【技能検定】第25回問41~問45の解き方

第25回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問41.キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動

 SDGsに関する出題は両試験を通じて初めてです。内容的には細かな正誤が問われてしまい、捨て問でもやむを得ませんが…。

そもそも、SDGsって何でしょうか。

2015年、193カ国のすべての国連加盟国は、より良い将来を実現するために今後15年かけて極度の貧困、不平等・不正義をなくし、地球を守るための計画「アジェンダ2030」を採択しました。

この計画が「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」です。SDGs(持続可能な開発目標)には、17の目標があり、その中の目標8は「働きがいも経済成長も」というテーマを掲げ、17のターゲットを設定しています。

目標8は、雇用や労働経済に関連する内容です。一読しておきましょう。

参考サイト:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

1.○:ターゲット8.5。「2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。

2.×:ターゲット8.6。「2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。」2030年ではなく、2020年である。

3.○:ターゲット8.4。「2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画の枠組みに従い、経済成⻑と環境悪化の分断を図る。」

4.○:ターゲット8.9。2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

問42.キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動

 正答選択肢は比較的選びやすかったかもしれませんが、グッドキャリア企業アワードや、キャリア形成サポートセンターに関する出題は初めてでした。内容を確認しておきましょう。

1.×:能力開発や人材育成に関して、問題点の内訳は「指導する人材が不足している」が最も多い。【令和元年度能力開発基本調査P19:PDF

令和2年度調査でも同様である。【令和2年度能力開発基本調査P19:PDF

2.○:厚生労働省は、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取組を行っている企業等を表彰する、グッドキャリア企業アワードを実施している。【厚生労働省

3.○:インターンシップは大学生に限らず、高等学校や専門学校の段階でも行われている。

4.○:キャリア形成サポートセンターは、ジョブ・カードやセルフ・キャリアドックを活用し、キャリアコンサルティングを行いながら、キャリア形成と職業能力開発を総合的に支援している。【キャリア形成サポートセンター

問43.キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動

 キャリア教育に関する基礎的な問題です。大学のキャリア教育は、キャリアセンターだけのものではなく、むしろ正規のカリキュラムを中心とした体系的な指導が必要とされています。

1.○:社会的・職業的自立に向け、小中高生に対してもキャリア教育は行われている。【文部科学省:PDF

2.×:文部科学省は、大学の教育課程自体にキャリア教育の観点を加える必要があるとしている。【参考サイト:キャリア教育ラボ

3.×:キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングの事例や研究の公表に際して、プライバ シー保護に最大限留意し、相談者や関係者が特定されるなどの不利益が生じることがないように適切な措置をとらなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第5条:PDF

4.×:定年前を中心にではなく、入社時や役職登用時、育児休業からの復職時など、企業ごとに効果的なタイミングでキャリアコンサルティングを受ける機会や、キャリア教育を行う。

問44.環境への働きかけの認識及び実践

 環境への働きかけに関する留意点の内容です。組織との関係は、実務においてもそのよって立つ位置には難しい点がありますが、行動規範となるのは、キャリアコンサルタント倫理綱領です。

1.×:キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングの契約関係にある組織等と相談者との間に 利益が相反するおそれがある場合には、事実関係を明らかにした上で、相談者の了解のもと に職務の遂行に努めなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第11条:PDF

2.×:説明責任を負う。キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを実施するにあたり、相談者に対し てキャリアコンサルティングの目的、範囲、守秘義務、その他必要な事項について十分な説明を行い、相談者の理解を得た上で職務を遂行しなければならない。【キャリアコンサルタント倫理綱領第7条:PDF

3.○:相談者個人に対する支援だけでは解決できない環境の問題点の発見や指摘、改善提案等の環境への介入、環境への働きかけを、関係者と協力して行う。

4.×:人事部門等等との連携は必要だが、常に相談内容の共有を行うことは、守秘義務に反するとともに、相談者の利益を損なう恐れもある。【キャリアコンサルタント倫理綱領第5条、第11条:PDF

問45.環境への働きかけの認識及び実践

 環境への働きかけに関する基本的な問いかけです。守秘義務の例外については確認しておきましょう。

1.×:守秘義務の例外である。「一切控えなければならない」は言い過ぎである。「キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを通じて、職務上知り得た事実、資料、情報について守秘義務を負う。但し、身体・生命の危険が察知される場合、又は法律に定めのある場合等は、この限りではない。」【キャリアコンサルタント倫理綱領第5条:PDF

2.○:守秘義務を遵守した上で、情報提供を行う。

3.○:環境への働きかけとして適切である。

4.○:産業界との連携や、他大学のキャリアコンサルタントとの交流は適切である。

参考文献・資料

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

令和元年度能力開発基本調査(PDF)

令和2年度能力開発基本調査(PDF)

厚生労働省

キャリア形成サポートセンター

文部科学省

キャリアコンサルタント倫理綱領(PDF)

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