第14回問46~問50の解き方
第14回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!
目次
問46.仕事理解の支援

企業研究という切り口での出題は初めてですが、消去法でアプローチしましょう。
1.×:ビジネスモデルとは、利益を生み出す製品、サービスに関する事業戦略と収益を得る仕組みを示す用語であり、人事制度や処遇とは直接的には関係ない。
2.○:企業理念は企業の活動方針や活動の目的をいい、その企業の価値観や存在理由を知ることができる。
3.○:先輩社員の体験談により、その企業の風土、文化、働き方の一端を知ることができる。
4.○:財務諸表とは、会社の儲けを表す損益計算書や会社の財産の状況を表す貸借対照表などをいう。財務諸表は、その企業の安定性や将来性を把握する材料になる。
問47.キャリアコンサルタントとしての姿勢

支援の基本姿勢から常識的にアプローチしましょう。
1.○:自らの能力・態度等の課題に目を向け、「学び」を継続することは適切である。
2.○:自らの自己理解に努めることは適切である。
3.×:理論におぼれてはいけないが、理論的根拠を学び、意識することは適切である。
4.○:自らの助言・指導等がクライエントに大きな影響を及ぼすことは自覚すべきである。
問48.自己研鑽およびキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
キャリアコンサルタントは絶え間ない自己研鑽のみならず、指導者からの指導を受けることも必要です。常識的にアプローチしましょう。
1.○:カウンセリング・プロセスを構成する能力を向上させることは適切である。
2.×:常に主観的に、は不適切である。スーパービジョンなど客観的な振り返りが必要である。
3.○:継続的にスーパービジョンを受けることは適切である。
4.○:キャリアコンサルタントは、より質の高いキャリアコンサルティングの実現に向け、他の専門家とのネットワークの構築に努めなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第4条:PDF】
問49.メンタルヘルスの知識
地域障害者職業センターに関する出題は初めてであり、細かな内容も問われています。捨て問題でもやむを得ませんが、今後の出題に備えて知識を身につけておきましょう。
1.×:リワーク支援の利用にあたっては、精神障害者保健福祉手帳は不要である。【リワークセンター東京利用に関する Q&A:PDF】
2.○:リワーク支援の支援期間やカリキュラムは目標や課題に応じて個別に設定される。【高齢・障害・求職者雇用支援機構】
3.○:地域障害者職業センターは、すべての都道府県に設置されている。【高齢・障害・求職者雇用支援機構】
4.○:地域障害者職業センターでは障害者に対する専門的な職業リハビリテーションサービス、事業主に対する障害者の雇用管理に関する相談・援助、地域の関係機関に対する助言・援助を実施している。【高齢・障害・求職者雇用支援機構】
問50.メンタルヘルスの知識
睡眠指針からの出題は第5回、第6回、第8回に続いて4回目です。なお、本問の選択肢はすべてこれらの過去の問題と同様でした。健康に注意している方でしたら、過去問をやっていなくても、アプローチできたのではないでしょうか。
1.○:第6回問49と同じ選択肢である。午後の眠気による仕事の問題を改善するのに昼寝が役に立つ。【P11】
2.×:第8回問49と同じ選択肢である。高齢になると、若年期と比べて必要な睡眠時間が短くなる。健康に資する睡眠時間や睡眠パターンは、年齢によって大きく異なる。【P12】
3.○:第5回問49と同じ選択肢である。また、アルコールは、睡眠薬代わりに少し飲んでいる場合でも、慣れが生じて量が増えていきやすいことが知られている。【P5】
4.○:第6回問49と同じ選択肢である。また、しっかりと朝食をとることは朝の目覚めを促す。【P5】
参考文献・資料
キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)
リワークセンター東京利用に関する Q&A(PDF)
高齢・障害・求職者雇用支援機構
健康づくりのための健康指針2014(PDF)