第19回問41~問45の解き方

第19回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問41.自己理解の支援

 自己理解の意義と手段に関する出題です。消去法でアプローチをしましょう。

1.×:漠然とした不明瞭な感覚や気持ちが悩みであり、悩みを抱えていない人は、むしろ少ない。

2.○:標準化されたものは、フォーマル・アセスメント、標準化されていないものはインフォーマル・アセスメントと位置付けられ活用されている。

3.×:「よりも」表現に注意。一人で考えるよりも、キャリアコンサルタントが質問しながら進めることが効果的な場合もあるだろう。どちらが最適であるとはいえない問いかけである。

4.×:「だけ」表現に注意。アセスメントの結果は、あくまで一つの測定結果でしかないため、「一つだけ厳選して」は不適切である。

問42.仕事の理解の支援

 厚生労働省の「パート・有期労働ポータルサイト」からの出題は国家試験、2級技能検定を通じて初めてです。正答選択肢の内容も難しいものでしたから、本問は「捨て問題」でもやむを得ないでしょう。

なお、2022年4月よりサイトがリニューアルされ、「多様な働き方の実現応援サイト」と位置付けられています。

多様な働き方の実現応援サイト

1.○:職務分析・職務評価は、正社員とパートタイム労働者・有期雇用労働者の基本給について、待遇差が不合理かどうかの判断や、公正な待遇を確保するため、賃金制度を検討する際に有効である。【多様な働き方の実現応援サイト

2.○:職務分析とは、職務に関する情報を収集・整理し、職務内容を明確にすることである。【多様な働き方の実現応援サイト

3.×:職務評価の手法を大別すると、単純比較法、分類法、要素比較法、要素別点数法がある。【多様な働き方の実現応援サイト

なお、自然観察法、用具的観察法、実験的観察法は、木村先生の著書では自己理解の方法(観察法)として紹介されている。【木村先生P79】

4.○:職務分析・職務分析を活用したコンサルティングサービスや職務評価の導入事例が紹介されている。【多様な働き方の実現応援サイト

問43.自己啓発の支援

 啓発的経験の内容と特徴に関する問題で、第15回問43の選択肢の順序を変更した形の問題です。啓発的経験の種類については、出題範囲表の記載が根拠の一つといえます。

 キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目

1.○:職業を体験することにより、働く意味・意義の理解や、自身の適性や興味を確認して職業選択の材料とする。この選択肢は、第15回問43と同じ文章である。

2.×:資格取得を目的として受講する職業訓練は、資格取得のみが目的の場合もあり、すべてが啓発的経験とはいえない。

3.×:啓発的経験には、インターンシップ、職場見学、トライアル雇用等がある。これらは出題範囲表にも明記されている。【P5】

4.×:ボランティア活動も、働くことの意味や意義、自己の適性や興味を確認することができ、仕事理解のための啓発的経験となる。

問44.方策の実行の支援

 クライエントへの支援の基本姿勢に照らして検討をしましょう。

1.○:押し付けることはあってはならず、クライエントの自己決定権を尊重する。【キャリアコンサルタント倫理綱領第9条:PDF

2.○:相談者の利益のため、リファーすることも検討すべきである。【キャリアコンサルタント倫理綱領第8条:PDF

3.○:目標を設定することにより、カウンセリングの進展の評価や、カウンセリングを合理的に進めるのに役立つ。【木村先生P288】

4.×:目標達成は、クライエントが成長したと思うといった感情によるのではなく、実際に行動が変わったかという事実に焦点を置く。【木村先生P303】

行動や態度の変化はむしろ重視される。

問45.方策の実行の支援

 珍しいタイプの問題でしたが、支援の基本姿勢に照らして判断しましょう。

1.×:キャリアコンサルタントは代行業ではない。

2.○:「主導権」という用語をどのような意図で使用しているのかは不明だが、クライエントの自己決定権を尊重する。【キャリアコンサルタント倫理綱領第9条:PDF

3.○:相談者のポジティブな努力に対して、支持、ねぎらい、強化することは適切であり、不適切とはいえない。

4.○:自己決定権には、当然に自己責任も伴う。

参考文献・資料

多様な働き方の実現応援サイト

キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目(PDF)

キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)

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