辺先生の著書「新版キャリアの心理学」の参照ページ数は、初版を①、第2版を②と表記しています。ご活用ください。

新版キャリアの心理学【第2版】渡辺三枝子編著

3.×:シャインのキャリア・アンカーといえば8つである。【渡辺先生①P117、②P159】[第1回問6、第2回問8、第5回問40、第6回問38、第8回問6、第9回問8]

4.×:統合的人生設計の概念を唱えたのは、ハンセンである。【渡辺先生①P164、②P208】[第2回問9、第3回問6、第4回問6、第5回問10]

問7.キャリアに関する理論

 マズローの欲求段階説については、それほど出題が無いのですが、第8回問8で出題されています。[第8回問8]養成講座テキストなどにも記述があるかもしれませんが、無い場合には、岡田先生の著書に詳しいです。

働くひとの心理学 岡田昌毅著

1.○:人間の欲求を、低次から高次へと5つに分類している。【岡田先生P23】

2.×:①生理的欲求、②安全の欲求、③所属と愛情の欲求、④自尊と承認の欲求、⑤自己実現の欲求の順である。【岡田先生P23】

3.×:自分に足りないものを外部から補おうとする欲求は欠乏欲求である。なお、成長欲求は、自分の中にあるものを外に出そうする欲求である。【岡田先生P23】

4.×:上位の欲求は下位の欲求が充足されて初めて発生する。【岡田先生P23】

問8.キャリアに関する理論

 頻出のクランボルツについて、判断の難しい選択肢もあったものの、4のキーワードから積極的に仲間外れを見つけたい問題でした。[第2回問8、第4回問8、第6回問6、問11、問43、第7回問7、第9回問8]

1.○:「クランボルツの理論は、社会的学習理論を基礎においている。」【渡辺先生①P72、②P130】

2.○:クランボルツの学習理論は、バンデューラの社会的学習理論を基礎におきながら、キャリア意思決定における社会的学習理論として理論化されたものである。【渡辺先生①P78、②P136】意思決定というと、ジェラットやヒルトンを思い浮かべてしまうが、クランボルツの社会的学習理論は意思決定モデルを持ち合わせている。

3.○:Career Beliefs Inventoryは、クランボルツの著作である。【渡辺先生①P89、②P148】

4.×:ライフテーマは、サビカスのキャリア構築理論の主要な要素の一つであり、それはキャリアストーリーにまとまりを与えるものとしている。【渡辺先生①P192、②P103】[第4回問10]

問9.キャリアに関する理論

 問6に続いてシャインのキャリア・アンカーが問われました。その表現から、積極的に判断しづらい選択肢のように見えますが、過去の類題ばかりですので確実に取りたい問題です。[第1回問6、第2回問8、第5回問40、第6回問38、第8回問6、第9回問8]

1.×:第1回問6とよく似た選択肢。キャリア・アンカーは教育や実際の仕事経験の積み重ねにより形作られるものであるため、それを知るようになるには「キャリア初期」では早いと判断できる。【渡辺先生①P117、②P160】

2.×:第2回問8とよく似た選択肢。「キャリア・アンカーとは、個人が選択を迫られたときに、その人が最も放棄したがらない欲求、価値観、能力(才能)などのこと」【木村先生④P66、⑤P66】

3.○:第9回問9とよく似た選択肢。いくつかにパターン化されたキャリア、職業における自己概念/セルフイメージをキャリア・アンカーと名付けた。【渡辺先生①P117、②P159】

4.×:キャリア・アンカーは8つと覚えておく。問6と問われる内容がかぶっている。【渡辺先生①P118、②P160】

問10.キャリアに関する理論

 スーパーの職業的発達段階の各段階はしっかりと覚えておきましょう。

1.×:これらは、エリクソンの個体発達分化(漸成的発達理論)の発達課題を表している。【岡田先生P80】

2.○:スーパーの職業的発達段階を表している。【渡辺先生①P41、②P44】[第2回問12、第6回問7、第9回問12]

3.×:スーパーの職業的発達段階の時期とは一致しない。【木村先生④P37、⑤P37】

4.×:これらの段階は、シャインのキャリア・サイクル(組織内キャリア発達理論)における各段階である。【木村先生④P64、⑤P64】[第2回問10]

参考文献・資料

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版2018年) 

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

働くひとの心理学岡田昌毅著(ナカニシヤ出版2013年)

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