第19回問46~問50の解き方

第19回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問46.新たな仕事への適応の支援

 新たな仕事への適応の支援からの出題は、毎回あるわけではないのですが、新しい仕事や組織への適切な適応という視点で捉えましょう。

1.○:リアリティ・ショックという用語は、2級第22回問35で一度出題されているが、入社前に抱いていた期待と現実のギャップにより衝撃を受けることである。それの克服は課題と言えるだろう。

2.○:組織が重視している価値基準や文化の吸収も必要である。

3.×:組織コミットメントが高ければ、職務満足度が減少することはない、とは言えないだろう。

4.○:ワークライフバランスの実践により、期待される効果といえる。

問47.相談過程の総括

 カウンセリングの終了の意味、心構えに関する出題です。支援の基本姿勢からアプローチしましょう。

1.○:終了してよいか監査(モニタリング)する。将来さらに必要があれば、カウンセリングに応じることを伝える。【木村先生P304】

2.×:新たな問題を見つけるのは適切とはいえない。その後も延々とカウンセリング関係を続けることを避ける。【木村先生P304】

3.○:カウンセリングを通じて学習したことを、将来活用できるかどうか話し合う。【木村先生P304】

4.○:カウンセリング終結後の生活をイメージして心の準備をしてもらうことは適切である。

問48.キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動

 新しい資料からの出題ですが、スーパービジョンのあり方の改善による、キャリアコンサルタントの実践力強化に焦点をあてている貴重な資料で、今後も本資料からの出題が予想されます。

 キャリアコンサルタントの実践力強化に関する調査研究事業報告書

1.○:キャリアコンサルタントは、自らの助言・指導がクライエントに大きな影響を与えること、一つ一つの面談が極めて個別性の高いものであることを自覚して面談に臨む必要がある。

したがって、キャリアコンサルタントは、常に自らの課題に気づくことに努め、学びを継続し、積極的かつ定期的にスーパービジョンを受けることが重要である。【P4】

2.○:資格取得後の実践経験の乏しい段階のキャリアコンサルタントは、自身が行うキャリアコンサルティングについて振り返りを行い、改善・克服していくべき課題を認識したうえで、経験を重ねることが資質の向上に重要である。

そのために、キャリアコンサルタントが継続的学びに取り組む際にその中核をなすスーパービジョンについての理解を広めるとともに、スーパーバイザーを養成し、キャリアコンサルタントが必要なスーパービジョンを受けることを可能にする環境を整備することが必要であるとしている。【P1】

3.×:スーパービジョンは、スーパーバイジーの発達と自律を第一義とし、それにより効果的なクライエントのキャリア形成支援、さらにはそれらを通じた組織活性化への貢献を図るものである。【P5】

4.○:キャリアコンサルティングでは企業組織における実効性が求められることから、今後は、企業領域に関わる際に特に必要となる視野、視点、考え方、技法、心構え等を含めた標準プログラムを設計、開発、実施することが必要ではないか、としている。【P29】

問49.キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢

 支援の基本姿勢や自己研鑽のあり方について、常識的にアプローチをしましょう。

1.○:自分の経験則や自分の都合でクライエントを誘導、助言・指導するべきではない。

2.×:常に働く動機や価値観を問い、適性検査等を実施するのは適切とはいえない。

3.×:自らの専門性には当然に限界はあり、必要に応じて他の分野・領域の専門家の協力を求めるなど、相談者の利益のために、最大の努力をしなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第8条:PDF

4.×:キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングに関する知識・技能を深める、上位者からの指導を受けるなど、常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑚に努めなければ ならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第4条:PDF

問50.キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢

 職業能力開発促進法は、キャリアコンサルタントの活動、資格制度の法的根拠となる法律です。法の中でどのように規定がされているのか、よく確認をしておきましょう。

1.○:キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルタントの信用を傷つけ、又はキャリアコンサルタント全体の不名誉となるような行為をしてはならない。【職業能力開発促進法第三十条の二十七

2.○:キャリアコンサルタントは、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。キャリアコンサルタントでなくなった後においても、同様とする。【職業能力開発促進法第三十条の二十七

3.×:キャリアコンサルタントでなくなった後も守秘義務は適用される。

キャリアコンサルタントは、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。キャリアコンサルタントでなくなった後においても、同様とする。【職業能力開発促進法第三十条の二十七

4.○:キャリアコンサルタントでない者は、キャリアコンサルタント又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。【職業能力開発促進法第三十条の二十八

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年) 

キャリアコンサルタントの実践力強化に関する調査研究事業報告書(PDF)

キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)

職業能力開発促進法

全50問の目次