第11回問16~問20の解き方

第11回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問16.職業能力の開発の知識

 頻出の職業能力開発促進法からの出題です。過去問から誤選択肢のBとCを抽出することができます。

A.○:条文のまま、適切である。【職業能力開発促進法第1条

B.×:法の定義する「労働者」は雇用される者及び求職者をいう。【職業能力開発促進法第2条】[第9回問16]

C.×:職業能力検定には、技能検定制度や社内検定認定制度がある。【厚生労働省】[第9回問16]

D.○:努力義務として職業能力開発計画の作成や、職業能力開発推進者の専任を規定している。【職業能力開発促進法第11条

問17.職業能力の開発の知識

 頻出の能力開発基本調査からの出題です。なお、解説には最新の平成30年度版の情報も記しています。次回はどちらの資料からの出題かは微妙な時期なのですが、趨勢に大きな変化はないため、最新版を熟読しておきましょう。本問は選択しやすい問題でした。[第1回問17、第2回問2、第4回問17、第5回問3、第6回問16、第7回問17、第8回問17、第9回問3、問17、第10回問1、第11回問17]

 平成29年度能力開発基本調査

 平成30年度能力開発基本調査

1.×:正社員に対してキャリアコンサルティングを行う仕組みを導入している事業所は、29年度は38.1%である。【29年度P21】

30年度は44.0%である。4割程度とおさえておく。【30年度P22】

2.×:キャリアコンサルティングを行う目的で最も多いのは、「労働者の仕事に対する意識を高め、 職場の活性化を図るためである。【29年度P23】

30年度も最も多いのは、「労働者の仕事に対する意識を高め、 職場の活性化を図るためである。【30年度P25】

3.×:相談を受けているのがキャリアコンサルタントであるかどうかは8.7%である。【29年度P25】

30年度は8.3%であり、1割にも満たない。【30年度P24】

4.○:「労働者からの希望がない」が最も多い。【29年度P21】

30年度も「労働者からの希望がない」が最も多く、不動の1位(汗)。【30年度P27】

問18.キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識

 こちらも頻出のジョブ・カード制度に関する出題です。もはや、出尽くした感もありますが、サイトを確認しましょう。

1.○:ジョブ・カードの活用方法として適切である。【ジョブ・カード制度総合サイト

2.○:学生向けのキャリア・プランシートを活用し、キャリア・プランを作成することができる。【ジョブ・カード制度総合サイト

3.×:求人の際のジョブ・カードの提出は、義務付けが推奨されているわけではない。

4.○:免許・資格、教育(学習)・訓練歴、職務経験、教育・訓練成果の評価、職場での仕事振りの評価に関する職業能力証明の情報が蓄積され、職業能力開発の促進にもつながる。【ジョブ・カード制度総合サイト

問19.人事管理及び労務管理の知識

 対策が難しい人事管理及び労務管理の知識ですが、時事的な用語を問う問題が出題されています。日頃から、働き方に関連するテクノロジーの進歩にも意識してアンテナを張っていきましょう。

A.○:情報通信技術を活用して時間や場所の制約を受けずに柔軟に働く形態をいう。【Wikipedia

B.×:SOHOは、Small Office Home Officeの略であり、情報通信機器を利用して、小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者のことをいう。【Wikipedia

C.×:テレワークには雇用型のものと非雇用型のものがあり、雇用型の場合は特に、労働時間管理やサテライトオフィスなど、時間や場所についての検討も必要となる。

D.○:サテライトオフィスとは、本社などから離れた場所に設置されたオフィスのことをいう。【Wikipedia

問20.人事管理及び労務管理の知識

 リーダーシップに関する理論について、多くの方にとっては馴染みのない用語が並び、消去法でもなかなか正答を導くことが難しい問題でした。捨て問題の位置づけでやむを得ません。

1.○:SL理論とは、Situational Leadership理論の略で、「唯一最適なリーダーシップ・スタイルは存在せず、有効なリーダーシップ・スタイルは部下の成熟度などの状況要因に応じて変わるとする考え方」。【コトバンク

2.○:PM理論とは、リーダーシップの果たす機能を、Performance(職務遂行)、Maintenance(組織維持)の2つの次元で捉える考え方である。【コトバンク

3.×:シェアド・リーダーシップとは、職場やチームのメンバー全員がリーダーシップを発揮する状態を示す。【立教大学】リーダー2名で分担するということではない。

4.○:パス・ゴール理論とは、「メンバーが業務目標(ゴール)を達成するために、リーダーはどのような道筋(パス)を通ることがよいのかを示すことである」。【グロービス経営大学院

参考文献・資料

職業能力開発促進法

職業能力開発促進法

平成29年度能力開発基本調査(PDF)

平成30年度能力開発基本調査(PDF)

ジョブ・カード制度総合サイト

Wikipedia

コトバンク

立教大学

グロービス経営大学院

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