【技能検定】第29回問36~問40の解き方

第29回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問36.相談場面の設定

 木村先生の著書からの出題です。システマティックアプローチのステップは、両試験で頻出ですから、内容をよく確認しておきましょう。

1.○:カウンセリングの開始の内容として適切である。【木村先生⑤P285、⑥P378】

2.○:問題の把握の内容として適切である。【木村先生⑤P285、⑥P378】

3.○:目標の設定の内容として適切である。【木村先生⑤P285、⑥P378】

4.×:方策の実行や選択した方策を実行することであり、主な方策は、意思決定、学習、及び自己管理である。【木村先生⑤P286、⑥P378】

クライエントの行動を常に報告される必要はないし、選択した方策を必ず完遂させることも不適切である。

問37.仕事の理解の支援

 トライアル雇用は、原則3ヶ月の試行雇用(有期雇用契約)を経て、無期雇用契約へ移行するための仕組みです。厚生労働省のリーフレットにコンパクトにまとめられています。一読しておきましょう。【厚生労働省:PDF

1.×:トライアル雇用は、企業が採用者の能力・適性や勤務態度などを見極めることを目的としたものではなく、労働者と企業がお互いを理解した上で無期雇用へ移行することにより、ミスマッチを防ぐための制度である。【厚生労働省

2.×:トライアル雇用の対象者は、次の5種類の「いずれか」の要件を満たし、トライアル雇用を希望した場合に対象となる。【厚生労働省:PDF

①紹介日の前日から過去2年以内に、2回以上離職や転職を繰り返している。
②紹介日の前日時点で、離職している期間が1年を超えている。
③妊娠、出産・育児を理由に離職し、紹介日の前日時点で、安定した職業に就いていない 期間が1年を超えている。
④55歳未満で、ハローワーク等において担当者制による個別支援を受けている。
⑤就職の援助を行うに当たって、特別な配慮を要する。

3.×:トライアル雇用の期間は、原則3ヶ月である。【厚生労働省:PDF

4.○:トライアル雇用の期間中は、仕事や企業について理解を深めることができ、また、労働基準法などの法律が適用され、賃金も支払われる。【厚生労働省:PDF

問38.自己理解の支援

 両試験で定期的に出題のある、評価誤差に関する出題です。主な評価誤差を確認しておきましょう。

ハロー効果 特定の、優れた(劣った)一面でその人のすべてを評価してしまう
論理的誤差 事実によらずに誤った論理づけや関連づけにより評価してしまう
近接誤差 最近の出来事が印象に残り、期間全体での評価が正しくされない。期末誤差と呼ばれることもある
中心化傾向 評価が無難な中間レベルに集中してしまい、優劣の差が出ない
寛大化傾向 考課を甘くしてしまう。また、厳しくしてしまうことは、厳格化傾向と呼ばれる
対比誤差 自分自身、あるいは誰かを基準にして評価してしまう

1.○:特定の一面で、その人の他の一面をも評価してしまうのは、ハロー効果である。

2.×:自分自身、あるいは誰かを基準にして評価してしまうのは、対比誤差である。

3.○:寛容効果は、効果を甘くしてしまう寛大化傾向のことである。

4.○:事実によらない誤った論理づけや関連づけにより評価してしまうのは、論理的誤差である。

問39.自己理解の支援

 アセスメントツールの中でも出題ランキング上位の、職業レディネス・テストからの出題です。特徴をよく確認しておきましょう。【雇用問題研究会

1.○:職業レディネス・テストは、興味、自信からパーソナリティを探る、自己理解のための職業興味検査であり、進路選択への動機づけを促すことができる。

2.×:自己採点は可能だが、興味や自信度、志向性を測定して進路選択への動機づけに活用するものであり、進路決定段階で実施することはあまり適切ではない。

3.○:非能力検査であり、進路を探索するのに適している。また、能力検査(適性検査)の前に実施するのは適切である。

4.○:A検査とC検査は、具体的な仕事の内容が問われており、同一の項目の質問で構成されており、職業情報としても活用することができる。

それについて、A検査は「やりたい」、「どちらともいえない」、「やりたくない」の回答により興味を測定し、C検査は「自信がある」、「どどちらともいえない」、「自信がない」の回答により自信度を測定する。

問40.仕事の理解の支援

 4回連続で、職業情報提供サイトからの出題です。簡易版適性テストや職業興味検査などのアセスメントは、実務でも役立ちます。ぜひ一度試してみましょう。

職業情報提供サイト(日本版O-NET)

1.○:学生のキャリア形成を支援する方、求職者への職業相談・職業紹介を行う方、企業内の人材活用に取り組む方に活用していただける様々な機能も搭載されている。【当サイトについて

2.○:どんな職業があるのか探したり、その職業ではどんな仕事内容・作業が一般的に行われ、どんなスキルや知識を持った方が働いているのか調べたりすることができる。【当サイトについて

3.×:簡易版適性テスト(Gテスト)は、「問題を素早く正確に解く力」を測定するテストであり、興味の特徴から適職を探索するものではない。【簡易版職業適性テスト(Gテスト)】なお、サイトには職業興味検査や価値観検査も実装されている。

4.○:約500の職業情報を掲載し、各職業の紹介動画(各90秒程度)を掲載している。【利用方法

参考文献・資料

キャリアコンサルティング理論と実際6訂版木村周、下村英雄著(雇用問題調査会2022年)

厚生労働省

雇用問題研究会

職業情報提供サイト(日本版O-NET)

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