第12回問31~問35の解き方

第12回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問31.カウンセリングの技能・知識

 ロジャーズの来談者中心療法におけるカウンセラーの基本的態度に関する出題です。ロジャーズに関する設問は解釈の難しい選択肢が出題されることが多いのですが、今回は正誤判断が比較的しやすい問題でした。

1.○:受容的態度とも呼ばれる。【木村先生④P43、⑤P43】

2.○:自己一致または誠実な態度とも呼ばれる。【木村先生④P43、⑤P43】

3.○:共感的理解とも呼ばれる。【木村先生④P43、⑤P43】

4.×:学習によって形成された不適応行動を改善するのは、行動療法などの行動的アプローチである。【木村先生④P48、⑤P48】

問32.カウンセリングの技能・知識

 一つずつの選択肢の判断は難しいものもありましたが、指示的⇔非指示的の視点から正答を積極的に判断することができる問題でした。

1.○:クライエント中心療法では、自己概念と体験の不一致によって、各自がそもそも持っている実現傾向が妨げられていると考えている。

2.○:共感的理解のことである。

3.×:クライエント中心療法では、「指示的」ではなく、「非指示的」なリードが行われる。【木村先生④P43、⑤P43】

4.○:ロジャーズはカウンセリングの最終的な目標、理想像として「十分に機能する人間」を提示した。「十分に機能する人間」は初めての出題だが、クライエント中心療法におけるカウンセラーの理想形として位置づけられている。

問33.カウンセリングの技能・知識

 マイクロカウンセリングの技法は、頻出項目の一つであり、表現には若干のアレンジがあるものの、福原先生の著書がそもそもの出典と思われる出題が多いです。各養成講座のテキストにも記述があると思いますが、これまでの出題で対策しておきましょう。[第1回問30、第6回問31、第8回問40、第10回問29]

 

マイクロカウンセリング技法-事例場面から学ぶ-

1.×:「はげまし」技法は、課題に前向きに取り組めるようにクライエントを勇気づけることではなく、カウンセラーがクライエントの言葉を短く繰り返したり、うなづきなどによって、クライエントが考えを探求したり、語ることをはげまされることをいう。【福原先生P9】

2.○:「いいかえ」技法は、クライエントが語ったことの本質をフィードバックすることをいう。【福原先生P9】

3.○:「要約」技法は、クライエントの状況や気持ち、ものの味方を明確にして、面接を効果的に展開することに有効である。【福原先生P9】

4.○:「感情の反映」技法は、クライエントの言語化されない感情を注意深く観察し、クライエントの感情に注意を向けてフィードバックする。【福原先生P9】

問34.カウンセリングの技能・知識

 システマティック・アプローチに関する出題です。支援の基本姿勢からアプローチすることもできますが、すべての問題文、選択肢、順序は第8回問39と同様でした。

1.×:キャリアコンサルタントとクライエントの共同作業により目標の設定を行う。【木村先生④P292、⑤P286】なお、当然にクライエントの自己決定権が尊重される。

2.○:カウンセリングの大前提として、木村先生の著書にはほぼそのままの文章がある。【木村先生④P292、⑤P286】

3.×:目標は固定的なものではなく、変更可能なものである。【木村先生④P294、⑤P288】

4.×:木村先生の著書では「目標契約」ではなく、「行動契約」と表現している。また、契約書の作成については必要な場合に行えば良いとしている。やや出題の意図が読み取りづらいが、「目標契約を結ばなければならない」というのは、適切とはいえない。【木村先生④P295、⑤P289】

問35.カウンセリングの技能・知識

 「傾聴」という切り口での大問は第8回で一度あり、出典は不明ですが、支援の基本姿勢から不適切な選択肢を選ぶことは比較的容易な問題でした。[第8回問31]

1.○:しっかり聴き、受け止めることは、傾聴の姿勢として適切である。

2.○:言い換えたり要約したりすることは、傾聴の姿勢として適切である。

3.○:感情を受け止めることは、傾聴の姿勢として適切である。

4.×:キャリアコンサルタントの価値判断に基づきは、不適切である。

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

マイクロカウンセリング技法福原眞知子著(風間書房2015年)

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