第12回問46~問50の解き方

第12回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問46.仕事理解の支援

 キャリアガイダンスツールに関する出題です。OHBYカードとVRTカードの組み合わせでの大問は、第6回で出題されています。[第6回問42]

1.○:「OHBYカード」は、職業カードソート技法を行うために開発されたカード式職業情報ツールであり、「職業ハンドブックOHBY」の内容を48枚の必要最小限のカードにまとめたものである。【労働政策研究・研修機構】なお、第11回問45の選択肢と同様である。

2.○:表面の絵や写真を見ながら、「選択する」(実際に選ぶと思う職業、特に興味をひく職業、自分に合っていると思う職業)、「選択しない」(実際には選ばないと思う職業、特に興味をひかない職業、自分に合っていないと思う職業)、「考え中」(関心のない職業、はっきりしない職業、考え中の職業)の3つに分類する。【労働政策研究・研修機構

3.○:VRTカードは、心理検査「職業レディネス・テスト」の職業興味と職務遂行の自信度に関する項目を1枚ずつのカードに印刷した、親しみやすく、扱いやすいキャリアガイダンスツールである。【労働政策研究・研修機構

4.×:枚数が異なる。VRTカードは、54枚のカードに書かれている仕事内容への興味や、その仕事を行うことについての自信を判断していくことで、興味の方向や自信の程度が簡単にわかるキャリアガイダンスツールである。【労働政策研究・研修機構

問47.環境への働きかけの認識及び実践

 環境への働きかけに関する問題は、支援の基本姿勢に照らして常識的にアプローチしましょう。

1.○:キャリアコンサルタント倫理綱領第11条の規定である。「組織との契約関係にあるキャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行うにあたり、相談者に対する支援だけでは解決できない環境の問題や、相談者の利益を損なう問題等 を発見した場合には、相談者の了解を得て、組織への問題の報告・指摘・改善提案等の環境 への働きかけに努めなければならない。」【キャリコンサルタント倫理綱領:PDF

2.×:社内に限定されるものではない。キャリアコンサルコンサルタント倫理綱領第8条3には次のような規定もある。「キャリアコンサルタントは、必要に応じて他の分野・領域の専門家の協力を求めるなど、相談者の利益のために、最大の努力をしなければならない。」【キャリコンサルタント倫理綱領:PDF

3.○:キャリアコンサルタントが自らのキャリア形成について考え、それの実現のために組織などに必要な働きかけを行うことは適切である。

4.○:組織内の関係部署と連携し、職場環境の改善を図ることは適切である。

問48.キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動

 キャリアコンサルティングの教育、普及活動に関する問題ですが、キャリアコンサルタントの「役割」も問われているように感じました。主体的なキャリア形成が社会、世の中の発展に寄与する仕組みづくりを、私達キャリアコンサルタントが担っているのではないでしょうか。一緒に未来を創っていきましょうね。

1.×:組織主体ではなく、個人主体のキャリア形成を重視していることは、職業能力開発促進法の条文からも読み取ることができる。「労働者は、職業生活設計を行い、その職業生活設計に即して自発的な職業能力の開発及び向上に努めるものとする。」【職業能力開発促進法第3条の3

2.×:大学におけるキャリア教育について、頻出資料である「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」では次のように記述している。

「単に卒業時点の就職を目指すものではなく、生涯を通じた持続的な就業力の育成を目指し、豊かな人間形成と人生設計に資することを目的として行われるものである。」【今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)P71:PDF

3.×:キャリアの方向を決めるにあたり、社会的ニーズをあえて考慮せずに夢を実現する方向で指導することは適切とはいえない。

4.○:直接の出典は不明だが、シャインが唱える「組織と個人の相互作用」や、ホールの「プロティアンキャリア」が意図するところは、自己ニーズと企業組織のニーズの統合である。

問49.メンタルヘルスの知識

 ストレスに関する大問は、第4回と第11回で出題されています。2の判定がやや難しかったですが、消去法でアプローチしましょう。[第4回問50、第11回問49]

1.○:進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事も、変化=刺激のため、ストレスの原因になりうる。【みんなのメンタルヘルス

2.○:健康な人では、何かの症状や変化が出ていても、ストレスが去れば元の状態に戻る力がある。これを復元力(レジリエンス)という。【みんなのメンタルヘルス

3.×:こころの病気の治療を経験したからといって、ストレッサー(ストレスを引き起こす刺激)への耐性が身につくわけではなく、ストレスコーピング(ストレスへの対処)を工夫する必要がある。

4.○:ストレスコーピング(ストレスへの対処)として適切である。

問50.メンタルヘルスの知識

 「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の大問は4回目の出題です。ポイントは4つのケアです。過去問のヨコ解きをしておきましょう。[第1回問49、第2回問50、第10回問50]

 職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~

1.○:「セルフケア」の内容として適切である。事業者には、セルフケアに関する教育研修や情報提供の実施や相談体制の整備、ストレスチェックの実施などが求められる。【P21】

2.×:「ラインによるケア」では、管理監督者が担う役割が大きく、管理監督者は部下である労働者の状況を日常的に把握しており、また、個々の職場における具体的なストレス要因を把握し、その改善を図ることができる立場にあることから、職場環境等の把握と改善、労働者からの相談対応を行うことが必要である。【P21】

3.×:「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」では、事業場内産業保健スタッフ等は、セルフケア及びラインによるケアの効果的実施のため、労働者及び管理監督者に対する支援を行うとともに、心の健康づくり計画に基づく具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、メンタルヘルスに関する個人の健康情報の取扱い、事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口となること等、心の健康づくり計画の実施に当たり、中心的な役割を果たすものである。【P21】

4.×:「事業場外資源によるケア」では、事業場外資源に依存することにより事業者がメンタルヘルスケアの推進について主体性を失わないよう留意すべきである。そのため、事業場外スタッフが中心的な役割を担うのではなく、事業場内スタッフ等が、事業場外の資源と円滑な連携を図るよう努めることが求められる。【P22】

参考文献・資料

独立行政法人労働政策研究・研修機構

キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)

職業能力開発促進法

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)(PDF)

みんなのメンタルヘルス

職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~(PDF)

 

全50問の目次