第31回問36~問40の解き方

第31回キャリアコンサルタント試験学科試験を徹底解説!

問36.グループアプローチの技能

【B】選択肢4は正誤判断が難しい内容でした。なお、本問は第11回問28と全く同じ問題でした。

正答:3

1.×:健康な人を対象に行われることもあるが、臨床場面において疾患や障害を持つ人の回復を支援する目的で行われることもある。

2.×:ロジャーズが開発したのは、自由な話し合いを重視する非構成的なベーシック・エンカウンター・グループである。【木村先生P409】

構成的グループ・エンカウンターは、1970年代後半に、ゲシュタルト療法などを元に、國分康孝により開発された。【木村先生P410】

3.○:ソーシャルスキル・トレーニング(SST)は社会的学習理論(モデリング)などの学習理論を土台とした認知行動療法の一種であり、適切な対人行動を学習・習得することを目的としている。

4.×:グループ・アプローチは、参加者の個人的な成長にとどまらず、「共通の目標と類似の問題を有するクライエント数人が会合し、相互の情報、意見を交換し合うことによって、各自の問題解決に資することを目的にするグループ活動」である。【木村先生P405】

問37.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

【A】ジョブ・カードの目的に照らして検討しましょう。「メリットはない」「役に立たない」といった言い切り型の表現には注意しましょう。

正答:1

1.○:ジョブ・カードは生涯を通じたキャリア・プランニングのツールであり、一度作成して終わりにするのではなく、節目ごとに継続して振り返り、更新していくことが重要である。マイジョブ・カード

2.×:ジョブ・カードは、就職、転職活動のみならず、就職後のキャリアアップにも役立ち、定年等により引退するまで継続的に活用できる。【マイジョブ・カード

3.×:スキルや能力のみならず、これまでの経験を踏まえたこれからのキャリアプランやそれに向かってやるべきことを整理できる。【マイジョブ・カード

4.×:職務経歴シートを作成する際には、成功体験だけでなく、失敗経験や他者からの指摘を振り返ることは、自分の課題や強みを再発見し、今後の成長に繋げることに役立つ。

問38.相談過程全体の進行の管理に関する技能

【A】木村先生の著書(キャリアコンサルティング理論と実際6訂版)より、根拠を見いだせますが、自らがキャリアコンサルタントであれば、という視点でもアプローチしてみましょう。

正答:2

1.○:クライエントは、十分ターゲットを理解しているかをチェックする。【木村先生P383】

2.×:「今後カウンセラーに頼らず一人で努力する覚悟」は不適切であり、カウンセラーは必要に応じて適切な支援やフォローアップを行う。

3.○:クライエントは、意欲に欠けていないかをチェックする。【木村先生P383】

4.○:契約について、カウンセラーかクライエントのどちらかに不満はないか、その内容を十分に理解しているかをチェックする。【木村先生P383】

問39.相談場面の設定

【A】こちらも木村先生の著書に根拠を見いだせますが、支援の基本姿勢からアプローチしましょう。

正答:1

1.○:目標設定はクライエントの考えを方向づけ、行動するのを援助する。【木村先生P380】

2.×:「よりも」表現には注意する。

カウンセラーの専門的知識はあくまで支援の材料であり、クライエント自身の意思や希望に基づいた合意が最優先される。

3.×:目標は明確に宣言され、かつ到達可能であるとき、人を最も動機づけるものである。【木村先生P380】また、その目標は抽象的なものよりも、具体的であるほうが行動に移しやすくなる。

4.×:目標は固定的なものではなく、変更可能なものである。【木村先生P380】

問40.自己理解の支援

【A】評価誤差と防衛機制がミックスされた問題でした。評価誤差に関する出題は、第17回問18以来で久々です。

正答:1

1.○:論理的過誤は、事実によらずに誤った論理付けや関連付けにより評価してしまうことである。

2.×:同一化は防衛機制の一つであり、他者と自分を重ねて一体化することである。例えば、優秀なスポーツ選手と同じフォームを練習し、その選手になった気分で自信を得ることなどである。

一方、自分のなかにある感情や欲求を他人が自分へ向けていると捉えるのは投影である。例えば、本当は自分が相手を嫌いなのに、相手が自分を嫌っていると思い込むようなことである。

3.×:ハロー効果とは、一部の特徴や印象で全体を判断する傾向のことである(選択肢4の内容)。

4.×:寛容効果とは、寛大化傾向とも呼ばれ、意識的、無意識的に甘く判断しがちになる傾向のことである(選択肢3の内容)。

これをやっておこう

評価誤差の種類
テキスト&一問一答(第4版)P114、合格問題集第2版P118

防衛機制
テキスト&一問一答(第4版)P66、合格問題集第2版P96

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