【技能検定】第26回問21~問25の解き方

第26回キャリアコンサルティング技能検定学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問21.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 「令和元年度文部科学白書」からの出題ですが、問われている内容は細かな内容であり、獲得できなくても仕方がない「捨て問題」の位置づけです。Aは文脈から類推が出来るとしても、BとCの割合の判断はかなり困難でした。

両試験において、この出題範囲からの問題は毎回2問出題されますが、どちらか1問は非常に回答が困難な問題が出題される傾向があります。どちらか1問は必ず獲得する気持ちで臨みましょう。1問不正解は仕方がありません。

 令和元年度文部科学白書(第4章初等中等教育の充実)

※当時の資料は削除され閲覧できなくなっています。

P134より、A、B、Cは以下があてはまる。

A:事前指導や事後指導の実践

B:34.8%

C:22.5%

そのため、正答は4ということになる。

問22.学校教育制度及びキャリア教育の知識

 文部科学省は、学校におけるキャリア教育の実践のため、「キャリア・パスポート」の仕組みを、2020年4月よりすべての小学校・中学校・高等学校で導入しました。

1.×:キャリア・パスポートは、小学校から高校まで、児童・生徒自身が記述する。

2.○:キャリア・パスポートは2020年4月よりすべての小・中・高でスタートした。

3.×:各地域・学校の実態に応じて柔軟にカスタマイズすることが必要である。

4.×:就職試験で活用するものではない。

問23.メンタルヘルスに関する知識

 睡眠障害の症状に関する出題です。やや判断の難しい選択肢もありましたが、その原因や不眠が継続している期間で判断をしています。

1.○:睡眠障害のうち、不眠症の内容として適切である。不眠症は入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気である。

2.×:数日前ということで、それが継続するのかをよく観察する必要があるが、心理的なショックから睡眠障害(不眠症)に繋がることはありうる。

3.×:月に1日くらい、寝付きの悪さに苦しむことは、睡眠障害とはいえない。

4.×:夜間工事の騒音が原因で眠れないのは、睡眠障害とはいえない。

問24.メンタルヘルスに関する知識

 前回に続き、ストレスチェックに関する出題です。やや変化球な問題でしたが、ポイントを確認しておきましょう。

 ストレスチェック制度導入ガイド

ストレスチェック調査票の作成については、次の3つの事項に関する質問が含まれていれば、特に指定はないとされている。【P6】

①ストレスの原因に関する質問項目

②ストレスによる心身の自覚症状に関する質問項目

③労働者に対する周囲のサポートに関する質問項目

1.○:ストレス反応(心身の自覚症状)の項目は必要である。

2.○:周囲からのサポートに関する項目は必要である。

3.○:業務上のストレス要因(ストレスの原因)に関する項目は必要である。

4.×:性格傾向は調査票に必須の内容とされていない。

問25.メンタルヘルスに関する知識

 両試験で頻出資料の「(改訂)心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」からの出題です。

 (改訂)心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

1.○:取り扱う労働者の健康情報等の内容は、必要最小限とする。また、健康情報の収集には、あらかじめ本人の同意を得る必要がある。【P5】

2.×:職場で必要とされる業務遂行能力の内容や、社内勤務制度等に関する情報を、あらかじめ主治医に対して情報を提供する。【P13】

3.×:労働者の業務遂行能力が、職場復帰時には未だ病前のレベルまでは完全に改善していないことも考慮した上で、職場復帰可否を判断する。【P19】

4.×:試し出勤制度等の例として、模擬出勤や通勤訓練、試し出勤があるが、これらは法令で義務付けられているものではない。【P6】

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