第10回問31~問35の解き方

第10回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問31.カウンセリングの技能・知識

 リファーについて大問で出題されるのは初めてですが、支援の基本姿勢に照らしてアプローチしましょう。

1.×:キャリアコンサルタント倫理綱領第8条にもあるように、自己の能力を超える業務の依頼を受けてはならないし、必要に応じて他の分野の専門家の協力を求めるなど、相談者の利益のために、最大の努力をしなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領:PDF

2.×:福祉、法律、教育関係もネットワークに必要である。

3.○:そのような気持ちになることもあり得る。

4.×:同意を得る必要がある。また、「うまくいっていない」がどのような状況なのか不明である。

問32.カウンセリングの技能・知識

 理論や療法と、人名や用語を結びつける問題です。仲間外れを探しましょう。

1.○:ロジャーズの説明として正しい。

2.×:交流分析はバーンによって提唱され、エゴグラムという性格診断が行われる。【ジルP108】

3.×:ヘルピングはカーカフによって提唱されたカウンセリング・モデルである。クライエントのことをヘルピーといい、ヘルピーの目的地を明らかにすることを、意識化技法と呼んでいる。【木村先生④P285、⑤P279】

4.×:ゲシュタルト療法はパールズが提唱したが、「夜と霧」はヴィクトール・E・フランクルが執筆した。

問33.カウンセリングの技能・知識

 キャリア理論やカウンセリング理論を知る意味、という視点での出題は初めてと思われます。

1.○:適切である。

2.○:適切である。

3.×:自身ですべて対応していかねればならい、は誤り。他の専門家に協力を依頼する。

4.○:適切である。

問34.カウンセリングの技能・知識

 防衛機制に関する大問は第6回以来の出題です。意味をよく理解しておきましょう。

楽習ノート:精神分析の理論

1.×:抑圧は受け入れがたい苦痛な感情・記憶などを意識から閉め出すことである。【ジルP103】

2.×:置き換えは、欲求が阻止されると別なもので満足することである。【ジルP103】

3.○:昇華の説明として適切である。【ジルP103】

4.×:反動形成は、受け入れがたい側面を無意識状態にするため、他の側面の態度を強調する。【ジルP103】

問35.カウンセリングの技能・知識

 自己一致(純粋性)に関する問題です。考えすぎると非常に迷いますが、木村先生がかつてこのように表現されています。(4訂版、5訂版では表現が変わっています)

純粋性(自己一致)

聴き手自身が心理的に安定していて、ありのままの自分を受け入れていること。防衛的になったり、虚勢的にならず、率直な気持ちと態度で話し手に向き合えていること

1.×:何でも思ったことをそのまま言うことではない。

2.×:尊重的で共感的なこと「しか」感じないことではない。

3.×:反論したい思いにとらわれたり、あえて反論せず応答することではない。

4.○:適切である。

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)

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