第12回問36~問40の解き方

第12回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 頻出資料の一つである、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」からの出題で、中でもよく出題されている「基礎的・汎用的能力」に関する出題でした。

 今後の学校におけるキャリア教育・職業の教育の在り方について(答申)

1.×:基礎的汎用的能力の具体的内容には、「人間関係形成・社会形成能力」、「自己理解・自己管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプランニング能力」がある。【P16】[第5回問36]

2.×:各能力には特に順序があるわけではなく、また、これらの能力をすべての者が同じ程度あるいは均一に身に付けることを求めるものではない、としている。【P25】

3.○:「人間関係形成・社会形成能力」の内容として適切である。【P25】

4.×:「昇進すること」ではなく、「働くこと」の意義である。【P26】

問37.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 キャリア教育プログラム集(厚生労働省)は、第4回問37の選択肢で出題されて以来、久々の出題となりました。内容に精通している受験者はほとんどいないと思われます。消去法でアプローチしましょう。

 大学生のための「キャリア教育プログラム集」

1.○:大学生のための「キャリア教育プログラム集」は、主として大学生を対象に大学でキャリア教育を行う指導者用に作成したモデルプログラム集である。【P1】

2.○:プログラム集の構成は、A.自己理解、B.職業理解、C.その他(労働市場、労働法、ワークルールほか)から成る。【P3】

3.×:「正課の授業として取り入れるだけでなく、キャリアセンター等が行う講座と関連づけて実施できるようにする。」としている。【P6】

4.○:「アクティブラーニングの学習方法を取り入れ、キャリア教育で求められる基礎的・汎用的能力の向上を図る。」としている。【P6】

問38.方策の実行の支援

 方策の実行について、木村先生の著書からの出題です。支援の基本姿勢からのアプローチすることができますが、情報提供の原則は肝に銘じておきたい内容です。

1.○:なお、「方策とはカウンセリングの目標を達成するための行動計画(action plan)のことである。」【木村先生④P296、⑤P290】

2.○:なお、「方策を実行するためには、ステップを踏んで具体的なことを実行しなければならない。」【木村先生④P297、⑤P291】

3.○:そのため、「適切な方策の実行にはクライエントの意欲、理解力、カウンセラーの力量が問われることになる。」【木村先生④P296、⑤P290】

4.×:「情報提供の原則は、カウンセラーが情報そのものを提供するよりも、クライエントが情報を得る方法を教えることである。」【木村先生④P299、⑤P293】

問39.相談場面の設定

 相談場面の設定に関して、ラポールづくりに関する問題です。支援の基本姿勢から常識的にアプローチしましょう。同じ趣旨の問題が第11回でも出題されています。[第11回問38]

1.×:ラポールづくりにおいては、クライエントが安心して話ができる信頼関係をつくることが重要なのであり、情熱を伝えること、時間をかけることが必ずしも適切とはいえない。

2.×:ラポールはそのまま維持されるとは限らないため、信頼関係を継続できるよう、関係形成に留意する必要がある。

3.○:「温かい雰囲気の中で、クライエントが安心して話のできる信頼関係を樹立する。」【木村先生④P291、⑤P285】

4.×:毅然と振る舞い、冷静で客観的であるよう努めることで相談者からの信頼が得られるとは限らないし、初回面談では、むしろ温かい雰囲気づくりを心がける方が良い。

問40.意思決定の支援

 システマティック・アプローチのカウンセリング・プロセスは、圧倒的に木村先生の著書からの出題が毎回多いため、該当箇所を一読しましょう。また、これらの範囲はヨコ解きをしてパーフェクトを目指していきましょう。

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版

1.×:キャリアコンサルタントとクライエントの共同作業による目標設定を行う。主導的に目標設定を行い、積極的な問題解決を図る、は適切ではない。【木村先生④P292、⑤P286】

2.○:相談者の合意のもとにリファー(紹介)を検討することは適切である。「キャリアコンサルタントは、必要に応じて他の分野・領域の専門家の協力を求めるなど、相談者の利益のために、最大の努力をしなければならない。」【キャリアコンサルタント倫理綱領第8条3:PDF

3.×:キャリアコンサルタントとクライエントがと共に進み具合をチェックすることで、カウンセリングの進展を客観的に測定、評価する。【木村先生④P294、⑤P288】

4.×:「契約書は必ず必要なのではなく、はっきりしない、意思が弱い、努力を続けるのが困難な人など必要な場合に行えばよい。」としている。【木村先生④P297、⑤P289】

参考文献・資料

今後の学校におけるキャリア教育・職業の教育の在り方について(答申)(PDF)

大学生のための「キャリア教育プログラム集」(PDF)

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

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